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シネマ歌舞伎「ワンピース」を今更見てきた

 今更ですが(ほんと、今更ですが)シネマ歌舞伎で「ワンピース」を見てきました。いやあ、こりゃあ、すごいし、面白かったですよ。主なスタッフ・キャストは以下の通りです。

 原作:尾田栄一郎
 脚本・演出:横内謙介
 演出:市川猿之助
 スーパーバイザー:市川猿翁
 主題歌『TETOTE』楽曲提供:北川悠仁(ゆず)

 モンキー・D・ルフィ/女帝ボア・ハンコック/赤髪のシャンクス:市川 猿之助
 エドワード・ニューゲート(白ひげ):市川 右團次
 ロロノア・ゾロ/ボン・クレー/スクアード:坂東 巳之助
 サンジ/イナズマ:中村 隼人
 ナミ/サンダーソニア:市川 春猿
 はっちゃん/科学部隊隊長・戦桃丸/ニューカマー・スー:市川 弘太郎(現・市川 青虎)
 女医ベラドンナ:坂東 竹三郎
 ニョン婆:市川 笑三郎
 ジンベエ/マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ):市川 猿弥
 ニコ・ロビン/マリーゴールド:市川 笑也
 監獄署長マゼラン:市川 男女蔵
 中将・大参謀つる:市川 門之助
 ポートガス・D・エース:福士 誠治
 ブルック/大将‘赤犬’サカズキ/ニューカマー・サッチン:嘉島 典俊
 元帥センゴク/エンポリオ・イワンコフ/シルバーズ・レイリー:浅野 和之

 私が見たのは、2015年の初演時の公演を映画化したもので、今までも何度かシネマ歌舞伎として映画館で上演され、映画館以外でも、あっちこっちで上映されていたものです。この映画を、今まで何度も見る機会はあった私ですが、あえて見てこなかったのですが、今回、ついに諦めて見ました。で、見て感動したわけです。

 なぜ、あえて見てこなかったのか…実は私「ワンピース」をよく知らないのですよ。「風の谷のナウシカ」は知っていたので、歌舞伎化&映画化された時はすぐに見たのですが「ワンピース」は全然知らないので、知らない人が見ても面白くないだろうと思って避けていたのですよ。

 実際、今でもそうですが、私がワンピースについて知っている事は「少年ジャンプで長期連載している人気マンガ」「なんか世界的に大人気のマンガ」「主人公の職業が海賊」「主人公はゴム人間」「主人公の声優さんはクリリンと同じ人」…ぐらいかな? ほんと、そのくらいなんですよ。原作のマンガに関しては、1ページたりとも読んだ事はないし、アニメも1分たりとも見た事はありません。それくらい「ワンピース」については知りません。

 ちなみに私が知らない人気漫画としては「ワンピース」の他にも「ナルト」とか「ブリーチ」とか「テニプリ」とかがそうです。ほんと、知らないって言うと、怪訝な顔をされますが、知らないモノは知らないのです。

 なので、歌舞伎版の「ワンピース」に関して、原作ともども、かなりの人気だとは知っていましたが、見ていなかったわけです。

 先日妻が「シネマ歌舞伎のワンピースは、たぶんワンピースを知らない歌舞伎ファンが見ても楽しめるように作ってあるはずだから、見に行かない?」と誘ってきたので、ついに見ることにしたわけです。

 いやあ、実際のところ、見てみたら、ワンピースを全然知らなくても、すっごく面白かったよ。

 残念だったのは、映画として編集された時に、実際の舞台から、あっちこっちの場面がカットされ、一部がダイジェストにされていた事です。本来は3時間程度の歌舞伎を、2時間の映画にしたわけだから、仕方ないのだろうけれど、ううむ、こんなに面白いのなら、カット無しで見たかったなあ。

 妻は、もはや映画では物足りず、舞台で再演していないかネットで探し出し始めたくらいです。映画化されたのは、初演時の公演で、その後再演されているようですが、それは2018年までで、それ以降は上演されていないのです。おそらくは、コロナの影響なのでしょうが、残念な事です。東京で三回目の上演されたら、きっと妻のことですから、何とかチケットを入手するでしょうから、そうしたら生ワンピースを見たいと思いました。

 さて、ストーリーは、wikiによれば「頂上戦争編」なのだそうです(私はよく分かりませんが、おそらくこれで分かる人は分かるでしょう)。

 演出的に面白いなあと思ったのは、役柄として、大勢のオカマさんが出てきた事です。歌舞伎って、基本的に女優を使わずに、女役は男性(女形)が演じるわけですよね。そこへオカマですよ。当然、オカマは男性が演じるわけです。男性が演じるオカマと、男性が演じる女が舞台上には存在するわけで、そこが何とも不思議で面白いなあと思いました。
 普通の歌舞伎が難しそうで敬遠している人も、これなら楽しめると思いますが…ガチなワンピースファンにはどうなんだろ?って思いました。

 私はワンピースには何の思い入れもないので、素直に楽しめましたが、ガチなワンピースファンがこれを見たら…似てるけれど、違うもの…って思わないだろうか? だって、やっぱり、全体的に「これじゃない感」がしないわけでもなかったですからね。だって、歌舞伎だもん、アニメじゃないもん。そりゃあ、原作マンガに寄せるにしたって限界はあるからね。アニメの実写化って、よく批判されるけれど、これは実写化どころか歌舞伎化たもの、もっと批判されても仕方ないし、実際、ネットじゃあたくさん批判があるし…ねえ。

 でもさ、純粋に演劇として面白かったし、歌舞伎としても(かなり型破りだけれど)楽しめたし「これはこれでアリ!」って思っちゃえば、かなり楽しいと思うんだよね。

 それにしても、猿之助って、顔、でけーよなあ。ルフィにしちゃ、等身低すぎない?(笑)。

蛇足 同じ松竹系の映画館で上映している、メトのライブビューイングは、一つの作品を一週間しか上映しないけれど、シネマ歌舞伎は作品にもよるけれど、3週間やってくれものもある(今回のワンピースは3週間)ので、オペラよりも見やすいのがうれしいね。

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