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人生で「ああ、年を取ってしまったなあ…」と感じた瞬間[2013年7月第1週・通算21週]

体重:104.6kg[+0.2kg:-7.6kg]
体脂肪率:29.2%[+0.2%:-1.8%]
BMI:33.0[+-0.0:-2.4]
体脂肪質量:30.5kg[+0.1kg:-4.3kg]
腹囲:100.0cm[-1.0cm:-8.0cm]
     [先週との差:2013年当初との差]

 一年一年、人は年を取ります。塵も積もればなんとやら、私もいつのまにか、たっぷり年を取っています。この年まで元気に生きてこられた事に感謝しています。しかし、年齢は重ねつつも、感覚はいつまでも昔のままだったりして、ふとある時「自分は年を取ってしまっていたのだ…」と自覚する事があります。そんな瞬間の“ベスト5”について、書いてみたいと思いました。
 
 
 さて、ベスト5ですが…

5)高校球児が自分よりも年下になってしまった時

 これ、たぶん、大学生の頃の話だと思います。

 私自身は野球には興味も関心もない人間ですが、私の父が野球大好きで、実家で暮らしていた頃は、テレビのチャンネル権は父が持っていたので、来る日も来る日も野球ばかり見せつけられていました。当然、高校甲子園野球もたっぷりと見せつけられていました。

 小学生や中学生だった頃の私にとって、高校球児たちって“年上のカッコいい兄ちゃんたち”だったわけですよ。そんな彼らの姿を横目で見るのが、幼い私の日常風景だったわけです。

 で、いつもいつも“年上のカッコいい兄ちゃんたち”と思っていた高校球児たちを、ふと「そう言えば、この兄ちゃんたち…私よりも年下なんだよ」と思ったのが、たぶん大学生の頃、なんか、急に自分が年をとってしまった事に気づき、寂しくなった事を覚えています。

 そして、同じ頃、アイドル系の女性歌手もまた“キレイなお姉さん”だったはずなのに、いつのまにか年下になってしまった事にも気がつきました。そしたら、急に、アイドルに興味を持てなくなりました。アイドルって“年上の手の届かないお姉様”だからいいんだよね。年下のかわいい女の子だったら、身近にいるガールフレンドたちでいいじゃん…って思うようになったわけです。
 
 
4)テレビで「このオバチャン、いつまで若いつもりでいるの?」と思って見た時、自分よりも年下だった時

 これは、人生をなめきっていた三十代の頃のお話です。あの頃って「女なんてクリスマスケーキみたいなもの。せいぜい、二十代前半までで、二十代も後半になれば、ただのババア」なんて、ヒドい事を本気で思っていた時代が、私にもありました(今は決してそんな事、思ってませんよ:念のため)。

 だから、今で言うアラサーの女性タレントさんが、テレビではしゃいでいるのを見ると、なんか見苦しいものを見てしまったような気がして、意味なく不愉快に感じていたんですよ。

 で、ある日、テレビを見ていると、やはりアラサーの女性タレントがはしゃいでいるのを見て「このオバチャン、いつまで若いつもりでいるの?」って思ったわけですが、そしてすぐ「…この娘(ついちょっと前に“オバチャン”呼ばわりした女性タレントの事ね)、もしかして、私よりも…年下? いや、確実に年下じゃん!」と思って…ヘコみました。

 “オバチャン”とか呼んで馬鹿にしていたタレントさんよりも、自分の方が年上だって事に気づいた時は…ほんと、凹んだものです。そして「ああ、私も年を取ってしまったんだなあ」と思ったものです。

 ちなみに、今では、アラサーどころか、アラフォーの女性タレントも、かわいく見られるようになりました。心、ときめいちゃいますよ(爆)。それどころか、二十代のタレントさんなんて、娘みたいなものなので、もう直視できませんよ(笑)。
 
 
3)テレビで「このオッサン、かっちょわり~」と思って見た時、自分よりも年下だった時

 テレビのニュースワイドショー的な番組で、新橋あたりの、夜のサラリーマンにインタビューするってのを、時々やっているじゃないですか? ああいうところに出てくるサラリーマンって、普通の(エリート)サラリーマンなわけです。

 テレビには、私よりも年配のサラリーマンも出てきますし、同年配や若いサラリーマンも出てきます。若い人は若くてさわやかだし、年配者は年配者で貫祿があって格好良いのです。で、たまに、見るからに(外見的に)ダメダメなサラリーマンが出てきて、いわば刺身のツマてきな扱いを受けていたりするんですよ。

 で、ある日、見るからにダメダメな、オッサンくさいサラリーマンさんが出てきて、インタビューを受けているのを見たんです。「ああ、かっちょわり~オッサンだなあ」と思って見ていたら、その人の年齢が出てきて……私よりも年下。ゲゲっと思って、しばらく見続けていると、次から次へと出てくる、かっちょわり~オッサンサラリーマンが、ことごとく、私よりも年下。

 私よりも年下なのに、もうこんなに、オッサンなの? こんなに老醜の固まりになっているわけ? この時は、まるで、懲役勧告をくらったような、もう這い上がれないような気持ちになりました。ほんと、ガックリですよ。年下なのに、この老醜なんて…。じゃあ、いったい、私はどうなのよって…まるで懲役勧告ですよ、ほんともう…。
 
 
2)初めて老眼鏡を買いに行った時

 ある時期を境に、目がカスミ、本が読めなくなってしまいました。私は元々、視力だけは良い方で、目で不自由を感じたことはなかった人だったので、この現象にうろたえ、眼科に行ったところ、あっさり「病気ではありません。老眼です。老眼鏡をかけてください」と言われて、その足で、メガネ屋に行って、老眼鏡を買いました。まだ、三十代も後半だった頃の話です。

 40手前なのに、もう老眼? ほんと、あの時ほど“老い”に直面した事はありませんでした。もう、自分は若くないし、若者でもないんだなあ…といまさらに思った次第です。
 
 
1)同年配の友人がガンで亡くなった時

 小児ガンとか、そういう一部のガンを除いて、私はガンという病気は、基本的に老人性の病気だと思ってます。

 少なくとも、体細胞が分裂可能な回数を越えて分裂をした結果、分裂の仕方を、うっかり間違えちゃてできたのがガン細胞だと思ってます。だから、老人性の病気。そう私は信じてます。

 だから、若者は基本的にガンにはならない。ガンになるのは、老人たちだけ…なんて思っているわけです。

 だから、自分と同年配の友人たちが、次々とガンで亡くなっていくのを見ると、次は自分? なんて思ったりします。老人性の病気が他人事ではなくなったわけです。

 葬式帰りが、そのまま同窓会になったりして…。そういうのって、テレビのドラマの世界の話かと思ってましたが、現実に、そういう世界があるわけですし、私もそっちの世界の人間になってきたわけです。

 ああ、ほんと、私も年を取ったものです。それにしても、友人の死は、けっこう、堪えます。

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コメント

  1. tetsu より:

    おはようございます。

    初めて、年とった、と強烈に感じたのは、20代後半で徹夜ができなくなったことでした。20代前半までは完徹しても、次の日寝る時間がもったいなくて、遊んでいました。ある時期からは気を失ってしまいます。時差ボケも特に帰ってきてからなかなか戻らなかったりします。
    老眼はたぶんあるはずですが、近視と乱視が強いせいか、あと認めたくない意地で、ゆるめのメガネのままです。

    失礼しました。

  2. すとん より:

    tetsuさん

     完徹か…。私は若い時から、基本的に徹夜はしない人なので、徹夜うんぬんで若さを感じた事はないです。なにしろ、今までの人生の中で、完徹したのは、学生時代に徹マンに付き合わされて、いやいや徹夜した時ぐらいかな? それにしても40時間程度連続して活動できるなんて、それはやっぱり若さのなせるワザ…だったのかな?

     時差ボケも、ある意味、徹夜明けみたいなものですから、年を取るとキツくなるんでしょうね。

     老眼は認めない人が多いですね。テレビの目薬のコマーシャルでも「疲れ目、かすみ目に…」なんて言っているけれど、その「疲れ目」とか「かすみ目」っての、老眼でしょ?…なんてテレビに突っ込みいれてます。

  3. だりあ より:

    こんにちは。
    私なんぞ、草取りの疲れと筋肉痛がだいたい一週間後に出てきます。疲れや痛みすら、のんびりと高齢モードで出現するんですよ。すとんさんのそういうのを感じるフェイント期間が二、三日後くらいでしたら、まーだまだです。ひどいときは、なんでこんなに疲れてあちこち身体が痛いのかなあ??・・・と考え込んでも、原因となったイベントそのものを忘れているときもありますよ。

    しかし、おめめだけはなぜか、まだ針の糸遠しが「「「裸眼」」」で「スイッ」と通せます、そのことだけはお友達にうらまやしがられていますよ。

    まあそんなことができるのも時間の問題だとは思いますが今のところ私の「じまんできること」の筆頭が糸遠しです。

  4. すとん より:

    だりあさん

     フェイント期間ですか…確かに数年前までは、2~3日後に出ていましたが、今では分からなくなりました。まず、筋肉を酷使するような事をしなくなったせいもありますし、疲れるような事をしても、すぐには疲れを感じなくて、翌日も翌々日も頑張れるようになりました。たぶん、疲れはもっと後から、それもジワジワとやってくるので「慢性的に疲れているなあ~」というように感じ始めているような気がします。

     年を取って、疲労の感じ方が、若い時とはだいぶ変わってきたような気がします。

     おそらく、人生そのものを、短距離ランナーのような走り方ではなく、マラソン選手のような走り方に変わってきたからだろうなあって思います。エネルギーを圧縮して爆発させるのではなく、チビチビと温存しながら長く長く走るんですね。ま、もっとも、若い時のように、エネルギーを圧縮して爆発させる事ができなくなったので、仕方なしに温存をするようになった…とも言えますが(笑)。

     とにかく、無理をせずに生きるのが一番だな…なって思っていたりします。

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