日光での昼食は…やはり名物湯波を食べようという事で、私はいかにもな、湯波丼と湯波ラーメンを食べました。ああ、ベタだねえ(笑)。湯波丼は、湯波が大量に投入された玉丼って感じでした。湯波ラーメンは、チャーシューの代わりに湯波がドドンと入ったラーメンって感じでした。どちらもベタな味で美味しかったですよ。あと、結構湯波ってお腹に溜まります(喜)。考えてみれば、湯波ってタンパク質の塊だから、お肉を食べているようなモノなんだよなあ。
さて、午後のツアーは日光駅から始まりました。午後は私達の他に2家族とガイドさんが加わりました。そうなんです、午後のツアーはガイドさん付きだったですね。と言うのも、午後のツアーはマイナーメジャーな観光地、古日光巡りだったからです。
古日光とは、東照宮が出来る前に賑わっていた日光の事を言います。場所的には…日光駅から見ると、東照宮の裏側の地域を言います。奈良・平安時代から開けていたそうで、こちらが本来の日光なんだそうです。ちなみに古日光には、日本人観光客はほとんど来なくて、来るのは主に外国人、それも白人さんたちばかりなんだそうです。実際、現地で見かけた観光客は、我々以外は皆白人さんでした。古日光って、日本よりも海外で有名な観光地なんだそうです。
元々日光は修験者たちのための修行の場だったんだそうです。それが江戸初期の三代将軍の時代に東照宮が出来てからは、日光の中心は東照宮に移り、観光地として栄えたんだそうです。それがさらに、いろは坂が作られた明治以降になると、ハイソな避暑地として奥日光が日光観光の中心になったんだそうです。つまり『日光に歴史あり』…ですな。
で、古日光ツアーの最初に行ったのが憾満ガ淵(かんまんがふち)です。それはそれは、とてもとても美しい場所でした。ざっくり言っちゃえば、川が流れているだけの場所なんだけれど、その川の流れ方や川周辺の風景が、まるで絵に描いたみたいに美しい場所なんです。それもなんとも日本的な美しい風景で、こりゃあ白人さんたちに大人気なのも分かる気がしました。
で、この憾満ガ淵をしばらく歩いて行くと、化け地蔵に行き着きます。昔々の修験者たちが刻んだお地蔵様がたくさん並んでいる場所です。ガイドさんがあれこれ説明してくれたけれど…ほとんど忘れてしまったよ。
そこからまたまた山道を登っていくと、開山堂にたどり着きました。ここには日光を開いた勝道上人のお墓があります。なんでも、勝道上人のお墓は、元々は今の東照宮の家康さんの墓所にあったんだそうだけれど、東照宮を作った折に、元あった勝道上人のお墓をこの開山堂の隣に移して、そこに家康さんのお墓を作ったんだそうです。よほど、今の家康さんの墓所付近が良い場所だったんでしょうね。
ちなみに東照宮の家康さんのお墓と、勝道上人のお墓は、同じ山のすぐ近くに配置されています。ただ、2つの墓所の間には、崖があって、崖の上の良い場所に家康さんのお墓が、崖の下に勝道上人さんのお墓が置かれています。さらに言うと、現在の勝道上人さんのお墓のそばには、勝道上人さんを荼毘にふした場所があります。まあ、そう言った意味では、現在の勝道上人さんの墓所は、上人さんと全く関係のない場所ってわけでもないので、お墓の移設も問題ないと言えば問題…ないの?
開山堂そのものは非公開のお堂のようで、古い建物の外観をぐるりと見まわしましたが、だからと言って、特段面白いこともないのですが、隣にあった観音堂がなかなか興味深かったです。
観音堂自体は小さめの祠なのですが、ここには大小様々な香車の駒が置かれています。なんでもここは安産祈願の祠で、身ごもったご婦人はここにある香車の駒(安産のお守りとなります)をどれでも一つ持って行って良いのだそうです。で、無事に生まれたら、持って行った香車に合わせて、もう一つ香車を用意して、そこに生まれた子の名前等を記入して、祠に納めていくのだそうです。だから、こんなに大小様々な香車の駒があったわけです。で、見てみると、どれもこれも新しいモノばかりで、この安産の信仰は、今でも続いているのだなあと思いました。
続きはまた明日。
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コメント
ゆば丼、ゆばラーメン美味しそう!!ゆばって、豆乳の膜みたいなもの?なんだろうけど、なんだかありがたい気がしてしまうのはなぜ?ゆばとか生麩とか異常に好きでした。あ、竹輪麩、車麩、油麩、もね(笑)(笑)
アデーレさん
ゆば…豆乳の膜のようなもの、で正解じゃないかな? 食べた感じは、揚げていない油揚げを極薄に伸ばして生のパイ生地を作ってみました…的な感じでした。なんとも不思議な食材です。
昔の僧侶は肉食が禁じられていたので、ゆばを肉の代わりに食していたそうです。なにしろ、ゆばってタンパク質の塊ですからね。
麩は小麦から作られるから、炭水化物の塊と思われるけれど、実はデンプンが抜けているので、案外、炭水化物少なめで、その分、タンパク質が多いのです。そういう点では、どこかゆばと通じるところがあるのかもしれません。
私は、ゆばも麩も普段は食さないので、好きもキライもありません。とは言え、ゆばは今回、おいしい湯波をたくさん食べたので好きなモノの仲間入りをしました。麩もおいしい麩をたくさん食べるチャンスがあれば、好きなモノになるかもしれません。