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ゆく川の流れは絶えずして

 最近気づいたのですが、ウチの近所にある線路際のビルで営業していたクラシック系声楽教室の看板が、そのビルから消えしまいました。ネットにあったサイトも無くなっていました。どうやら教室の営業を止めてしまったみたいです。あそこの先生、だいぶご高齢のようだったからなあ…。他の地域でも教室を開いていたようですが、そちらのサイトが無くなって事から考えると、もしかすると当地からの撤退ではなく、声楽教室そのものを廃業されたのかもしれません。私とは縁もゆかりもありませんが、ちょっと残念です。
 今の先生につく前に、近隣のクラシック声楽系の先生方をリストアップして調べてみた事があるので、周辺の声楽教室状況に関してはまんざら知らないわけでもありませんが、それでも調べたのが、もう10年ほど前になりますから、そりゃあ廃業なされる先生がいても不思議ありません。
 それにしても、今のY先生に師事するようになって、約10年になるわけです。長いことお世話になってます。最初のT先生が、約2年。キング先生が、グループ2年、個人レッスン3年の合わせて5年ですから、Y先生との10年は実に長くなります。それだけ平穏無事でまずまず満足して学べている証ですね。
 で、閑話休題、そんな事もあって、近所のクラシック系声楽教室について、久しぶりに調べてみました。今回は今どきですからネットを使って調べたので、Y先生のところのようにネットに情報を上げていない教室は漏れてしまうのですが、それもあってか、声楽教室そのものは、数的にだいぶ減ってしまったような気がします。
 一つにはコロナ禍という事情はあるでしょうね。飛沫感染を避けようとすれば、音楽教室業界、特に歌系は受難の時代です。あと、インターネット業界の不況も関係していると思います。かつてサイトを掲載していた、ブログサービスとかサーバーとかが廃止されていて、それに伴ってサイトが無くなっている教室がいくつかありました。あと、声楽教室専業というところは本当に少なくなりました。今回調べた教室の大半は、子供相手のピアノ教室でした。そういう教室は、基本は子供ピアノだけれど、オトナのピアノの面倒もみます。希望者がいるなら、声楽の生徒も受け入れます…みたいな感じのところばかりです。
 需要と供給ってのを考えると、そうならざるをえないのでしょうね。ある程度の都会にいくと、そうでもないみたいかもしれませんが、やはり人口密集地域でないと、クラシック系声楽のようなマイナーな習い事教室は、それだけで営業を続けられるような状況ではない…のでしょう。
 また先生方の入れ替わりも当然あって、以前から女性の先生が多いなあという印象がありましたが、その傾向がますます強くなっていると思います。ただ、以前は「男性の生徒、おことわり」の先生が多かったのですが、今は多くの先生が「男性生徒可」となっていました。先生にしても、生徒の選り好みをしていられる余裕がなくなっているのかもしれません。男性生徒である私的にはうれしい話ですが、世間が世知辛くなったきたのだと考えるならば、うれしいとばかりは言えません…し、女性の先生に男声の指導ができるのかという不安は、以前女性の先生に習ったことのある私としては拭いきれません。発声の基礎は同じであっても、ある程度行くと、男女で発声が変わってきますからね…。
 まあ、私はまだまだ今のY先生にお世話になるつもりですが、なんらかの事情でY先生が当地の教室を閉鎖されてしまったら、次にお世話になる先生を探さないといけないので、私もひとまずアンテナだけは常に高く上げておかないといけません。とは言え、当面はそんな心配なんてしなくても良いのだけれどね。
 「ゆく川の流れは絶えずして…」という話でした。

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