飼い主たるもの、ペットの健康には十分に留意する必要があります。
金魚は、生命体としては脆弱な生き物だと思います。簡単に病気になってしまうし、簡単に死んでしまいます。それに病気になったとしても、医者にかかる事はありません。まあ、海外では金魚も獣医さんの手で立派な治療を受けているようですが…日本の獣医は、金魚の治療はしないし出来ません。そもそも、日本の獣医は基本的に家畜医でして、都会の獣医は、家畜に加えて犬猫も診察するってだけの話で、そこに小鳥の診察までしてくれたら立派なくらいで、金魚などの魚類の診察までしてくれるような、腕扱きの獣医は日本にはいないのです。
それに、金魚の場合、仮に医者にかかる事ができたとしても、一回の診察料で、新しい金魚が何匹も買えるだろうから、経済的に考えてしまうと、医者にかかりづらい現実があります。
ですから、金魚に長生きしてもらうためには、まずは病気にさせない事です。常に健康体でいられるように世話してあげる事…これらが最優先事項になるわけです。
では、どういう点に注意して観察したら良いのでしょうか?
まずはカラダの状態を見てあげる事です。と言うのも、金魚の病気に多いのが皮膚病だからです。難しい事はググってもらう事として、体表が健康であるかを見てあげればいいのです。傷はないか、ウロコは剥がれていないか、ヘンにピロピロしたものは付いていないか、何かモヤモヤしているものは付いていないか、白点が付いていないか…などです。
傷があったりウロコが剥がれていたら、怪我をしているわけですから、その原因をさぐりましょう。いじめられたのかもしれませんし、自分で傷つけたのかもしれませんし、その他に原因があるのかもしれません。ピロピロしたモノが付いていたら、それはたいてい寄生虫ですから、物理的に取り除く必要があります。ピンセットで丁寧に抜いてあげましょう。モヤモヤしているモノがあったら、可能性は二つあります。一つは人間で言うところのカサブタですから怪我をしている可能性があります。もう一つはカビが生えている可能性があります…人間で言えば水虫みたいなものかもしれません。白点が付いていたら、白点病を疑う必要があります。
ヒレも観察対象です。ヒレは比較的怪我をしやすい箇所です。またヒレには骨のようなモノが通っていますが、これが折れてしまう事も多々あります。人間で言えば…骨折ですね。また、水槽の中の水が汚くなってバクテリアが大量発生すると、それらのバクテリアが金魚のヒレを食べてしまって、ヒレが小さくなる事があります。ヒレは基本的に再生しませんので、常に気をつかってあげましょう。
エラも観察対象です。とにかく、腫れていない事が肝心です。腫れて赤くなってしまったり、エラのフタが開きっぱなしになってしまうと、人間で言うところの肺炎状態であって、これは死に至る病気です。原因は…これも水槽の水質汚濁が原因ですから、予防策は、常に水槽の水を清潔に保つ…ぐらいです。
病気とはすぐに関わらないかもしれませんが、フンを観察する事も大切です。フンを観察する事で、金魚の日常生活や体調が分かります。ウチの子の場合は、赤いフンをしている時は、人が与えたエサを食べて満足している時です。ミドリのフンをしている時は、エサだけでは足りなくて、水草をやけ食いしている事を現しています。黄色いフンをしている時はタニシを食べた時です。白や透明なフンをしている時は、人間で言えば下痢をしている状態で、体調があまり良ろしくないです。太くて長いフンをしている時は、体調は絶好調ですが、細くて短いフンを切れ切れにしかしていない時は、便秘気味の時です。人は便秘では死にませんが、金魚は便秘で死にますので、そういう時は若干水温を上げて、血行良くしてあげる必要があるかもしれません。
あとは…やっぱり日頃の行動でしょうね。いつもと同じ行動をしていれば安心です。何か突飛な行動をしている時は、何か特別な原因がありますので、そこは注意をしてあげる必要があります。
飼っている個体の中にオスがいると、季節で放精をしますので、水槽の水が白濁してきます。これは病気ではありませんが、見ていて美しくはないので、その時期はこまめに水槽の水を交換してあげる必要があります。
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