音痴音痴と言いますが、世の中には、音程が甘い“音程音痴”と、リズムが甘い“リズム音痴”がいます。私は、リズム音痴のつもりはありませんが、それでもやはり、難しくて細かなリズムだと、迷う事があります。
なので、時折、リズムの練習をしています。
思い出したようにするのは、ヴァイオリンのヒイロ先生から教わった『九種類のリズム』という奴です。これについては以前『いつの間にか、ピアノも習い始めていたみたいです(汗)』という記事の中で書きましたので、興味のある方は、そちらをご覧ください。これ、いいですよ。
リズムが苦手という人は、まずはメトロノームと仲よくなることをお薦めします。とりあえず、暇があれば、メトロノームをカチカチ鳴らす事。これは音程音痴の人が、暇さえあれば、音叉を鳴らして、その音を覚えちゃうのと同じ事です。
まずは、速度は自分で基準となる速度を決めて、それを毎日聞けばいいかもね。たとえば、80とか、100とか? そのあたりの速度を暇がある時によく聞いて、その速さとか、時間を等分する感覚とかを、丸覚えするのはどうでしょうか?
あと、CDなどで音楽を聞くときに、指揮マネをしてみるというのは、どうでしょうかね。指揮マネが恥ずかしかったら、手拍子や足踏みなんかもいいかもね。最初は、一定の速度でリズムが流れるポピュラー系の曲だと、やりやすいかも。
音楽に合わせて手拍子をするって…簡単そうに見えて、案外難しいんですね。ほんの少しの間ならともかく、2~3分も音楽に合わせて手拍子するなんて、リズムに甘い人だと、途中で何度か帳尻合わせが必要かもね。
もちろん、逆も必要かも。つまり『手拍子をしながら歌を歌う』のも大切な練習ね。実は私、これをやってます。だって、発表会で歌う「星は光りぬ」ってリズムが難しいので、無伴奏で、自分の手拍子だけで、歌ってます。手拍子を打つっのは、ビート感を養う事につながるし、ビート感があれば、合わせモノができるようになります。とても大切な練習なんです。
メトロノームに合わせて、曲の練習をする…というのも大切な練習です。昔ながらのメトロノームだと、カチッカチッと単純なリズムしか出せませんが、電子メトロノームだと、細かなリズムも鳴らせるので、そういう機能を使うと楽に合わせられるかもしれません。
また、昔ながらのメトロノームでも、いつもいつも四分音符のテンポで鳴らす必要はなく、曲によっては、八分音符とか十六分音符のテンポで鳴らして合わせるのもいい練習になります。慣れてきたら、わざと表拍では鳴らさずに、裏拍で鳴らして手を叩いてみるのも良い練習になりますよ。
結局リズムって、耳だけで覚えるのではなく、全身を使って覚えちゃうのが、一番の早道だと思います。ですから、手でも足でも使ってリズムキープできる事が大切。それが出来るようになると、歌でも楽器でも、正しいリズムで演奏できるようになれると思います。
リズム音痴の方は、まずは『九種類のリズム』とメトロノームから始めるといいですよ。これが出来るようになるだけで、相当のリズム力が付くはずですから。
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コメント
一番良いのは、ピアノを習う事です。
右と左が同時進行なので、拍子がずれるとエライ事になりますんで、自然に学びますね。
お久しぶりです・・・
いつも、読みながら、独りコメントしています(笑)
私は、音程もリズムも「ダメ!」と言われて、
子どもの頃を過ごしているので、
実は『音痴』を自認して、大人になりました。
「ダメ!」と言われているのだから、音楽は苦手で嫌いでした(^^ゞ
子どもの頃は、「私、編曲してるの」と心の中で自分を励ましたり(笑)
音楽は、自分が楽しめばいいんだって思っていましたから。
リズム音痴も大人になってからも、冷たい目線にさらされてきました(-_-;)
みんなとずれる・・・確かに・・・
でも、あんまり気にしませんでした。
で・・・そんな私が、三年前から、シャンソン唄い始めて・・・
「微妙にずれても、もどるのよね。」とか
「シャンソンは、それができないとダメなんだ」
とか・・・褒められる???ようになりました(笑)
日本語で唄っているので、イントネーションが違ったり
言葉の音数が違うので、それをはめることになります。
音程やリズムに縛られず育った私にはあっているのかもしれない・・・
リズムを正確に刻むことができない分、自由だったからかしら?
どうやら、「ずれてももどる」スゴワザを体得しているみたい(笑)
ジャンルによっては、というか、ほとんどの音楽が、
その正確さが問われるのでしょうが、
楽しむことこそ、音楽の真髄・・・と思っていると、何かを得られるのかもしれません。
もちろん、階段を上がるように技術を求め研鑽することも大切ですが。
長年リズム音痴と笑われ続けた私の今日このごろのご報告でした(#^.^#)
どうもです。
ご存知とはおもいますが、音楽の3要素、というと、メロディ,ハーモニー,リズムということになっています。
音楽史とか和声学は機会があれば勉強しようとおもっているのですが、手つかずです。アマオケの練習でもカデンツ終止をさんざん注意されて、初めてカデンツの意味を知ったくらいです。
もともとグレゴリアンは単旋律なので、3要素という考え方がどのように成立したか、ということにも興味はあります。
話がそれてしまいました。
リズムに関連する言葉で、リズム(Rhythm),タイム(Time),ビート(Beat),パルス(Puls),グルーヴ(Groove)とありますが、これらの言葉の意味をどれだけご存知でしょうか、
という話があって元師匠に勧められた本が
リズムに強くなるための全ノウハウ 市川宇一郎 著 中央アート出版社
です。日本と西洋の違い、のような話にもなりがちですが、面白い本です。
本の内容は具体的なところにおちてしまうと、譜面でリズムを追っかけるようにはなっています。
個人的には、初演から100年になりましたが、ストラヴィンスキーの「春の祭典」をハナウタで歌うことを目指しています。
失礼しました。
おぷーさん
確かにそうかもしれませんね。私はピアノをきちんと習った事はない(きちんとしてなくても習っていない:笑)ので、そういう発想はありませんでした。
右手と左手が、お互い勝手な事をしてたら、演奏になりませんからね。そこは単旋律しか弾けない他の多くの楽器とは違います。
CuniCoさん
どんな音楽ジャンルでも、無意識にズレるのは、本来は、ダメなんです。意識的にズラすのは、音楽性が豊かな証拠なんですが…。たぶん、ポイントは“もどる”って部分じゃないでしょうか? 戻ってこれるなら、多少ズレていても、なんとかなる…って事なんだろうと思いますし、戻ってこれるなら、そのズレが、無意識にズレたものなのか、意識的にズラしたものなのかは、外から見ている限りは分かりませんからね。
堂々としていれば、周りは勝手に“意識的にズラした、味のある歌唱”と受け取ってくれますので、そういうことにしておけばいいと思いますよ。
それに、同じメロディでも、載る言語が違えば、リズムが変化してメロディのカタチがズレるのは当たり前です。ですから、そのズレを修正しようとして、無意識にメロディのリズムがズラてしまうのかもしれません。いわば言語によるリズムの違いを無意識に“帳尻合わせ”をした結果が『ズレて戻る』なのかもしれませんね。
CuniCoさんとは全然ケースが違いますが、私も実は、あっちこっち帳尻合わせをしながら歌う時あります。そういう時って、たいてい、歌詞がちゃんと入ってないんですね。ですから、ダメダメな事が、先生にバレバレで帳尻合わせをしております(笑)。
tetsuさん
>リズム(Rhythm),タイム(Time),ビート(Beat),パルス(Puls),グルーヴ(Groove)とありますが、これらの言葉の意味をどれだけご存知でしょうか、
“パルス”は物理系の人たちと話していると、時折耳にする言葉ですが、最近のミュージシャンたちとの会話では出てこない単語ですね。昔の、シンセがアナログだった頃は「パルス変調がどうのこうの~」って会話をしていたのが懐かしいです。
>ストラヴィンスキーの「春の祭典」をハナウタで歌うことを目指しています。
あらまた、小難しい曲にトライなさるんですね。ハナがひとつで足りますか?
ハモネプの感じで、複数の人間のハナウタで「春の祭典」をやったら、それはそれで、とてもすごい事になりそうですね。
すとん様
なるほど・・・です。
意識的か無意識かは、表現になってるかどうか・・・という点でも重要ですものね。
このブログと出会ったのは、まさしく自分の音程が不安定だったときの不安からでした。
音楽は、時間の芸術・・・とか言われるし、リズムやテンポは重要な要素なのですね。
精進精進・・・楽しみながら、精進精進であります(^.^)
CuniCoさん
私だって、エラそうな事を書いてますが、ちょっとできる人から見れば、音程はもちろん、リズムだって甘々だと思います。その甘さを、客が聞いた時に「音程が…」とか「リズムが…」とか言わせない説得力というのを持ちたいと思ってます。つまり、音程やらリズムやらが厳密に言えば楽譜とは少し違っていても、その違いが表現につながっていれば、客は納得するし、つながっていなければ、ただのヘタクソって事なんだろうと思ってます。
ある意味、誤魔化している…のかもしれませんが、その誤魔化しだって、個性って奴で、歌の味になってしまえば、こっちの勝ちだと思ってます(笑)。