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今度はヴァイオリンデュオです[音源付き]

 ヴァイオリンのレッスンに行ってきました。

 先生に楽器のチェックのために、ミヤマを弾いてもらいました。先生はミヤマを弾きながら、弦高が低い(弾きやすくするために、そう調節したから)のが音量不足の原因ではないか?と言われました。たしかに弦高というか、駒が低いと当然弦にかかるテンションは低くなるわけで、そうなると音量も小さくなりますね。ま、私は やや背の高い駒も持っているので、音量が欲しくなったら、駒を交換すれば良しです…が、弦にかかるテンションって、本来は、駒の高さではなく、ネックの角度の問題じゃないかな? と言うのも、ネックが必要な分だけ後ろに倒れていれば、駒が多少とも低くても、十分なテンションを弦に与えることができるわけで、そういう事から考えるとミヤマのネックはあまり後ろに倒れていないという事になりますね。…ネックの角度は、調整ではどうにもならないから、やはり小音量はこの子の個性って事になるかな?

 さて、まずは重音の練習からです。弓を引き抜く感じを大切にしましょうと言われました。弓をスッと入れてスパーっと抜く感じです。例えると、日本刀でシャキーンと切る様な感じでザーッザーッと弓を使うのです。

 とにかく、弓は弦に押しつけない事です。私は、弓を弦に押しつけすぎる傾向があるようで、そのために、ガーガーと雑音が発生しているので、注意だそうです。

 さらに重音練習の時に、弦の振動をよく見るように言われました。弦に弓が当たる場所によって、弦がよく振動する場所とそれほど振動しない場所があるので、よく振動する場所を目で見て覚えて、そこへ意識的に弓を当てる様にすると同時に、その場所をカラダで覚えてしまいましょうとの事です。

 さらにさらに、ヴァイオリン体操をもっとしましょうと言われました。とにかく、私の右手は硬いのだそうです。まるでドラえもんの手のようにガチガチに固まっていると言われました。で、右手が硬いというのは、かなり致命傷で、右手が硬いとヴァイオリンの音まで硬くなるので、体操をたっぷりやって、右手を柔らかくしましょうと言われました。

 教えてもらったヴァイオリン体操は以下の通り(ちょっと分かりづらくて申し訳ない)。まず、弓を持った手を自分の前に突き出して(弓は肩のラインと並行の方向にする)、弓を持ったまま手や手首は動かさずに、指の屈伸運動だけで行うのです。

 1)弓を手前と奥の二方向に振り子運動のように動かす。
 2)弓を上下に動かす。
 3)弓を左右に動かす。

 1)は簡単にできるけれど、3)はかなり難しく、2)はなんと全くできませんでした(涙)。ああ、右手が硬い私です。

 さて、篠崎教本です。今回もA線の練習でした。

 23番と24番は、いきなり裏リズムで演奏しました。とにかく裏を感じながら弾く事。裏を感じるのは大切だけれど、あまり裏を意識しすぎて、ヴァイオリンの音が脈打つようではやりすぎ。しっかり心の中で裏を感じながら、音としては、ほのかに裏を感じさせる程度で良いのです。何事も“過ぎたるは及ばざるがごとし”ですからね。合格しました。

 25番「ピエロの歌」です。この曲では、全体的に各音符の長さが短い上に、音の立ち上がりが遅いので、中身の薄い音で演奏しているという注意をいただきました。譜面に書かれているとおり、できるだけ音価いっぱいに音を伸ばし、できるだけ素早く音を立ち上げる事が大切です。そのためには、メトロノームで60の速さの曲なら、その速さを四分音符60ではなく、八分音符120とか、十六分音符240、あるいはもっと細かい音符を基準にしてもっと速い速度で音楽を感じて演奏しないと、音楽の精度が上がらないので、細かい音符を基準にしてリズムを感じられるようにしましょうとの事です。つまり、4拍子の曲であっても、それを常に、8ビートや16ビート、32ビートで感じて演奏する事が大切なんです。

 今回のレッスンでは、各曲の仕上げはピアノではなく、先生のヴァイオリンとのデュオ演奏で仕上げました。私は篠崎の譜面どおりに演奏し、先生はそれにアドリブで伴奏をつけてデュオってわけですね。で「ピエロの歌」は、最後にヴァイオリンデュオで演奏して、合格をいただきました。

 26番は「子守歌」です。ここでは、音の強弱を考えて演奏するように言われました。弓の指示があるという事は、弓元で弾くときは強く弾き、弓先で弾く時は優しく弾く事が求められている事を知らないといけないのだそうです。さらに、音程が上昇すれば、それに合わせて音量も増していき、音程が下がれば、少しずつ優しく弾く事も意識するべきなんだそうです。ま、とにかく、そうやってメリハリをつけて演奏していく事が大切なんです。

 この曲も先生とヴァイオリンデュオで仕上げました。ちなみに、この曲は、和風と洋風の2バージョンで仕上げました。2バージョンと言っても、私のやる事は全く同じで、先生のアドリブが、最初は和風で、その次は洋風にしてみましたいう程度の話です。今回は、このうち、和風バージョンの子守歌の音源をアップしてみました(記事の最後にリンク貼ってあります)。ただのヴァイオリンデュオだけど、所々でドバーっと倍音が出て、美しい瞬間があるのがうれしいです。合格をいただきました。

 27番と28番は短いスケール練習なので、いきなり通しでまとめて演奏。リズムの裏を感じる事と音価いっぱいに演奏することを注意されましたが、これも合格をいただきました。

 29番の「アダージョ」は、ちょっと手こずりました。なにしろ、こういうスローな曲は誤魔化しが効かないので難しいです(汗)。音価いっぱいに演奏するのはもちろんだけれど、音の立ち上がりが遅くなりがちなので、鋭く音を立ち上げる事を注意されました。これも、デュオで演奏して合格。併せて、30番の変奏も合格いただきました。

 31番の「小舞曲」は、舞曲なので舞曲らしく演奏ように言われました。舞曲らしさを表現するために、楽譜にかかれていないけれど、各音符をスタッカート気味に演奏すると良いとアドヴァイスをいただきました。ただし、スタッカート気味と言っても、乱暴に演奏しちゃダメで、丁寧に跳ねるように演奏する事が大切です。デュオで演奏しもらって、合格をいただきました。

 32番の「ロマンス」では、リズムと音色の注意を受けました。これも、デュオで演奏して合格。キリがいいので、今回のレッスンはここまででした。

 練習の最後に先生から「音程がだいぶ良くなってきましたね」と誉められました。あと、今は基礎練習の中でも本当の基礎部分に当たるので、少々退屈な練習が続くけれど、頑張って練習を続けてほしいと言われました。今が最初の壁?の場所らしいです。

 レッスンが終わったところで、隣室で弦楽三重奏(ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ)の練習をしていたので、突撃して見学させてもらいました(笑)。ヴァイオリンの人の音が、とてもクラシカルな音色で美しかったです。弦楽合奏って美しいね。ヴァイオリンが上達したら、こういう楽しみもあるんだなって思いました。私、もしかすると室内楽が好きかもしれない。

 そうそう、ヴィオラの音色って深くていいね。地味な音色である事は否めないけれど、あのひなびた感じはなかなかです。ただ、アンサンブル専門の脇役楽器って感じなので、いつでも主役をやりたい私には向いていないような気もしました(笑)。

 篠崎1巻26番の「子守歌」の和風バージョンの演奏は、こちらです。

コメント

  1. 水香 瑶妃 より:

    ヴィオラは人の声に一番近い楽器だそうですよ。あと、作曲者が最終的に行き着く楽器で、一旦はまると出てこられなくなるそうです(笑)

    あと、実はまたブログのアカウントを変えてしまいました。ストーカーがあまりにもエスカレートしてありもしないことをmixiで私のマイミクにぶちまけて連絡先を聞き出そうとしているのを、友人が教えてくれたので、全てのアカウントを変えることにしてしまいました。大分連絡が遅れてしまいました。すみません。

  2. Cecilia より:

    聴かせていただきました。先生のヴァイオリン伴奏、おもしろいですね。
    それとすとんさんの音色も随分良くなったように思います。
    頑張ってくださいね。
    ヴァイオリン体操、気になります。随分わかりやすく書いてくださっていますが、やはり図図とか写真つきだとありがたいです。

  3. すとん より:

    >水香瑶妃さん

     たしかにヴィオラの音色は優しくて心にグッと来ますね。渋いです。あれで主役系の楽器だったら、私、飛びつきますよ(笑)。

     ブログの件、了解しました。万が一もありますから、ひとまず、こちらの方のリンクは、外しておきました。水香瑶妃さんの方で、そこまで気を使わなくてもとおっしゃっていただければ、いつでもリンクの方は復活させますので、よろしくお願いします。

  4. すとん より:

    >Ceciliaさん

     先生の演奏、おもしろいでしょ。いつも、あんな感じで楽しい伴奏を付けて下さるんですよ。

     私がヒイロ先生のところでヴァイオリンを習っていて、他の普通の先生と比べて、良い点というのは、いくつかあるのですが、その一つが「アンサンブル形式でレッスンが進んでいく」と言った点があげられると思います。ま、実践的なレッスンと言えます。

     ヴァイオリン体操は、言葉は立派ですが、その実は、単なる指のストレッチですよ(笑)。弓を持って行うので「ヴァイオリン体操」ですが、弓を持たずにエアーで行えば、ただのストレッチです(爆)。とにかく指を意志的に伸縮させればいいだけの話なので、写真付きにするほど、大袈裟なものじゃないです(汗)。

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