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実はレッスンに遅刻しました

 フルートのレッスンに行きました。今、仕事は繁忙期なので、結構忙しくて、いつもレッスンに行っている時間には行けず、30分ほど遅れてしまいました。もちろん、2時間ほど前に「遅れます」って連絡は入れておきました(大人として当然ですね)。

 一応、H先生の場合、レッスンの時間は固定ではなく、先生がお帰りになるまでの時間にお教室に来れば、来た順でレッスンを受けられると言うシステムになっているのですが、たいてい、私が一番最後の生徒さんなので、私が遅くなると、先生のお帰りの時間が遅くなってしまうので、それで連絡を入れたわけです。

 で、30分ほど遅れて行ったところ、お教室の入っているビルのフロアのロビーで、先生が読書しながら寛いでいました。「先に部屋に入ってます」と言って、お教室に入ったところ、いつもの姉様が、帰り支度をしていました。私が遅れるので、少し長めのレッスンをしていたようです。

 で、私の準備ができるのと、姉様の帰り支度が完了するのが、だいたい同じ頃で、姉様が「さようなら~」と言って帰られると、入れ違いに先生がやってこられました。

 「今日は、時間が遅いから、ロングトーンは無しで、さっそくアルテに行くよ」というわけで、いきなり、アルテ15課3章、B-durです。いつもの『ロングトーン』をやりましたが、どうにもこうにも、ブリチアルディキーの操作を間違いがちです。

 2番の「アルペジオ基本練習」と3番、5番の「B-durのクロマティック」は合格をいただきました。4番の「B-durのスケールとアルペジオ」はもう一回です。実は合格はいただいたものの、2番のアルペジオはヒヤヒヤものでした。どうも、私はアルペジオが苦手です。あと、たとえアルペジオでも、しっかり音をつなげて音楽的に吹く様に言われました。「とりあえず、吹いてみました、ではダメです」ですって。たとえアルペジオでも音楽的に吹かないといけないんですって(そりゃ、そうだね)。

 次回は、4番の「B-durのスケールとアルペジオ」に加えて、g-mollの6番「g-mollのクロマティック」、7番「g-mollのスケール」、8番「g-mollのスケールとアルペジオ」が宿題になりました。頑張りましょう。

 ミニヨン・エチュードの9番は、今週も不合格でした。結局、いつも注意されている、中音のレとミの運指(左人差し指を上げる)がどうにもダメなんですね。「レとミに、○でもつけなさいよ」と言われました(恥)。あと、八分音符の音の抜き方も再度注意されました。4段目の最後の小節はブレスで、フレーズがガラッと変わるので、それを聞いている人にも分かる様に、ガラっと雰囲気を変えて吹く様に言われました。色々とやらないといけない事がありますね。ま、私が頑張れば良いだけです。

 今回の雑談は…アルテ教本についてです。

 先生がおっしゃるに、アマチュアならアルテの1巻を学び終えれば、それで十分だそうです。と言うのも、アルテの1巻にはフルート演奏に必要な事がほとんど入っているので、ここをしっかり学び終えれば、アンサンブルでも何でもできるようになるので、それ以上のエチュードに行く必要はないのだそうです。

 「アルテ2巻は…?」と尋ねると、あれは1巻とは全く目的の違うエチュードであって、難易度も連続していないそうです。アルテ2巻は、1巻終了レベルよりも遥かに難しいし、リングキーでないと吹けない曲も入ってくるし、演奏速度だって規定速度できちんとやらないといけない(逆にアルテ1巻の規定速度は、H先生的には、どれもこれも速すぎるそうです)ので、普通は音大に受かって、楽器をリングキーに持ち替えてから学ぶレベルのエチュードなんだそうです。

 H先生は、アルテ1巻を終えたアマチュアの生徒さんには、2巻は薦めないそうですが、それでも2巻をやりたいという人には、別のエチュードを最低2冊終えてから2巻に入るそうです。「それでも、アルテ2巻は、アマチュアさんには大変だよ」とおっしゃってました。うむ、それを聞くと、2巻に入るのに、心がくじけますね。

 「まさか、もう2巻を買ってないよね」
 「はい、まだです」
 「よかった…」

 2巻を持っていなくて「よかった」と言われるのって、ちょっと複雑な気分です。

 先生がおっしゃるには、エチュードって言うのは、ただやればいいと言うのではなく、きちんとそれらの曲で学ぶべき事があるので、そのポイントしっかりと押さえて、きちんと学べて、始めて、次の曲に進んで良いわけで、それらのポイントを押さえずに、ただただエチュードをやっても意味が無いのだそうです。そしてアルテ1巻には、ポイントがたくさんあって、それらをしっかり押さえて学べば、それだけで十分なんだそうです。

 ちなみに、アルテ1巻で一番大切な事は“音づくり”なんだそうです。あのエチュードは一冊を通して、しっかりとした音づくりをするように作られているのだそうです。しかし、その部分をないがしろにして、指の動きにや音量にばかりこだわって教わっている人が多くて、イヤになってしまうのだそうです。

 「指なんて、練習すれば、どんな人でも動くようになるから、初歩の段階でやる必要はありません。音量なんて、楽器次第です。それよりも、きれいな音色でしっかり吹けるようにする事が大切なんです」と先生はおっしゃいます。」

 なので、H先生は、余所の先生に習っていた生徒さんを途中から引き受けるのは、原則的にお断りしているのだそうです。「だって、変なクセがついてしまった生徒さんを、引き受けるのはイヤだし、クセを取るだけで余計な時間がかかってしまって、レッスン代がモッタイないでしょ。私のレッスン代って高いし…」だそうです。どうしてもと言うならば、最初のうちは、H先生ではなく、アシスタントの先生(レッスン代が比較的リーズナブル)に教わって、癖を取って、それからH先生のところに来るように、と言うそうですが、実は、その癖を取るだけで、数年はかかってしまうので、やっぱり余所の先生に習っていた生徒さんは、引き受けたくないのだそうです。

 「よく私を取ってくださいました。ありがとうございます」と言ったら「あなたは、前の先生が良い先生だったんですよ。しっかりと音づくりができているし、変なクセもなかったから、例外的に引き受けたんです」だそうです。…笛先生、ありがとうございます。

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コメント

  1. しんじ より:

    すとんさん
    今年も 読ませていただいています

    この8年のレッスンのなかで アルテはⅠ卷しか終えていません

    私は 仕事中に読ませていただいていますので
    誰のエチュードだったか 不正確ですが 
    Ⅰ卷を終えた後は ガルバルデイー(?)だとか
    エチュードばかりです

    確かに アルテⅠ卷は「音づくり」ですね
    音がまだまだの私には ダメなのかも
    トリルは いちいち 21歳のリーダーに確認しています
    (トリルはアルテⅡ卷だそうです)

    中音のレとミの左人差し指をあげるのは
    練習の積み重ねで いつの間にか出来ました

    先生のおっしゃるとおりですね

    ところで 京都芸大教授の フルーテイスト
    大嶋 義実 先生の 
    「音楽力が高まる17の『なに?』」という本を読んでいます
    見出しだけ 紹介します
    ・ オーケストラってなに?
    ・ コンサートってなに?
    ・ 才能ってなに?
    ・ 古楽ってなに?
    ・ 聴くってなに?
    ・ 演奏ってなに?
    ・ 呼吸ってなに?
    ・ 指揮者ってなに?
    ・ ピアノってなに?
    ・ 旋律(メロディー)ってなに?
    ・ 調性感ってなに?
    ここまで読んだので 以下略
    なかなか面白いです
    本屋の回し者ではありませんが
    よければ お読み下さい

    今年も フルートを楽しみましょう

  2. すとん より:

    しんじさん

     アルテを終えた後にやるエチュードって、直接H先生に尋ねたわけではなく、色々な方のブログを読んでみますと、ガルボルディーとかケーラーとかのエチュードをやっているようです。もっとも、ガルデルディーとかケーラーと言っても、複数のエチュードがあるようなので、具体的にはどれなんでしょうね?

     大嶋先生の著作はおもしろそうですね。私はとりあえず、アマゾンの「ほしい物リスト」に入れてみました。今月は、ちょっとお買い物が過ぎてしまったので、もしも購入するにしても、来月まわしなんです(笑)。

    >今年も フルートを楽しみましょう

     はい、今年の私は、ちょっと気合を入れてフルートと関わっていこうと思ってます。

  3. 河童 より:

    最近はフルートにどっぷりの話題が少ないのでちょっと寂しい(不満の)印象でしたが、
    よしよし戻ってきたなって感じです!

    私のように独学だと変な癖や音作りがなってない可能性が大きいでしょう。
    でも以前はオクターブごとにあれこれ工夫しなければ音がでなかったのが、脱力してすんなりと出せるようになって逆に癖が取れているような感じです。
    これもきばってトップエンドの楽器を買った効果かもしれません。
    吹き方がヒットしたときは(一瞬でも)ビックリするほど良い音色と響きがし、外れるとからっきしと差が出ます。その差が最近はますます極端にわかるようになりました。
    能力のある楽器で良い音を再現することの積み重ねも大切なようですね。

    エチードの難易度はムラマツのホームページが参考になるかもしれません
    http://www.muramatsuflute.com/inquiry/difficulty.html

  4. いがぐり より:

    昨日、レッスンでした。とっても寒かったです~。
    毎年、暑い時期と寒い時期に思うことがあります。
    すとんさま始め、みなさまのご意見を伺いたくて思い切って書いてしまいます(ドキドキ)

    先生個人宅のレッスンなのですが、冷暖房(特に暖房)をなかなかつけてくれなくて、とても困っています。
    床暖をしてくれてるのですが、朝一のレッスン(10時30分)ということもあり、室内は冷え冷えしています。
    いくら吹いても楽器は暖まらないし、昨日は身体の芯まで冷えました^^;
    厚着をしていくのですが、楽器を吹くのに適した環境ってあるのにな~と不満に思います。
    寒いとなかなか、思うように出来ないのです、。。。どうして、過酷な環境でお金払ってレッスン受けなきゃならないの?!って年に何回かは怒りマックスになります。

    ちなみに、レッスン料は11000円。月に4回です(流動的ですが、平均するとこの回数)
    音大卒でフルートで生計をたてていらっしゃいます。(ダンナ様のお給料もありますので、共働きですね)

    私は、冷暖房費を徴収してもらって、いつも快適な室内にしてもらいたいのですが、先生に提案するのってすごく失礼でしょうか?

    ほんと、1月~2月のレッスンはつらいです(涙)

  5. すとん より:

    河童さん

     そうそう、このムラマツのページは、良いですね。教則本の難易度も分かると同時に、アルテ1巻までが初級者なわけですから、アルテ1巻を終えたらもう、初級者ヅラはできないなあ…と思うんです。

    >フルートにどっぷりの話題が少ないのでちょっと寂しい(不満の)印象でしたが

     はは(汗)、ちょっと申し訳なかったですね。最近はダンスもレギュラー記事に入ってきたので、そういう印象になるかな? それでも、声楽・フルート・ダンスは、それぞれ、必ず週1以上で取り上げる事にしてますので、ご勘弁を。

    >能力のある楽器で良い音を再現することの積み重ねも大切なようですね。

     『良い楽器は良いコーチ』だと私は思ってます。良い楽器とは“お値段が良い”と言うよりも“能力がある楽器”という意味ですが、音色にしても、音程にして、フレーズの作り方にしても、各種テクの習得の際にも、良い楽器は「これが一番!」って言うのを、楽器の方から教えてくれます。逆にダメな時は、楽器がダメ出しをしてくれますので、良い楽器を持つと、楽器の上達が早いと思いますよ。

  6. すとん より:

    いがぐりさん

     寒いのはツライですね。カラダが固まったり、指がかじかんだりすると、フルートどころの騒ぎじゃないです。

     厳しい事を言うと、フルートの先生って“客商売”なんです。だから、冷暖房は生徒さん(つまりお客さん)が快適に過ごせるためにつけるのであって、先生ご自身の快適さとか、ましてや、ご自宅の光熱費節約とかを考えるべきではありません。と言うか、たとえ自宅レッスンであっても、レッスン室は自宅ではなく、仕事場であり、店舗扱いですよ。

     客商売である以上、レッスン室(つまり店舗)は、生徒さんそれぞれに合わせた冷暖房の温度を細かく設定して、快適な空間を演出するくらいでないとダメですね。具体的な事を言えば、暑がりの生徒さんには低めの温度で、寒がりの生徒さんには高めの温度で…って事です。

     私は暑がりなんですが、声楽の先生もフルートの先生も、私の顔をみると、私が黙っていても、夏は冷房温度を強めに、冬は暖房温度を弱めに設定しなおしてくれます。客商売って、客が何か言う前に、客の顔を見て、先回りして心遣いをするものでしょ? それができない人は、客商売に携わるべきじゃないと思います。

     いがぐりさんの先生の場合は…単純に、レッスン室でレッスンをしている時も、仕事感覚ではなく、主婦感覚なんじゃないかな? なので、ご自分の寒暖の感覚で冷暖房の管理をしているわけだし、はっきり言えば、光熱費を節約したいんだろうと思います(なので、多少の事は我慢しちゃう)。

    >いつも快適な室内にしてもらいたいのですが、先生に提案するのってすごく失礼でしょうか?

     失礼ではないと思いますが、話せば分かってもらえるのかと言うと、微妙かもしれませんね。話せば分かる人なら、それくらいの心遣いは、こちらが言わなくても出来ているはずですから。でもそういう人は、逆に、話さないと、ずっと分かってもらえませんから、ダメ元で言ってみるのも手かもしれません。

     ただ、冷暖房に関して、おそらく、先生ご自身には悪気なんてないと思います。だから、厄介かもしれません。

     ちなみに、レッスン代は月4回でそのお値段なら、お安い方ですよ。1回のレッスンでそれくらいの額の先生もゴロゴロいますから。

     他の皆さんは、どうお考えでしょうか?

  7. そういえば私の先生も、アルテ1巻を終えればかなりの事が出来るようになる
    とおっしゃっていたのを思い出しました。

    そして、私ももうすぐで1巻を終える所だったので
    次は2巻なんですか?って訊いたらやはり同じような事を言われた
    記憶があります。

    先生もおっしゃってましたが、2巻は1巻の延長線上と言うより、
    習得するテクニックの趣旨が違うようですね。

    今の先生にしろ、新しい先生にしろ、教本については
    先生の判断にお任せしようと思っていたので
    次の教本については気にしてなかったため今回のすとんさんの記事を
    見るまで忘れていましたが、そういえば全く同じ事をおっしゃっていたなあ
    と思いました。

    そうそう・・・中音のレの左手人差し指の件は私自身はある程度
    上げ忘れは減りましたが、なぜかミの時にも上げてしまって
    音が鳴らないトラブルが頻発しています(笑)

  8. すとん より:

    神楽坂雪華さん

     そうそう、フルートって、中音レの時に左人指し指を上げ忘れても音は出ますが、中音ミの時にうっかり左人指し指をあげてしまうと、スカ~って感じでヘナヘナになってしまうのですよね。初心者の頃は、それを無意識に避けるために、第2オクターブの音の時は、ついつい左人指し指を上げない癖がついてしまったのだと思います。で、その変な癖を取るのに、今頃躍起になっているわけで…。

     せめて、第2オクターブまではシステマチックな運指にしてほしかったなあ(贅沢だね)。

     アルテ1巻が終わったら、2巻に行くも良し、他の教本に寄り道するもよし、あるいは教則本はひとまず置いて、古今東西の名曲を吹きまくるも良しですよ。私は、どうしようかな? 本音で言えば、アルテ1巻が終わったら、ボサノヴァとかやりたいけれど、それはまた別の機会に致しましょう(笑)。

     その前に、さっさとアルテ1巻を終わらせないと…。

  9. いがぐり より:

    昨日、レッスンでした。今回は夕方からです(笑)
    テレマンのTafelmusikです。ピアニストも入れて4人なので
    少しは暖かくなるかと思いましたが、間違いでした。

    すとんさんのお話も拝見して、勇気を出して言ってみました(笑)

    私「先生、寒い~」

    先生「30分前から入れてるよ」(と言いながらダウン着てる!w)

    私「暖房費、徴収してください!」

    先生「もう、いただいてるよ?」(えーーーー!!!!!)

    結局、温度も上げてもらえず、そのまま話は終わってしまいました(涙)
    テンションだだ下がりでレッスン後先生から「やる気のない音やったねw」と言われました。
    誰がテンション下げてるねん!

    次回の作戦は

    【床暖いらないから、室内温度を上げてください】

    アドバイスいただきましたが、すとんさんの読み通り通じませんでした~~~

  10. すとん より:

    いがぐりさん

    >誰がテンション下げてるねん!

     まさにその通り。寒いとテンション下がりますよね。しかし、いがぐりさんの先生も、空気を読まない人だなあ…。

     先生がダウンを着て、室内でレッスン…かなり寒そうですね。室内温度が低いと、手がかじかむんですが、それは大丈夫でしたか?

    >【床暖いらないから、室内温度を上げてください】

     ああ、床暖なんですか? 床暖の人って、暖房費をケチる性質があるってご存じですか? なんか床暖って光熱費がうんとかかるイメージがあるので、ついついケチってしまうそうです。実際、床暖だけなら、光熱費もさほどではないそうですが、床暖だけでは室内の空気が寒い気がする(これは設定温度が低いだけで、ちゃんと設定すると室内温度もきちんとあがります)ので、ついついストーブやエアコンなどで補ってしまい、結果として光熱費が馬鹿高くなり、結果「床暖はお金がかかるから、もっとケチらなきゃ」という思うようになるそうです。

     しかし先生、本当に悪気はないみたいですねえ…。こうなったら、根比べをしますか? レッスンのたびごとに「先生、寒い…」と訴え続けてみるとか。そのうち、先生が根負けして室温が上がるかもしれませんよ。

     その前に春がやってくるかも。

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