スポンサーリンク

シニアカーについて考えてみた

 最近、町中でシニアカーをよく見かけるようになりました。私の周辺でシニアカーの利用者が増えた結果なのか、それとも今までは興味も関心もなかったので見過ごしいていたものが、私の足腰が弱くなってきたために、目につくようになっただけなのかは不明ですが、私の目を引くようになりました。

 それでシニアカーについて、ちょっと調べてみました。

 まず、シニアカーって、まるでバイクやスクーターのような乗り物じゃないかと思いますが、実はこれ、乗り物の範疇で言うと“電動車いす”の一種なんだそうです。ちなみに、電動車いすって「標準型」「簡易型」「介護型」「ハンドル型」の4種類の形態があって、シニアカーってのは、そのうちの「ハンドル型」に相当するそうなのです。

 我々が「電動車いす」と聞いてイメージするのは「簡易型」で、これは通常の車椅子に電動の自走機能を付加したタイプなんだそうです。つまり「動く車椅子」ですね。これに自走のみならず、介護者が簡単に押して動かせるようにした、通常の車椅子と電動車いすのハイブリッドなのが「介護型」で、「標準型」というのは、最初から電動車いすとしてデザインされたタイプですが、まず滅多に見かけません。で「標準型」の代わりに普及したのが「ハンドル型」です。最初から自走のみを目的とするなら、ジョイスティックでの運転よりも、ハンドルの方が運転しやすいからでしょうね。

 そんなわけで、シニアカーってのは、自走タイプで介護者不要の電動車いすで、操縦性を考慮してハンドルで運転できるようにしてあるわけです。

 ですからシニアカーって、そもそもが電動車いすなので、免許は不要で、最高速度は健康な人の早足程度(時速6Km程度)なんだそうです。そのくせして、デザインが車椅子よりもバイクやスクーター寄りなので、カッコいい…と言うか、年寄扱いされない…と言うか、障害者と同列に並べるなよ!的な車椅子ってわけです。

 一説には、免許を返納されたお年寄りたちに愛用者が多いとか…。なんか分かるような気がします。

 ただし、シニアカーは電動車いすとは言え、その形状がいわゆる車椅子から離れているため、世間からは車椅子扱いされづらいという側面があり、本来、電動車いすは車椅子ですから、利用者の足代わりですから、車椅子に乗ったまま、お店に入ったりできるはずですが、シニアカーに関しては、バイク扱いで、店内に入ってはいけません…というところが大半なんだそうです。

 実際、シニアカーって、通常の車椅子よりも、縦も横も大きいんですね。おまけに小回りは効きません。そんなものが室内に入ってきたら、そりゃあ周りに迷惑です。そんなわけで、シニアカーの利用者たちも、屋外利用に限っている方ばかりのようです。

 ですから、法的には車椅子ですが、世間の扱い的には“低速のスクーター”という位置づけなのが、シニアカーなのです。

 実際問題、普通の車椅子よりもカッコいいし、自分で歩けなくなったら、シニアカーを利用するのもアリかな?…って思わないでもないけれど、自分で歩けなくなったら、シニアカーではなく、介護型の電動車いすの方が実用的だから、たぶん私はシニアカーを利用することはないんだろうなあ…って思ってます。

 カッコいいんだけどね、シニアカーって。

↓拍手の代わりにクリックしていただけたら感謝です。
にほんブログ村 その他日記ブログ 身の回りのできごとへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました