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オンブラ・マイ・フを吹きますよ

 フルートのレッスンに行ってきました。お教室に入ると、先生がご自分の練習をしていました。メトロノームをかなり速くして、真っ黒な楽譜を疾走するように、ずっとずっと吹いていました。「よく間違えないなあ」と思うと同時に「すごく速く指が回るなあ~」とも思いました。やっぱりプロは違うと、妙な感心をしてしまった私でした。

 レッスンが始まりました。フルートを温めずに、すぐにロングトーン練習始めてしまいました。吹き始めこそ、調子良かったものの、だんだん音が下がってきてしまいました。音曲げで調整したものの、やがて音曲げでは対処できなくなってしまいました。やっぱり管を温めておくって、大切ですね。

 エルステユーブンゲンは、例によって20番と21番です。今回もまた暗譜するほど練習できなかったので、ごめんなさいです。「暗譜はできてませんが、一応、楽譜を見れば、ちゃんと吹けるんですよ」と言って吹き始めたものの、最後の最後のスラーが重なっている箇所の吹き方が違うという事で注意されて直されてしまいました。なんか、恥ずかしいです。21番は…時々音をオクターブ間違えるくらいです(ってダメじゃん)。

 プチエチュードは16番です。まあ、だいたい吹けるようになりました。時折、つまらぬミスをしてしまいますが、ほぼやるべき事はできるようになりました…ので、完璧な演奏には仕上がりませんでしたが、まあ良し!って事で、合格をいただきました。かなり、甘い合格のようです。まあ、随分長い間、この曲を吹きましたからね。

 次回からは17番です。先生が模範演奏をしてくれましたが…ほんと、真っ黒な楽譜だね。おまけに臨時記号やら装飾音符やらがたくさんあって、目がくらみます。とにかく、次回までにきちんと譜読みをして、ゆっくりとでも吹けるようにしておきます。いやあ、大変そうだ。

 さて、夏合宿の申し込みを正式にいたしました。先生から、合宿兼発表会で吹く、ソロ曲の楽譜をいただきました。前回言っていたとおり、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」でした。

 まあ、原曲は歌曲ですから、いわゆる編曲モノなわけです。で、編曲ものとなると、玉石混交で、良い編曲もあれば、つまらぬ編曲もあるってわけで、先生が私のために選んでくれたのは、ランパル編曲の「オンブラ・マイ・フ」でございました。

 「色々な“オンブラ・マイ・フ”があるけれど、これが一番カッコイイ」とは先生のお言葉です。実際、フルートの音域の端から端まで使っているし、先生が吹くと、とても
良い感じなのです。

 「これにピアノが加わると、さらに良いのだよ」とは先生のお言葉なのですが、いただいたのはフルートのパート譜なので、ピアノがどういう動きをするのか分からないのが、ちょっと残念です。

 先生がおっしゃるには、ランバルが編曲した楽譜って、もう手に入らないのだそうです。と言うのも、楽譜はとっくの昔に絶版になっているんだそうです。

 「そんなに良い編曲なのに、なぜ絶版になっているのですか?」
 「古いタイプの編曲だからね。それに(値段も)高いし…」なんだそうです。ちなみに、このランパル編曲の“オンブラ・マイ・フ”は、先生ご自身のアンコールピースでもあるそうです。

 先生がおっしゃるには、最近の編曲の多くは、原曲に近づける方向の編曲が大半なんだそうです。この曲も、最近の編曲では限りなく原曲に近づけているそうで、伴奏の音が薄いんだそうです。

 でもランパルの時代は、たとえ古典であっても自分たちの趣味に引き寄せて演奏していた時代ですから、たとえヘンデルの曲でもヘンデルの様式に合わせるのではなく、自分たちの趣味(ロマン派っぽい趣味?)に合わせて編曲されていたのだそうです。だから、サウンドもロマンチックで、フルートもピアノも分厚い音が必要だし、なによりカッコイイんだそうです。

 とにかく、私は原曲をよく知っているわけだし、ランパルの編曲モノなんて、かっこいい楽譜で吹けるわけだから、なんか得した気分だな。あれこれ難しい箇所はありますが、それはおいおい先生が教えてくださるそうです。

 楽しみだな。頑張ってみようっと。

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