さて、フルート選びでお悩みの皆さん。フルート選びの観点には色々ありますが、フルートという楽器は、比較的高価な楽器という事もあって、その選択に慎重になられる方が大勢いらっしゃると思います。かく言う、私もそうでした。自分のフルートを選ぶ時の、あの心境を今振り返ると、まるでたくさんいる、お見合い相手の中から、自分の伴侶を探し出すよう感覚でした。
探し出すまでもそうでしたが、実際、購入してからの付き合い方は、まさに“伴侶”そのものでして、そういう意味では、自分の楽器探しは、まさに自分の音楽的な伴侶を探すようなものです。
ならば、四の五の言わずに、実際の伴侶を選ぶような気持ちで楽器を選んであげれば、その選択に間違いはないのではないかと、私は思います。
物事を分かりやすくする方法の一つに“たとえ”というものがあります。ここでは、フルートの属性を人間の性質に例えて考えてみたら、いかがでしょうかという提案をさせていただきましょう。
左側の項目は、フルートの特性。右側の項目は、人間に例えた時の性質。「この特性をなぜこの性質に?」と思われる方のために、私なりの屁理屈を真中の部分に書いてみました。いかがでしょうか?
音量が大きい -> 派手で分かりやすい特徴 -> 美女
音程が正しい -> 演奏が楽 -> 世話女房タイプ
音色が美しい -> ちょっと吹いただけじゃ分かりづらいけれど大切 -> 性格が良いゴールドフルート -> 高価だよね -> 深窓の令嬢/お姫様
洋銀フルート -> 子ども時代からの知り合い -> 幼なじみ
総銀フルート -> ある程度オトナになってからの知り合い -> 会社の同僚Eメカ付き -> 目立たないけれど便利 -> 縁の下の力持ちタイプ
オフセット・カバード式 -> 親しみやすい -> 社交的
インライン・リング式 -> 最初はちょっと大変 -> 芸術家体質C足部管付き -> 管長が短めで比較的軽量 -> 小柄でかわいい
H足部管付き -> 管長が長めでちょっと立派 -> モデル体型新品 -> そりゃあ始めて嫁ぐわけですから -> 初婚
中古 -> 前のオーナーの色が残っているわけですから -> 再婚国産フルート -> 日本生まれですから -> 日本女性
輸入フルート -> 外国生まれですから -> 外国人女性
色々と異存はあるでしょうが、あくまで、私すとんの感覚でやってみました。あと、私はオッサンなので、どうしても楽器を女性に例えたくなります。楽器を男性に例えたい人は、性質の部分をお好きに変更してみてください。
こうして考えると、割とはっきり色々なモノが見えてくるのではないでしょうか? 例えば、私のところにある二本のフルートは、こうなります。
1)一万円フルートこと、チャイナ娘
幼なじみの中国娘。小柄で特にこれと言った特徴はないけれど、社交的なところが取り柄、かな? 最初はいいと思ったのだけれど、一緒に暮らしているうちに、性格の激しさと自分勝手なところが目立つようになり、今は、ちょっと距離を置かせてもらっています。
…中国製洋銀フルート(本当は真鍮製)。C足部管付き、オフセット・カバード。音色はあまり美しくなく、音程もかなり不正確な楽器でしたので、今はサブフルート扱いです。
2)現在のメインフルートの、アゲハ
会社で知り合った元同僚。美人とはちょっと違うけれど、小柄でかわいいタイプ。性格が良くて、世話女房タイプ。付き合いだした頃は、すこし気難しいところもあったけれど、今ではすっかり良い感じになりました。
…国産総銀フルート。音量は少々もの足りない。C足部管付き。音色は極上で、音程バッチリ。インライン・リング式、しかしその扱いには慣れました。
こんな感じです。分かりやすいでしょ。皆さんも、購入検討中のフルートを人間にたとえてみたり、お手許の愛器を人間に例えてみると、色々と感じるところがあると思いますよ。いかがでしょうか?
人間に例えて分かる事は、フルート選びの際に「スペック(カタログに記載されている性能/特徴)にこだわりすぎない」「値段にこだわりすぎない」って事です。これも例えていうなら「お見合い相手の釣書にこだわりすぎない」「相手の家柄にこだわりすぎない」って事です。
スペックにこだわりすぎない…これは楽器に限らず、趣味の世界では、ウンチク親父によく見られる特徴です。スペックにこだわっていると「木を見て森を見ず」になります。もちろん、最低限の必要スペックはありますから、そこはクリアするとしたら、必要以上の高性能を求めても無駄というものです。これは実際のお見合いでもそうでしょ。釣書だけで相手を決めたら…愚かものでしょ(笑)。肝心なのは、自分との相性です。見合いの釣書は無視してはいけませんが、それで決定してもいけません。他人の意見は、あくまで参考意見に留めておくべきでしょう。自分が惚れた楽器が最高の楽器なんですし、そういう楽器と簡単に出会えるわけじゃないんです。辛抱強く出会いを待ち続ける事も大切かもしれません。
値段にこだわりすぎない…これは年齢問わず、女性に見られる特徴だと思います。無論、予算の上限はありますし、逆に「あんまり安いのはダメなんじゃないの?」という心配も分かりますが、値段は楽器の特徴と関係はしますが、善し悪しとは関係しません。これも人間と一緒。まあ、人間の場合は“値段”はありませんが、家柄みたいなものを想定すると分かりやすいでしょう。家柄と人柄は…大雑把に関係するかもしれませんが、家柄と人の善し悪しは…全く関係ないでしょう。もっとも、金持ちは全員善人で、貧乏人はすべて犯罪者だと信じている方は別ですが(笑)。
だから、値段(予算)にこだわって選ぶのではなく、いやむしろ、値段はブラインドにして楽器選びをした方が良いくらいです。それに、ほんの少しの余計な出費を覚悟できなかったために、後悔の念をずっと抱き続けるのは癪でしょ。
それの裏返しとして、楽器店の営業トークに乗せられない事も肝心かな? お店は客と楽器の相性を見て薦めてくれるのではなく、客の財布と楽器のお値段の相性で薦めてくれると思った方が間違いないです。だって商売ですからね。なので、お店の方のトークは話半分でちょうど良いくらいですよ。お店の人は、仲人とは違いますからね。仲人は商売ではありませんが、楽器店の人間は楽器を売ってナンボの世界の人と言うことは、客としてしっかり認識しておくべき事です。だから、予算ギリギリか、ちょっと上の値段の楽器を薦めてくるんですよ。
私は楽器を選ぶ時は必ず試奏するべきだと思ってますが、これは「恋愛結婚」を薦めているようなものです。人生の伴侶選びでは「見合い結婚」というのもあります。こちらは試奏せずに、先生や先輩の助言に従って購入したり、オーダー発注で特注品を作ってもらうのが相当するでしょうか? どちらの方が良い…とは一概に言えませんが、まあ、楽器に関しては、自分で選んだ方が後悔が少ないと思いますよ。
あと、大雑把に言っても、サラリーマンの妻と商売人の奥さんでは、求められる資質が違います。同じフルートという楽器でも、室内楽やフルートアンサンブルと、吹奏楽では、要求される事柄が違います。そういう、自分がどんなフィールドで演奏する事が多いのかという事は、きちんと把握し、そこで迷って、間違ったチョイスをしないようにしましょうね。
とは言え、アマチュアの音楽愛好者が、いたずらにたくさんの楽器を所持し、音楽ジャンルによって楽器を使い分けるというのは、私はいかがなものと思ってます。プロの方は商売ですから、楽器の使い分けは当然あり得るでしょうし、アマチュアでもお大尽な方はそうするでしょうが、普通のアマチュア音楽愛好家は、一本のフルートを徹底的に愛し抜いて、どんな場面でも信頼できるように、日頃からの絆を固める(つまり、たくさん練習する)事に専念するべきだと思います。
これは夫婦関係でも言えるでしょう。奥さんがたくさんいると…大変だよね。
…なんてね(爆)。
コメント
「婚活」の実態に興味があって、本で読んだりしてます。
理想の相手とは相手が何をしてくれるかじゃなく、「自分がその人に何をしてあげられるか?」を考えろっていうのが書いてありました。
楽器に例えると「その楽器を鳴らせる技量があるか、または、今は無理でもその努力をする力があるか?」ということになるのかな?と思えました。
>アリサさん
婚活かあ…興味あるけれど、当事者のみなさんにとっては切実な問題なんだろうなあ…。これも「見合い結婚」が廃れてしまった弊害の一つなんでしょうね。みんながみんな、恋愛できるわけじゃないし、恋愛も一種の競争/勝負である事は事実で、競争/勝負であれば、勝ち負けは当然あるわけで…なんか釈然としませんよ。
それはともかく、「自分は相手と釣り合うか」って事ですね。そういう意味では「うまく演奏できない」 -> 「楽器をより良いものに変えればうまくいくのではないか?」 -> 「次々と高価な楽器を買い揃える」 …と言うのは、気持ちは理解できるけれど、まあ誉められた行動ではないって事につながるかな? うまく演奏できないのは、自分の基本的な演奏能力に不足があるか、あるいは楽器を鳴らしきれない自分が存在するか、の二つの理由なんだろうから、本文にも書きましたが、やはり楽器を買い換えるよりも、まずは絆を固める(練習する)って事なんでしょうね。
フルートの場合、一般的に「高価な楽器ほど鳴らしづらく作られている」と言うのはありますね。そういう意味でも、自分の分を知って、楽器選びをするというのは、大切なんだろうと思います。
多くの女性を愛した人間よりも、
たった一人の女性だけを愛した人間のほうが、
はるかに深く女というものを知っている。
L. N. トルストイ
私も最近楽器選びをしたので、とっても頷けます。最初使っていた楽器は、先生のような存在の方から勧められた楽器を購入して使っていましたが、ちょうどすとんさんのチャイナ娘さんのような感じです。プラスして頭部管が銀なのでうるさいです…
私は楽器屋を何軒も回ったわけではありませんが、フルート専攻の先輩や友人に相談し、楽器屋は試奏の場所として使っていました。今思えば担当してくれた方にはかなり迷惑な客だったとは思いましたが、そうでもしなければ色々な楽器が吹けませんからね
あと1つ私から
バックに営業さんの尊敬する人物(自分が気に入られていたことが前提ですが)が居ると態度が全く違いますよ。私は中学校と高校で指導していただいた指揮者2人ともがそうだったので、真面目に私との相性で楽器を出してくれました。流石に私の予算が総銀ハンドメイドが買えるギリギリの予算だったので、その予算ギリギリで出されたのは仕方のないことではありますけどね
>ひょっとこさん
トルストイの言葉をありがとうございます。
楽器も人も、深くつきあい、深く愛するからこそ、より理解し合えるという面がありますね。だからこそ、楽器との出会いって、大事なんだろうと思います。
>水香瑶妃さん
楽器選びに、先生の名前があると、確かに色々と便宜を図ってもらえて良いですね。ま、本来は、その客の先生が誰であれ、真摯な態度で接客していただきたいと思うものの、客も人なら店員も人ですから、そうそう理想どおりにはいきませんね。
「その客の背後に、目利きが控えている」と思うと、楽器店もうかつな事はできない、って事だと思います。
試奏は、客にとっても店にとっても面倒な事です。でも、フルートは高価な楽器ですから、それくらいの手間をかけて当たり前だと思うし、それを嫌がる店なら、それだけの見識しか持っていないのですから、そういう店で購入しちゃダメだと思います。ちゃんとした店ほど、試奏を歓迎するし、きちんと対応してくれます。
でも、ほんと、フルート選びは難しいと思います。
はじめまして。
同じアルタスユーザー(A1107)ということもあり、数ヶ月前から読ませていただいています。
大変参考になる記事が多く、とても助けになっています。本当にありがとうございます。
今の楽器には満足していますが、やはりいずれはグレードアップを目論んでいますので、今回の記事も楽しく拝見しました。
私は常々、フルート選びはクルマ選びに似ているな、と思っていました。
性能の安定した国産車と個性豊かな外国車(かなり乱暴に一般化していますが)、近所をこまごまと走り回るのに適した車か、アウトバーンをぶっ飛ばすのに適した車か、などなど、楽器選びクルマ選びにたとえて説明すると、音楽にうとい人間にもわかりやすかったみたいです。
ですが、配偶者選びというのは目から鱗でした。
特に最後の「奥さんがたくさんいると、大変・・・」で、噴きました。
本当にそうですよね!!
財力、時間、気配り、精力、じゃなくて体力、求められるものは一緒か・・・
これからも、記事を楽しみにしています。
>ミカエラさん、いらっしゃいませ。
クルマ選びですか…。私は、パソコン関係の事をクルマに例える事があります(パソコン選びをクルマ選びに例えたり、パソコン操作の能力を、運転技術の話で例えたり…ね。)が、音楽関係をクルマに例えた事はないので、私のほうこそ、目からウロコですよ。
どちらにせよ、楽器選びは大変って事ですね。
しかし、フルートも高いけれど、クルマも高いですね。ただ、フルートには車検がないのが、良いところでしょうか。もしも、フルートに車検があったら…ちょっとうっとうしいです。「今月、車検だから、レッスンしばらく休みま~す」なんて状況は、まっぴらです(笑)。
こんにちわ!
あまりにもタイムリーなエントリー(^O^)
一時熱にうなされるように総銀欲しい病になっていました。音色がしっくりこないのはフルートのせいだと思い込んでいましたが
調整で解消して以来、熱がひいてしまいました。
が、最近ちょっぴり再燃しています^ロ^;
そうですね…いまの私のフルートをたとえるなら…
私の事をなんでもわかってくれる、優しい幼なじみってとこかな。
ゴールドフルートは白馬に乗った王子様でしょうか。
総銀は…購入した時にしましょう…っていつになるかな?
>まきりんさん
おお、またまた、総銀欲しい病ですか。これは、総銀フルートを入手するまで完治しないという、難病ですよ(笑)。さっさと、貯金して予算を計上して、総銀、買っちゃいましょう!
さて、フルートの音色って、実際の話、調整で良くなりますよね。買い換えを検討しつつも、調整に出したら、買い換え熱が冷めてしまいましたという人は、まきりんさん以外にも大勢いらっしゃるみたいです。それくらい、フルートでは調整というのが大切なんだろうと思います。
洋銀系から総銀に乗り換えると、音が良くなるというよりも、音が変わります。凛とした音になりますね。あと、多少、音の遠達性が良くなるようです。この辺は、好みの問題なので「総銀を手にしたら、すべて問題が解決~」ってわけにはいかないので、よくよくお考えください。実際、洋銀系のフルートの音色も捨てがたいですよ。プロ奏者でも、わざわざ洋銀系のフルートを使ってコンサートを開く方もいらっしゃいますからね。
>ゴールドフルートは白馬に乗った王子様でしょうか。
かもしれませんね。だとすると、プラチナ無垢のフルートは…うわあ、想像できないや。
すとんさんの書く記事は、本当に興味深いです! 相棒としてのフルート、擬人化してなんとなくのイメージは持って吹いてはいましたが、すとんさんの洞察力は豊かですね! 人生の伴侶、なるほどその通りですよね。会うべくして会った、そんな運命のフルートであってほしいです。ちなみに、私のような「頭部管ドイツ製、管体日本製」の場合は、ミックス?ハーフ?の彼なのかしら♪
>モモさん、いらっしゃいませ。
>ちなみに、私のような「頭部管ドイツ製、管体日本製」の場合は、ミックス?ハーフ?の彼なのかしら♪
今は「ミックス」というそうですよ。
それにしても、美しい音色で力強いドイツ頭部管に、操作性抜群の国産管体ですか、ある意味、最強フルートですね。日本とドイツの良いところ取りフルートなら、そんちょそこらのフルートには余裕で差をつけられますね。そして、そんなスーパーなフルートを吹きこなしているモモさんも、すごいな。それだけのフルートだと、奏者の腕も試されますからね。
いや、すべてのフルートは奏者の腕を試しているだと思います。それに奏者自身が気づいているかどうかって事なのかもしれません。
こんにちは。
フルート選び、私はまったくの巡り会わせで今の楽器を買ってしまったので、
正直思い入れとか憧れとかを感じる時間もなく気がついたら自分のところに来てましたっていう状態でした。
さすがに最初は恐れ多くて、吹かせていただきますみたいな気持ちでしたが、
今ではすっかり慣れて、なくてはならない存在になりましたけど・・・
すべてのフルートは奏者の腕を試している—- あ~、そうですね、きっとそのために私のところに来たのかな、それにしてもまだまだ力不足で楽器に申し訳ないです。
>kazmamaさん
>それにしてもまだまだ力不足で楽器に申し訳ないです。
それは私も同様です。今、自分が使っている楽器だって、実はかなり良い楽器だし、ポテンシャルだって相当高いはずだし、実際に先生に吹いていただくと、まるで別物のような楽器になるのに…私はその半分も鳴らせません。ああ、力不足だなあって思います。
でも、それがまた目標になっていいんですよ。飛雄馬の肩を抱きながら巨人の星を見上げる一徹オヤジのように「あの星(音)を目指せ」と楽器に言われているような気がします。
フルートの練習をする上で、楽器に教えられ、楽器に導かれている部分が、私の場合は、かなりあるような気がします。そういう意味では、私の楽器は、同時に私のコーチでもあります。
私もミカエラさんと同じように、フルート(メーカー)と車(メーカー)、
似た感じをもっています。
どのメーカーもちゃんと鳴る(走る)ことは鳴る(走る)のです。
性能も、優劣はほとんどないのかもしれません。
しかし、好みが・・・。
デザインが、感触が・・というところで、車好きの皆さんは悩んでいるのではないか・・
当方、運転音痴なので、使い勝手がよく手に入りやすいトヨタのコンパクトカー。
車好きな人、上手な人では物足りないでしょう・・・・
楽器も似ているような気がするのです。
フルートを恋人(男性)という感じはないかも!!
フルートの性別は女性のような気がする。
すごくお洒落でわがままなお嬢様、という感じですかね。
それでか私の場合、仲良くなれるお友達という感じでしょうか。
ムラマツさんは優等生すぎてちょっと仲良くなれない気がしました。
売り飛ばしてしまいました。(某所で委託に出しました。)
でも、本当のところ、実はどれでもいい音がでて、吹けといわれれば
それなりに満足してしまうのです。
だから悩むのです。
昔は先生からの一方的な指示でムラマツにしました。
今は・・・でも、やっぱり先生の好みの影響は受けてしまうかもしれません・・・。
結局、そのときの先生の方向性も受けるのかなっていう予感です。
自分がなくて、残念です。
>かさん
>でも、本当のところ、実はどれでもいい音がでて、吹けといわれれば、それなりに満足してしまうのです。
それはその通りだと思いますよ。フルートの選択で悩むのは、高価な買い物であると言う点はもちろんですが、実はどれでもいい音が出て、それなりに皆楽器として素晴らしいという点ですね。つまり、ダメなものを排除していくのではなく、良いものの中から、自分にあったものをチョイスする難しさがあるんだと思います。
少なくとも、国産メーカーとか、海外ものでもブランドものの中から選ぶなら、絶対にハズレは無いですからね。その当たりばかりの中から、大当たりを探すのは、本当に大変だと思いますよ。
>フルートの性別は女性のような気がする。
あ、やっぱり、そうですか? で、だから「仲よくなれるお友達」という事で落ちつくわけですね。しかし“女友達”となると、これまた関係が濃そうな気がしますねえ、やっぱりチョイスが難しそう…。
>フルートの性別は女性のような気がする。
フランス語では、
la flûte
で女性名詞ですね。
ついでに、日本って国家は le Japon で男性名詞、
フランスは la France で女性名詞なんですね。
昔の記憶から…
>ひょっとこさん
そうか、外国語の中には、名詞に性別をつける言葉がありましたね。日本語や英語にはそういう区別がないので、うっかりしてました。フランス語ではフルートは女性名詞という事は、フランス人と会話する時は、フルートは女性扱いなのですね。
気になって、他の言語でも調べてみました。
ドイツ語はfloteで女性ですが、イタリア語ではflautoですから、なんと男性名詞でした。他の言語は…しりません(笑)。とにかくアゲハは、日本生まれだけれど、フレンチスタイルなので女性という事でよろしい…ですね(笑)。
先日、ついにハンドメイドのアルタスを試す機会がありました。
昔試した廉価モデルより調整がしっかりしているのか、吹きにくさは
感じませんでした。
芯があって、とてもさわやかな音色でしたね。私の個性とは少し違うようでしたが・・・
お店の人はアルタスより別のメーカーをすすめていたのですが、
それは何となく私とは「違う」と感じたからだそうです。
別の方はアルタスユーザーだったのですから、不思議なものですね。
で、物のためしに吹かせていただいたのです。
たしかに別のメーカーのほうが私にはなじむのかなあという印象でした。
私とあいそうなのはPというメーカーだったです。(国産も海外も・・・)
いや、ある程度いい楽器であれば、気持ちよく鳴らすことはできるのだけど、
お互いの個性との相性なのかな・・・?
また、本当は私が現在使っているものはイメージではあわなかったそうなのですが、
ずいぶんコントロールされているのですね、と言われたとおり、
今ではすっかりなじみました。苦労はしますが。
もともと使っていたムラマツがなぜ楽しくなかったか・・それはたぶん私には
あわなかったのです!!今になって気づいたのですが!!
でも、とりあえずご縁のあった楽器を使いこなす、というものもいいのかもしれませんね。 鍛えられるような気がします。
そしてよい楽器はなじんでくれるのですよね、それなりに。
>かさん
ハンドメイドのアルタス、よかったでしょ。ハンドメイドはどこのメーカーだって良いに決まってますが、アルタスは楽器の造りが本当に良いと私は信じてます。もっとも「良い悪い」以外に、かさんのおっしゃるとおりに「合う合わない」というベクトルもありますので、万人に広く薦められる楽器かと言うと、それはどうかなって部分は、正直、あります。
アルタスは、どうやら、演奏者を選ぶ楽器みたいなんですよ。それこそ、標準的な奏法も他のメーカーのものとはちょっと違うみたいですから、かさんがアルタスと合わなくても、それはある意味、仕方のない事です。
自分と楽器の相性って大切だと思いますよ。おっしゃる通り、吹いていて楽しい楽器を自分の楽器にされるといいです。特にハンドメイドクラスの楽器は、どの楽器も個性が強いですから、合わないとなると、とことん合わないみたいです。相性は大切ですよ。相性優先で楽器を選んでもいいくらいだと思います。
P社は米はともかく日の方は、アルタスとは基本的な奏法が違うというか、奏法的に真逆っぽい感じがします。確かに、そちらに魅力を感じるなら、アルタスは合わなくても仕方ないかもしれません。
この6月からフルート習い始めました。現在アルテの第1巻6課のスラーとスタカートに来たところです。初めてこのコーナー見せてもらってます。先月思い切って買い換えた楽器(洋銀?中国娘→ムラマツ・管体銀・リングキー)に日々慣れようと取り組んでいます。やっと高音のシ、ド音が出るようになったところです。ほんとに市川えり子さんのようにきれいな高音が出るようになるのか信じられない思いでいます。¶関係あるのかどうか、7月から左肩がこって仕方ありません。おまけに、最近は左親指と人差し指が時々しびれを感じてきついときは、持ってる楽器をしっかり支えられなくなって当惑しています。整形で見てもらいましたが分からないみたいです。最近”胸郭出口症候群”という名前を先生が見つけてくれました。どうもそれが近い気がしています。最近少し楽になってきましたがどなたか経験ある方おられれば教えていただけると助かります。練習時間は1日3~5時間でしたが、最近は2時間くらいに減らしています。それにしても66歳にして楽器初めて習い始めましたが、面白いものですね。それまで好きだった趣味がうそのように遠ざかっています。すとんさんのお話で”楽器との付き合いは伴侶を探すのと同じ”は旨に落ちました。右も左も分からない新参者です。これから宜しくお願い致します。お仲間に入れてください。
>ハヤブサ(幼鳥)さん、いらっしゃいませ。
私は医者ではありませんが、断言できる事があります。それは「練習のし過ぎ」です(笑)。フルートを構える姿勢は、私たちの日常生活の中にはありません。ですから、そのための筋肉は、初心者であれば、誰もが鍛えていない筋肉なんです。それを、毎日、数時間ずつやったら、そりゃあ、肩も凝るでしょうし、胸や指も痛みますよ。
フルートも重いですが、自分の腕はもっと重いのです。それなのに、腕を上げっぱなしのフルートの練習をすれば、重労働、間違いないです。
フルートを吹くのも大変ですよ。息を吐き続けるのも大変な作業です。お誕生日のケースをずっと吹き消しているようなものです。酸欠にもなるし、胸だって苦しくなります。
でも、安心してください。毎日練習していければ、やがてカラダが作られていきます。腕にも肩にもカラダのあちらこちらにフルート用の筋肉がついてきますから、やがて慣れます。安心してください。
それと指の痛みですが、それは未訓練以外に「力の入れすぎ」もあるかもしれませんね。先生に相談なさるといいですよ。それは、指に力が入りすぎていると、痛むばかりでなく、素早い動きもしづらくなりますからね。
無理せず、楽しく、フルートをやっていきましょう。カラダを壊しては、元も子もないですよ。
すとんさま、早速のレス有難うございます。かなり的確な指摘いただいたと思っております。今後、はTVでやっているみんなの体操(NHK)を録画しておいて、練習前にストレッチ代わりにやってみることに致しました。実は半月ほど続けてますが、少しは効果でてくれそうです。 ¶話し変わりますが、余りパソコンにつよくないもので教えていただきたいのですが、当サイトに入る方法が分からなくなっています。初めて入ったときはアメ-バから京フィルのブログを触っていていつの間にか来てしまった。ヘンゼルとグレーテ状態でしたからもう一度入る正規の方法が思い出せずに困ってます。現在見ているのは、お気に入りに登録しておいたお陰で見ることができてますが・・・。何せアメ-バさんのブログの初期画面は多士済々で次に何処へ入ったらよいのやら分からなくなっています。
>ハヤブサ(幼鳥)さん
>お気に入りに登録しておいたお陰で見ることができてますが・・・。
それ、正解ですよ。気になったサイトは「お気に入り」に登録するのが、基本です。もう少し上級者だと「RSSを取得する」とか「パーソナル・ポータルサイトに登録(アメーバーうんぬんはこれかもしれませんね)」という方法もありますが、まず基本は「お気に入りに登録」ですよ。
パソコンとかネットとかに不案内だと色々と心細いこともおありでしょうが、まあ、この世界は「習うより慣れろ」の部分がありますから、気長にやっているうちに、何となく、色々な事を熟知してきます。だから、焦らずにいれば、やがて、困らなくなりますから安心してください。
>みんなの体操(NHK)を録画しておいて、練習前にストレッチ代わりにやってみることに致しました。
いいですね、とてもいいです。私も見習いたいくらいです。音楽って、これで意外と肉体を酷使するんですね(笑)。だから、音楽を学ぶためには、健康が不可欠だし、強い肉体も欲しいです。もちろん、スポーツマンのようなムキムキな体は要りませんが、練習に耐えられる体は欲しいです。体操とかウォーキングとかスイミングって、たとえ趣味の人でも、音楽をやる以上は、そういう持久力系の有酸素運動って必要だと思います。
なので、健康でないと音楽できないと思います。しかし、逆もまた真なりで、音楽やっていると健康になれると思いますよ。