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最近のアニソンは寂しい…[2011年7月第3週・通算23週]

体重:100.9kg[-0.3kg:+0.3kg]
体脂肪率:30.2%[+0.3%:+0.1%]
BMI:31.9[+-0.0:+0.2]
体脂肪質量:30.5kg[+0.2kg:+0.2kg]
腹囲:99.5cm[+0.5cm:+2.0cm]
     [先週との差:2011年当初との差]

 最近のアニソンを聞いていると、オッチャンは寂しいのです。

 私はいわゆるヲタク人間です。ただし、ジャンル的な得手不得手というのがあって、アニメは、必ずしも得意ジャンルではない(だいたい二次元よりも三次元の方がラヴ!)のですが、それでも同年配の堅気の方々よりは、実に多くの作品に触れていると思います。

 そんな私の何十年にも渡るアニメ鑑賞歴で言わせてもらうと、最近のアニメの主題歌(つまり“アニソン”)は…全部とは言わないけれど…歌の中にヒーローの名前が出てこないのが多すぎませんか? なんか聞いていて、アレレって感じになります。

 たかがアニソン、されどアニソンです。まずは、主題歌なんだから、何はさておき、主人公を讃えましょうよ~。でしょ? でしょ?

 そこへ行くと、昔のアニソンは、サビになると、ヒーロー&ヒロインの名前とか番組タイトルとかを連呼したものです。「鉄腕アトム」しかり「マジンガーZ」しかり「宇宙戦艦ヤマト」しかり「キャンディ・キャンディ」しかり、でしょ? ありゃあ、よかったね~。いかにも“主題歌”って感じがします。

 まあ、百歩譲って、アニソンでは、主人公の名前や番組名を必ずしも言わなくても良いことにしましょう。

 たとえ、そうであっても、やはり、アニメの主題歌なんだから、そのアニメの世界観とか雰囲気とかを、バッチリと歌い上げてほしいのです、でしょ?

 例えば「あしたのジョー」とか「(テレビ版の)銀河鉄道999」とか、ヤマトのエンディングの「真っ赤なスカーフ」とか、主人公の名前や番組名が歌詞の中になくても、作品の世界観を思いっきり反映した曲で、まちがいなく、その番組の主題歌として機能していたとおもいますし、アニソンとしても素晴らしい曲でした。

 そこへ行くと、なんか最近のアニソンは、楽曲としてのクオリティは、確かに昔のものよりも、うんと上がったと思うけれど、曲自体は、別にそのアニメの主題歌として歌われる必然性を微塵も感じられないような、普通っぽいJ-POPな曲が増えてきたような気がします。聞いていて「なんでこの曲が、このアニメの主題歌なの?」って思うもの、たくさんありますよ。

 いつから、こうなっちゃったのでしょうね。…なんか寂しいです。

 そこへ行くと、特撮モノの主題歌は、今でもまだ、特撮作品の世界観を表現していたり、ヒーロー名を連呼していたりして、潔いです。また、アニメでも、ポケモンやドラえもんなどの老舗は、割とちゃんとしているよね。

 おそらく、アニメの中でも、リアルな子どもを視聴対象にしているアニメは、昔とそんなに大きく変わらないのかもしれません。大きく変わったのは、いわゆる“大きなお友達向け”のアニメであって、その手のアニメだと、主題歌のJ-POP化が見られるような気がします。

 「どーせ、見ているのは、ヲタク野郎ばかりなんだから、かまう事たぁあ、ねえよ」って事なんでしょうか? なんか、アニソンが、作品と関係なく、単にデビューしたての若手ミュージシャンの売り出しの場に成り下がっているような気がしてなりません。昔はアニソンのレコードなんて、A面にオープニング曲が、B面にエンディング曲がカップリングされていたものです。それが今では、オープニングとエンディングがそれぞれ別のシングルとして発売されちゃうんですよ。以前なら、一枚で済んでいたものが、今では二枚ですよ。

 やっぱり、アニメのオープニングとエンディングは、作品のアイデンティティのためと言うよりも、プロモーションのための場になってしまったのでしょうね。

 上記の事と密接に関係しているのだろうけれど、番組自体が長期放送していても、主題歌の方は三月ごとにチャンジするのが普通になってますよね。これも何かおかしくない? アニメとアニソンって、本来、そんなに簡単に交換可能なものじゃないだろ。

 誰だって「ひみつのアッコちゃん」と言えば、あの曲が。「アルプスの少女ハイジ」と言えば、あの曲が。「キューティーハニー」と言えば、あの曲が。「ゲゲゲの鬼太郎」と言えば、あの曲が思い浮かぶよね~、…でしょ? アニメとアニソンって、実は表裏一体で不可分なもの…じゃないんですか?

 最近のアニメは、たとえアニメそのものがヒットしたとしても、アニメとアニソンが一対一で対応していないから、そのアニメを見ても音楽が思い浮かばないよ。これって、なんか寂しい。

 例えば、最近なら「鋼の錬金術師」が久々のロングヒットになったけれど、このアニメの主題歌は?と聞かれて、即答できる人って、アニヲタでもどれくらいいるのかな? 私はなんかピンと来ないよ。実は一番印象深いのは「メリッサ」だけど、これって、実は旧作の第一クールの主題歌であって、最近やってたアニメの方の主題歌じゃないんだよ。今回のアニメだって、主題歌の中には、良い歌もあったと思うけれど、三カ月ごとに主題歌が変わっちゃあ、なかなかイメージも定着しないというものです。

 それと、最近のアニソンは…気軽に口ずさめるものが減ってきたような気がします。なんか、やたらとテンポが速かったり、シャウト系だったり、音域が広めの高めだったり…。カラオケで気合入れて歌うにはいいかもしれないけれど、普段の生活の中で、鼻唄でアニソンが歌えないってのは、かなり寂しいですよ。

 世は歌につれ、歌は世につれ、アニソンだって同じ事…ってか。

コメント

  1. Cecilia より:

    まったく同感です!
    昔のアニソンは一流の作曲家が大変力を入れて作曲していましたね。今のアニソンもそれなりの方々が作曲しているのだとは思いますが・・・。

  2. フミエ より:

    まったくまったく同感です

    作品と主題歌は一体となって心に刻み込まれたいものです
    昔のようにね(遠い目・・)

    今は歌は歌で作品とは関係なくヒットしたりして、歌手に光が当たったりしますね
    それでもいいけど、しばらく時間がたつと、
    これって何の主題歌だったっけ?なんて事になったりして寂しいじゃないですか
    「タッチ」なんかは作品も主題歌も歌手も!の成功例ですかね

  3. すとん より:

    >Ceciliaさん

     アニソンは、J-POPからの出張組がブイブイ言わせていて、それが悲しいのですが、アニソン畑で踏ん張っている作曲家さんたちもいます。私はそういう人たちを応援したいですね。田中公平とか菅野よう子などのベテラン勢の頑張りは評価に値すると思いますよ。若手で言えば、ヒャダインこと前山田健一が注目株かな~って思ってます。

     商業的にはアニソンはJ-POPの敵ではありませんが、日本文化としてアニメが海外に輸出される時、パッケージングされていくのはJ-POPではなく、アニソンなんですよ。アニソンには文化大使としての側面もあるのですが、製作者の方々はそこまでは考えていないよね(当然か!)。

  4. すとん より:

    >フミエさん

     おぉ「タッチ」。確かにこれは奇跡のアニソンですね。作品も主題歌も歌手も大成功なんて、そんなにないですよ。 私が今、ふと思い出しても「キャッツアイ」、「おどるポンポコリン(これは曲名か!?)」ぐらいかな? アニソンとして初のオリコン一位を獲得した「けいおん!」なんて、売れたは売れたけれど、なんか違うような気がします。

     アニソンも売れてほしいけれど、売れればそれでいいのかと言うと…アニメファンとしては、なんかな~って思います。

  5. キ○グ より:

    アニソンは良い。
    商業音楽の基本にして究極。

    昔はアニメ自体がおもちゃを売る為の宣伝だったため、
    主題歌もそのアニメの雰囲気に則った宣伝的手法を使って作られた、
    わかりやすいものでした。
    それゆえに燃える曲が多かったのに。

    アニメが単独で商品になりえた頃から、
    だんだん邦楽とのタイアップになり、
    今じゃアニメと関係ない歌詞だもんなあ。

    ハーロックもザブングルもヤッターマンも好きだったなあ。
    「友よー明日のー無いほーしと知ってもー♩」

  6. すとん より:

    >キ○グさん、いらっしゃいませ。(一応、伏せ字込みなので、知らないフリしておきます:笑)。

    >アニメが単独で商品になりえた頃から、
    だんだん邦楽とのタイアップになり、

     あ! なるほど。私にはその視点が落ちてました。確かにそうですね。

     オモチャを売るためのアニメなら、アニソンは純粋にそのアニメの主題歌であって良かったのだけれど、アニメそのものを売るならば、アニソンはアニメをより多く売るための片棒を担がないといけないわけだ。ならば、マーケッティング的に、J-POPとタイアップをするのも必定でしょう。

     アニソンは、J-POP歌手の新曲宣伝のステージであると同時に、J-POPのアンテナを張っている音楽ファンにアニメに知らしめるための宣伝材料でもあるわけだ。で、あわよくば、取り込んじゃおうっという作戦ですね。

    >商業音楽の基本にして究極。

     なるほど、商業音楽としての、ひとつの理想型が、現在のアニソンと言うわけですか。うううむ、勉強になりました。

     アニソン、恐るべし、…ですね。

  7. 激しく同意!!です。

    アニオタが身内にいるせいか(夫も元・アニオタ)アニソンを聴く機会は多々ありますが、せめて作品の世界観をちりばめた作品を歌って欲しい~~~と思います。
    とはいえ、深夜アニメの内容自体も世界観もシナリオも???っていう作品が多いということもありますからねぇ。

    そうやって考えてみたら、プリキュアシリーズの主題歌ってアニソンセオリーにかなり忠実なのかもしれない。ヒットチャートの上位には上ってこないかもしれないけど。

    某アニメだったか、ちょっと昔の歌謡曲を使っているものもありましたが、それも
    「ネタないんかい!!」
    って突っ込みたくなりました。

  8. すとん より:

    >ことなりままっちさん

     でしょでしょ。昔からのアニメファン的には、昨今のアニソンは残念ですね。でも、商業的な事を考えると、確かに仕方ない側面がありますね。

     プリキュアは…おもちゃを売るアニメ(失礼)なので、主題歌がまともなんだと思います。他にも、純粋に“小さなお友達”を相手にしたアニメの主題歌がまともなのは、おもちゃを売るためのアニメ(と言ってしまうと身も蓋もないですが)だからなんでしょうね。

    >ちょっと昔の歌謡曲を使っている

     ネタがないと言うよりも、その音楽を聴いて「ああ、懐かしいなあ」と思う“大きなお友達”向けのアニメだった…という事なんじゃないかな?

  9. エーダ より:

    まったく、同感!そのとおりだと思います!

    昔は、アニソンとアニメが一体化していて、気軽に自然に口ずさめたけれど、
    今はすとんさんの仰るとおり、アニメとアニソンのイメージが一致しないですね。
    世界観無視、イメージスルーで、曲を聴いても「え、それって○○のアニソンなの?」
    みたいな感じが多いです。

    主人公の名前や作品名を歌詞に入れて連呼しろとまではいわないけれど、
    「どうしてこの曲が○○のオープニングなの???」的な、あまりにも合致しない曲は
    辞めてほしいですね。
    曲を聴いてアニメが思い浮かぶような、アニメを見て曲のフレーズが思い浮かぶような、
    そんな作品に戻してほしいなあ・・・。

    名も知らない新人歌手の売名の為に、安直にアニメを使うのだけはやめてほしい。
    ついでに言うと、ネームバリューだけで声優やらせるのやめて!
    作品のイメージもクオリティも、ガックリ落ちまくり!見る気も失せる!!!

  10. すとん より:

    >エーダさん

     アニソンもそうだけれど…

    >ネームバリューだけで声優やらせるのやめて!

     うむ、激しく同意。有名な俳優さんが声優をやっている件ですね。もちろん、俳優さんの中に、声優業が上手な人もいるし、あまり上手でなくても、キャラと合っていて良い感じの方もいますから、全部が全部ダメとは言いたくないですが、明らかに「こりゃあ、ミスキャストだろ~、人寄せパンダかぁ」と言う人選が行われている事ありますね。はい、もちろん、ジ○リの映画です。

     これも、マーケッティングって奴を考えた起用なんでしょうね。映画だって、きちんと収益を上げないと、次が作れませんからね。そういう“オトナの事情”は分からないでもないですが、さすがに誰もがミスキャストと思う人選はマズイでしょう。

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