とにかく、パニクっているうちに歌は終わりました。「やっちまったかもしれない…」と激しく落ち込みながら、舞台袖に戻りました。妻から「声がかすれていたけれど、どうしたの?」と心配されました。
ペットボトルがカラになっていた事と、客席にいてカラダが固まっていたことと、なんかノドがイガイガしていた事などを伝えているうちに、妻の出番が近づいてきたので、再び客席に戻って、妻の歌を聞きました。考えてみれば、客席で妻の歌を聞くのは…かなり久し振りです。いやあ、妻も歌が上達しました。
妻の歌が終わったので、舞台袖を経由して、外に出て、ペットボトルの飲料を買い直し、そのまま声出し部屋に行って、とにかく大声を出してきました。しっかり声を出して声帯を動かしたせいか、声のかすれは解消したようです。声帯もカラダの一部です。動かさない時間が長くなると、固まるようです。リハの直前に声出しをしたように、本番の直前でも声を出すべきでした。衣装に着替えたら、舞台袖に移動する間のほんの10分程度でも、声出し部屋で声を出しておき、その時にペットボトルも買い足していたら、たぶん、大丈夫だったのではないかと反省しました。この反省は、ぜひ次の本番に生かさないとダメだね。
ひとしきりやるべき事をやって、心が落ち着いてきたので、客席に戻って、第一部の最後まで歌を聞きました。休憩時間になって妻と顔を合わせたところ、妻の出番の後、二重唱の最後の確認をしようと思って待っていたのに、全然来なくて…「どこに行っていたの?」と尋ねられてしまったので、ペットボトルの購入の件とか声出し部屋に行った件の話をして、結局客席で歌を聞いていたことを話したら、ちょっと呆れられてしまいました。「なんかドタバタしていて、落ち着きがなくて、大丈夫?」って感じなのでしょうね。
二重唱は、第2部の最初なので、そのまま舞台袖で、妻と演技の最終確認をしました。歌はもうなるようにしかなりません。問題は、直前に付けた演技なのです。不安な点はそこだけです。
やがて時間となったので、我々の出番です。プッチーニ作曲「ラ・ボエーム」より「O soave fanciulla/ああ、うるわしの乙女よ」を歌います。
音源を聞いてもらえば分かりますが、実は私、歌い出しを出遅れています。最初の立ち位置を決めるのに一生懸命で、2人が抱き合ったらピアノが鳴る…いう打ち合わせがあって、ピアノはその通りに始まったのだけれど、私は「ふう、これで最初のポーズが決まったなあ…」と思ったら、なんか放心してしまって、歌が出られなかったのです。で、妻に舞台で肘鉄を喰らいながら「歌!」と小声で言われて、ようやく我に返って歌い出したわけです。それ以外にも、あれこれ演技の段取りを考えながら歌っていたので、歌に集中できずにいました。もっと声の制御をちゃんとしないといけなかっのに、なんか歌い飛ばしてしまいました。あれだけ、妻の歌を聞いて合わせろと言われていたのに…。
今回は音源だけですが、これが動画だったら、きっと見苦しい演技が確認できたのではないかと思われます。いやあ、動画で残さなくて、良かった良かった。直前で演技が加わったんだから、本番前のスキマ時間とかに、他の人の舞台を見ないで、自分たちの演技の確認とかをして、少しでも心の余裕を作るべきだったのに…それをしなかったんだよねえ。やはり、自分たちの歌に集中しないと…ダメだなあ(溜息)。
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