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21世紀の夏は、20世紀の夏よりも暑い![2013年7月第4週・通算23週]

体重:106.4kg[-0.2kg:-5.8kg]
体脂肪率:29.6%[-0.1%:-1.4%]
BMI:33.6[+-0.0:-1.8]
体脂肪質量:31.5kg[-0.2kg:-3.3kg]
腹囲:103.0cm[+-0.0cm:-6.0cm]
     [先週との差:2013年当初との差]

 21世紀の夏は、20世紀の夏よりも暑い!…と思いませんか? オッチャンオバチャンの皆さま! 私は、ここ数年来の夏は、絶対に、自分が子どもの頃の夏よりも、暑くて熱くてアツいと思ってます。

 年を取って、堪え性がなくなり、ワガママになっただけ…かもしれないと、数年前までは思ってましたが、色々と考えてみるに、それは大きな勘違いじゃないかと思うようになりました。

 おそらく、21世紀の夏が暑くなったのは、都市部だけの現象じゃないかな?

 と言うのも、野暮用で昔ながらの集落(本当に、昔ながらの集落)に行った時に感じた暑さ。あの暑さは確かに暑かったけれど、暑い暑いと言っても、質的には“昔の夏”の暑さであって、昨今のキチガイじみた暑さとは違うと思いました。

 たしかに、地方に行ったって、日本の夏ですから、暑いですよ。温度を計れば、それなに暑いはずですよ。

 でもね。人口密度の低い、昔ながらの田園風景が残っている地方の集落は、夏が暑いと言っても、都市部ほど過ごしづらいわけじゃないのです。たとえ、気温が同じでも、都市と地方では、その体感的な暑さが違うような気がします。地方では、いくら暑いと言っても、どこかスキのある暑さなんですよ。あるいは、手加減されている暑さ? 例えば、田んぼを渡る風の涼しさとか、木陰に入った時のやさしさとか、心いやされる小川のせせらぎとか…。暑い暑いと言っても、どこかに小休止できようなラッキーポイントが用意されているような暑さを感じるんですよ。

 一方、都市部の夏で、ガチなんですね。マジなんですね。手加減一切無しで、ほんと、パねえんですよ。とにかく、都市部の暑さは狂っているとしか言えません。

 では、なぜ都市部はそんな狂おしいほどに暑いのか? それはおそらく“暑さが濃い”せいだと思います。手加減が一切ないので、同じ気温でも、人のカラダにしみ入る強さが都市部と地方では違うと思います。都市部の暑さは濃いのです。

 その理由ですが、おそらくは、ヒトとエンジンとアスファルトとクーラーのせいだろうと思います。

 ヒトって、40度近い熱を常に放出している発熱体です。40度と言うと、そんなに暑くないような気がしますが、そんなわけはなくて、たいていの気温よりも熱い温度です。確かに、ある一定の広さの空間に、ヒトが一人や二人いても、大した問題じゃないかもしれませんが、それが100人、1000人、1万人となってくると、話は別です。ほんの少しの発熱でも、その熱を発する熱源が増えれば、そりゃあもう、大変な事になります。温度的に上昇はあまりしないかもしれませんが、その分、暑さが濃くなっていくわけです。

 エンジンと言うのは、まあ、車を想定しているわけですが、車って、エンジンの中でガソリンを気化して爆発させて走っているわけですよね。で、爆発の余熱を周囲にふりまきながら走っているわけで、そんな熱源がたくさん町中を走っていたら…そりゃあ熱いですよ。

 太陽がギンギラ照りつけるのが夏です。この太陽は、都市も地方も平等ですが、都市には地方にはない、アスファルトって奴があります。このアスファルトって奴が、普通の土の地面と比べて、熱をたっぷり蓄えるンですよね。蓄えた上に放出してくれるんですよね。だから、都市の夏は、太陽が上からギラギラと輝き、アスファルトが下からムンムン熱してくれるわけです。それも常時。昼となく夜となく…ね。そりゃあ、熱いよ。両面こんがりだよ。

 それだけ暑いせいで、都市部はどこの家でも建物でも、クーラーは必需品です。クーラー、いいですよね。こいつのおかげで、室内は涼しくなります。でも、クーラーって、魔法の力で室内を涼しくしているのではなく、科学の力で熱交換をしているだけ…室内の熱を室外に吐き出して、その吐き出した熱の分だけ室内を涼しくしているだけの話です。なので、室内が涼しくなった分だけ、室外が暑くなっているわけです。つまり、あのクーラの室外機ってのは、実はストーブのようなモノなんですよ。

 そんなクーラーも1台や2台なら問題になりませんが、これが1万台、2万台…と増えてきた日には、クーラーだって、無視できないほどの熱源になるわけです。

 つまり、地方の夏は、空から照りつける太陽ぐらいしか熱源はありませんが、都市部では、太陽の他にも、ヒト、エンジン、アスファルト、クーラーと四種類もの熱源が、大量に存在しているのです。

 さらに都市部というのは、建物が林立しているわけです。大小様々なビルがあるし、住宅だって、二階建てが普通でしょ? 人の身長よりもずっと大きな建物の谷間に我々は暮らしているわけです。谷間…そう、人工的な谷間に我々は住んでいるんですよ。

 例えばビル街。ビルが林立する空間って、ビルの上の方は良いけれど、ビルの下の方って、いわば、人工的な谷間になるでしょ。谷間って、うまい具合に出来ていると、ビル風って奴がビュービュー吹き込んできて、それはそれで涼しくなるかもしれませんが、実際のビル街では、そんなにビュービュービル風が吹くわけでもなく、涼しげな風は我々の頭上を素通りし、ビルとビルの間はむしろ、ドンヨリドヨドヨと空気がよどむものです。空気がよどめば、熱もよどむわけで、そりゃあ熱いですよ。

 さらに、ヒトが活動すれば、様々な熱を発するわけです。発電所(日本の発電所の大半は火力発電です)で電気を作れば熱を放出し、工場を稼働させれば熱を放出し、パソコンを起動させればムンムン熱を放出するわけです。

 こういう暑さが、21世紀の都市部の夏なんです。気温的には地方とあまり変わらない数値であっても、その暑さの濃さが決定的に違うんです。

 ああ、20世紀の夏が恋しい。20世紀には日射病はあったけれど、熱中症なんて無かったもんなあ…。あの頃が懐かしいです。暑い暑いと言っても、ウチワと扇風機で過ごせた…と言うか、ウチワと扇風機で乗り切れた夏が懐かしいです。今の時代、下手すると、都会の真ん中でウチワと扇風機だけだと、死んじゃうかもしれないからね。

 熱中症…まさに、21世紀が生んだ、文明病だと思いますよ。

 とにかく、21世紀の都市部の夏をなめちゃいけませんぜ。

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コメント

  1. 椎茸 より:

    わかります。
    自分が小学生のころ(約25年前)だと、30度を超えたら暑い日、という印象でした。35度なんでそうそういきませんでした。
    熱中症で人がバタバタ倒れるなんてこともありませんでしたし……

  2. 椎茸 より:

    連投失礼します。
    ところで、8月17日にシングインメサイア2013がありますよ[E:happy01]
    会場は、二俣川です。もしよろしければどうぞ♪
    わたしは、昨年に続いて舞台で歌います。

  3. すとん より:

    椎茸さん

     シングインメサイアの情報、サンクスです。お盆休みの土曜日で、参加者もたくさんいることでしょうね。私は例えお盆と言えども、例え土曜日と言えども、基本的には仕事なので、休むなら出勤日の調整というか、上司に相談しないとダメなんですね。相談したからと言っても、ダメならダメで、休めるわけもないのですが、ちょっと興味があるので、相談だけでもしてみようかなって思ってます。

     もちろん、直前に自分の発表会はあるし、メサイアの譜面など、ここ数カ月触っていないのですから、歌える自信はないのですが、シングインだから歌えなくてもOK?かな(笑)。

     それにして、毎日、暑いですね。

  4. ひょっとこ より:

    涼しい音楽でも、いかが…

    J.S. Bach – Toccata and Fugue in D, glass organ
    http://www.youtube.com/watch?v=Um6UqoJl6Vo

  5. すとん より:

    ひょっとこさん

     おぉ、グラスハーモニカって奴ですね。確かに涼しげな音楽です。でも、ちょっとだけ物足りないのは、バッハの曲なのに重低音(ペダル音)がない事。音楽を聞きながら、自分の頭の中で重低音を補完してますが、それではちょっと寂しいです。しかし、グラスハーモニカでは重低音って…グラスが大きくなりすぎて、ちょっと無理なのかな?

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