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電気が足りない?

 この夏、関東地方では電気が足りないそうです。それも夕方4時頃を中心とした辺りに電気が足りなくなるのだそうです。
 理由は、その頃って、まだまだ暑くて冷房がガンガン動いているのに、日が沈みだして、太陽光発電の効率が落ちて発電量が減り、電気はまだまだ必要なのに発電が追いつかずに、それで電気が足りなくなるんだそうです。
 自然エネルギーに頼る発電の落とし穴だね。
 太陽光発電なんて、太陽が天高くギラギラに輝いていないと発電できないわけで、夜とか雨や雪や曇の日はもちろん、早朝や夕方も発電できないわけで、発電している時間よりもしていない時間の方が圧倒的に長い、非効率極まる発電方法なんだよね。
 風力発電は…強い風が吹かなきゃ発電できないけど、強すぎる風が吹くと発電機が故障するという欠点があります。日本ってそんなに風が吹く土地じゃない上に、台風などの強すぎる風なら結構吹いちゃう土地なんだよね。風力発電には決定的に向いていない国土でしょ?
 水力発電? いいね、いいね。さっそくダムを作って村を水没させましょう(笑)…って、ダムを建設するのに何十年かかると思っているのかしら? 今日明日の電気は水力発電じゃあ賄えないでしょ?
 おそらく、自然エネルギー系の発電で日本に合っているのは地熱発電だと思うよ。ただ、地熱エネルギーが豊富な土地はすでに温泉地として開発されているわけだから、発電施設を作るなら、温泉街をまるごと国が買い取るくらいの覚悟で臨まないとダメでしょ? 温泉地にもなっていないような小規模の場所で地熱発電なんてやっても、たかが知れているからね。箱根とか熱海とか草津とかを国が買い取って地熱発電やれば面白いけれど…これも今日明日の電気を賄える話じゃありません。
 では今ある火力発電所をオーバーワークさせる? あるいは休止している火力発電所を再稼働させる? かなり現実的だけれど、実際問題、すでに火力発電所はかなりオーバーワークさせているので、これ以上は厳しいですし、休止している火力発電所は休止しないといけない理由があって休止しているわけだし…ね。それに、火力発電所の最大の問題はCO2の排出でしょ? 火力発電はエネルギーとしては全然クリーンじゃないし、SDGs的には問題ありありな発電であって、そっちに振るのは最後の最後だよね。
 同じ最後の最後なら、休止している原発を再稼働させる方が現実的だと思うんだよ。将来的には原発は廃炉廃止にするのが世の流れだろうけれど、原発は事故さえ起こさなければクリーンな発電施設である事は間違いないわけでしょ? 今年はもちろん、あと数十年は原発を再稼働させて電気を補い、その間にダムをバンバン作って人々の生活と歴史を奪い、村を沈めて、将来的な電気を確保する…ってのが、現実的なやり方だと思うんだよ。プロ市民の方や環境運動家の方は眉をひそめるだろうけれど、最大多数の最大幸福を考えるなら、これしかないと思うんだよね。
 火力発電所や原発を動かさなくても、足りない分は節電すればいいでしょ?
 何をどう節電するの?
 無駄についている電灯を消してもたかがしれているよ。確かに昔は照明器具が電力をたくさん使っていた時代があったけれど、それは照明器具が白熱電球だった時代の話です。これは白熱電球をLEDに置き換えれば済む話だし、だいぶ置き換えも進んだので、照明器具はほとんど電力なんて消費していないんだよ。だから、あっちこっちの電灯を消しまくっても、そんなに節電にはなりません。
 今、電力を大量消費している家電は、冷蔵庫とテレビとエアコンと電気自動車です。
 冷蔵庫の電源を落としますか? それは出来ないでしょ。そんな事をすれば、あっという間に食材が腐って食中毒等を起こします。
 テレビを見るのを控えましょう。いいですね、実にいいですね。すでに若い世代はあまりテレビを見ていないので、年寄りがテレビの視聴を我慢すればいいだけです。これは簡単にできて、効果も期待できるので、明日からでもすぐに行いましょう。これでそこそこの電力が節電できます。
 いっその事、毎日、午後4~6時の2時間、全国一斉にテレビ放送をお休みし、停波してしまえばいいと思います。そうすれば、電力不足なんて、一気に解決するでしょう。だいたいテレビ放送なんて“不要不急”なんだから、午後の2時間程度、無くても平気平気。ぜひそうするべきだと私は思います。
 次に…エアコンを切るのは現実的ではありません。実際、夏場の電力不足の原因はエアコンの使用なんだから、エアコンを使わずに済むなら、最初っから電力不足なんて起こってません。
 電気自動車を止めて、やめてガソリン車に戻しますか? それも現実的ではないですね。それに電気自動車の充電って、夜中の電気が余っている時間に行う事が多いから、電気自動車の利用を止めても、電力不足の解消には繋がりません。
 電力の一番の問題は、電気って原則的に貯められない事なんですよ。使っていない時に余分に使って貯めておき、必要な時にそこから補う…なんて事ができないのです。必要な時に必要な分だけ作って、それをすぐに使ってしまうのです。だから必要な時間に不足しちゃうと慌てちゃうわけです。
 いや、少量の電力なら蓄電池等に貯められますが、街の暮らしを維持するほど大電力を貯められる施設なんて、日本にはありません。だから必要な時に必要な分だけ作って消費するのです。そういう意味で、電気って、生鮮食料品みたいなものなんてす。
 今の我々の生活で電力を節約するなんて、こうして考えると、ちょっと無理って事が分かります。やはり電力が不足するのなら、発電量を増やす方向で対処するしかないと思うんだよね。そのためには、短期的には原発の再稼働をせざるをえないだろうし、長期的にはダム建設をしていくしかないと思うよ。そして小規模でも大電力を発電できるような地熱発電施設の研究開発をして、未来につないでいくしかないかなって思います。
 どうしても原発がイヤなら、テレビの停波でしょ。これが一番現実的。
 原発はイヤ、テレビも止めたくない、でも熱中症で死にたくない…なんて言っているから、電力不足が起きるわけじゃん。人の命とか、安心安全を優先するなら、やっぱりテレビの停波しかないと、私は思うんだよね。

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