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男性は年収の少ない人ほど、女性は年収が多い人ほど、生涯未婚率が高くなるそうな

 生涯未婚率とは、50歳の時点で結婚歴の無い人が全体にどれほど占めているかの統計値です。ですから「50歳過ぎて結婚した事のない人は、おそらく、もう結婚しないよね」という憶測に基づいて“生涯~”という名称が付けられた統計なのですが…まあ、当たらずとも遠からずって感じだよね。
 ちなみに、大雑把に言えば、男性の30%と女性の20%がそれに当てはまるんだそうです。ううむ、意外と結婚していない人が多いなあと言うのが私の感想です。
 結婚とは男女が行うもの…であるから、未婚率に男女で大きな差があるのは不思議に思われるかもしれませんが、これには2つの原因が考えられます。まず、女性よりも男性の方が人数が多いので、どうしても男が余って、結婚できない男が増えてしまいます。さらに言えば、一度離婚しても、男はたいてい再婚(別の女性と結婚するわけだ)しますが、女性はそのまま独身になってしまうケースが多いので、男女で結婚経験者は男の方が少ないという結果になるからです。これを称して“時間差一夫多妻”とか“時間差重婚”と呼ぶ人もいます。
 それはさておき…。
 男性の場合、年収が少ないのは…確かにモテないよね。男性が経済力で品定めされてしまうのは、ある意味仕方ない事で、だから結婚にまで到達しないのは分かります。
 でも、女性の場合、年収が多いほど結婚しないのは…ちょっと分かりません。別にお金持ちの女性がモテない理由は…無いよね? 男からすれば、逆玉は十分にありえるので、むしろモテモテでしょう。なのに、結婚しないのは…まあ「お金があれば、男はいらない」という思想の女性がいないわけでもないでしょうが、まあそれは稀有な思想の持ち主であって、いくらお金があっても、お金じゃ愛は買えないので、年収と結婚がダイレクトにはつながらないと思うのです。
 ちょっとだけひっかかるのは、年収と学歴の問題です。個別にはあてはまらない人もいるでしょうが、一般論としては、年収と学歴にはゆるい相関関係がある事は分かっています。つまり「高学歴の人ほど年収が多く、低学歴の人は年収が少ない」という事です。ならば“年収の多い女性”というのは“学歴の高い女性”と読み替える事も可能です。
 学歴の高い女性ほど生涯未婚率が高くなる…と言われると、ううむ、そうかもしれないと納得する自分がいます。だって、私の周りにいる高齢未婚女子って、たいてい高学歴だもの。
 じゃあなんで高学歴女子はモテないのかと言えば…男は自分よりも優れている女が嫌いだから…だよね。一言で言えば「生意気な女子はモテない」ってわけです。別に高学歴な女性は生意気…ってわけではなく、男は高学歴な女性を見ると“生意気”って感じるだけで、これは女性側の問題というよりも、男性側の心理的な問題なわけです。
 いくら女性側が「たとえ私よりも学歴が低くても、年収が少なくても、人間として尊敬できる人と愛を育みたい」と思っても、男性側が高学歴高収入の女性を受け入れることができなきゃ話にならないわけです。
 それにしても…男性の場合、ロクに努力もせずに怠けていたために低学歴になって、低収入になって、それでモテなくて結婚できないというのは、ある意味、自業自得だし諦めもつこうものだけれど、女性の場合、努力して良い学校を卒業して大きな会社でバリバリ働いた結果が、モテないなんて、なんか不条理だよね。

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コメント

  1. 如月青 より:

    時代は変わる、と思いますよ。
    我々昭和高度成長時代の生まれだと、高学歴エリートと低学歴主婦のカップルはまだもてはやされましたが、18の息子は、彼女が自分より学歴が低いのは嫌、と。
    普通に話すとき、基本知識がそろっていないと気を使ってばかりで面白くない、自分のほうが無知で教えてもらうのはまだいいが、教えるほうはめんどい、と。
    結婚にしても、今どき男の稼ぎをあてにできる時代じゃないから、働ける人じゃないと心もとないそうです。
    しかし自室の散らかりようからして、家事分担は結婚相手によほどしっかりしつけてもらわないとダメかなぁ、ですが。
    これから結婚で問題になるのは、単純学歴信仰の親が過保護に育てた高学歴オレサマ男性のほうかも。

  2. すとん より:

    如月青さん
     確かに若い世代は、今のオッサンオバサン世代とは、あれこれ価値観が違っているので、ライフスタイルも違ってくるんでしょうね。家族のあり方とか、男女の関係も、当然変わってしかるべきですし、常識も異なってきます。
     例えば、車の免許。昔は免許は必需品で、若いうちに取っておくものでしたが、今の若い世代は、車に興味のない子も多いです。地方はともかく、都会の子だと、免許を持っていない子もたくさんいますし…。
     昭和の当たり前…タバコを吸うとか、自家用車を保有するとか、バリバリ働く事とかを、なんとなく後ろめたく思っているようなんですね。これも学校教育の成果なんでしょうね。
     ああ、昭和も遠くなりにけり…です。

  3. 通りすがりのもの より:

    世界的に見ると、結婚に男性に経済的要素を求めるのはダントツで韓国と日本らしいですね。両国とも女性があまり稼げない国で男性に依存せざるを得ないことが理由らしいですね。
    西欧では何より愛情が重視されて、夫より妻の方が年収・学歴とも上でも普通らしいですね。
    高学歴女性が結婚に難儀する理由は男性の偏見もあるかもしれませんが、彼女たちはキャリアを重視するので家事や出産、育児でキャリアが中断するリスクを恐れて結婚しないという理由もあるでしょう。
    身も蓋もない話ですが、既婚女性より独身女性の方が幸福度が高いらしいですね。男性は独身より既婚の方が圧倒的に幸福らしいです。
    あと昭和の頃は学校行って高卒でもまとも就職口はありましたし、効率大学の学費も安かったので教育費がかからなかったのですが、今は習い事に塾と教育費がかかるし、国立大学の学費もかなり上がったので、子供を育てるのにも凄いお金がかかりますね。
    また最近の子供は昭和と違ってお洒落や贅沢に慣れているし、性格面も重視しているから、異性に対する要求水準が高いというのもあるでしょうね。見ていると贅沢過ぎじゃないかと思うこともたまにあります。
    ただ、日本人は格差が広まって庶民は総じて貧乏になっているので、要求水準が高いままだと結婚できないでしょう。
    しかし平均年収430万円で、しかも格差が激しいから平均が上がっているだけで、実際は年収100~300万円が庶民の大勢を占めていますし、その上で低収入で結婚できないとなると、少子化がこれ以上進んでもはや日本社会が維持できないのではないかと危惧しています…。
    お隣の韓国なんか若者の低収入で日本以上に少子化が進んで22世紀に消滅するという説もあるぐらいですが、日本も同じ轍を踏まないか心配ですね。

  4. すとん より:

    通りすがりのものさん
     格差社会が激しいと言われて、随分経ちますが、要は貧民が増えてきたって事なのですね(納得です)。一億総中流と言われていた、あの頃は、実は幸せな時代だったのかもしれません。
     若者が貧しくなっていき、少子化が進むというのは、なんともやるせないです。
    >結婚に男性に経済的要素を求めるのはダントツで韓国と日本らしいですね。
     ああ…。この考え方が無くなるだけでも、若者が結婚しやすくなるんだろうなあ。いまや、頑張っても稼げない…という若者もたくさんいるものね。
     こうやって、階級が生まれ、それが固定化されていく…のかもしれません。行き着く先は…貴族社会? なんか歴史の流れが逆行してないかなって気がしないでもないです。

  5. 通りすがりのもの より:

    結局、一億総中流は日本経済が普通に成長していたのと、労働組合が今よりは強かったおかげで成立していたのでしょうね。
    かつて成長していた日本経済は、
    金融の急激な引き締めによるバブル崩壊→日本経済が復活しかけた頃に橋本内閣が増税して日本経済にとどめを刺す→小泉内閣による労働者派遣法改正による格差固定
    という奇跡的な無能政策が続いて潰れましたね。
    さらに、その被害を一番受けたのが人口ボリュームゾーンの団塊ジュニア世代というのが本当に救いようがないです。
    彼らが普通に結婚して子育てしていれば少子化に歯止めがかかったでしょうし、しっかり年相応の消費もしたでしょうから内需も増えて景気は今よりはるかにマシだったでしょう…。
    労働組合も国鉄民営化による国労潰しで弱まりました。
    現在の経済は、もう輸出産業は韓国や中国、台湾に負け、唯一の自動車産業もEV化で怪しく、内需もボロボロ、資源国ではないので輸出する資源もないとなると…。
    最近は財界は人件費を切り下げて中国や韓国、台湾の下請けになることで生き残るのを模索しているのではないかと疑っています。(かつての中韓、今のベトナムのように)
    結局過去の政策のツケを若者が払っている感がありますね。
    もう考えれば考えるほどダメな感じがするので何も考えないようにします…。
    日本の若者は工学部に入学して技術者(海外就職しやすい)になって、在学中に英語も猛勉強して、海外就職しやすいキャリアを目指すべきではないかと思います。
    歴史の流れと言えば、マルクス主義の歴史観から言えば、格差が極限まで広まれば労働者がブチ切れて革命を起こすようですね(私はマルクス主義ではないですが)。
    日本人が革命を起こす可能性は低そうですが、ひょっとすると日本の歴史は、ひと昔前流行った進歩史観の流れに忠実に沿っている気もします(汗)
    アメリカですら若者が社会主義に傾倒している訳ですし。

  6. すとん より:

    通りすがりのものさん
    >格差が極限まで広まれば労働者がブチ切れて革命を起こすようですね
     これはすぐにデモや暴動を起こす野蛮な(笑)ヨーロッパ人の発想だろうと思います。じゃあ、我々日本人はどうなってしまうのか…と考えるならば、私は“ゆでがえる”になるんじゃないかと思います。
     ゆでがえるになって、我慢に我慢を重ね、現実逃避をしつづけて、そのまま出汁を取られて終わるのか、最後の最後で、ようやくブチ切れるのかは…どうなんでしょうね。何しろ、多くの日本人の脳内はお花畑ですから、ブチ切れるのは難しいのかな…とか思ってます。
     それでも日本人が共産制を望むのかと言えば、それは無いだろうと思ってます。おそらく、日本人が望むのは、似て非なる“村社会”なのでは無いかななんて思うんですよ、私は。

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