かつて、合唱というのは、それなりの勢いを持った趣味でした。歌声サークルから始まって、近年では市民合唱団というグループになって活動する人々か大勢いました。合唱は一人ではできませんから、自然とグループや団体があっちこっちに出来ました。で、それらのグループによる合同発表会…各地で行われる合唱祭のようなものも、盛況だったわけです。
近年は、合唱人の高齢化に伴い、少しずつ合唱団およびその人数が減ってしまいました。少ない人数で細々と活動しているところも増えましたし、人数不足で解散せざるを得なくなった合唱団もでてきました。地域にある複数の合唱団も、実は蓋を開けてみると、その構成メンバーがほとんど同じだったりして、合唱を嗜む人が本当に減ってしまったのだな…と思わざるを得ません。
特にコロナ禍で、一気に地域の合唱団の人数が減ったものです。
あれから数年経ちました。コロナの時に減った団員さんたちは戻ってきましたか?
無論、100%完全に戻ってきたというわけには行かないのは当然です。コロナ禍の数年のうちに、そもそもメンバーが老人ですから、死んでしまっ人や病気になって活動に参加できなくなった人もいるでしょう。自分が元気でも、休んでいるうちに家族に変化があって(要介護者が出たとか)それで練習に参加できなくなってしまった人もいるでしょう。それらの人たちの不参加は、ある意味、仕方ありません。これらは自然減と考えても差し支えないでしょう。
また、自分は元気で、家族にも問題がなくても、練習に参加して集団の中にいると、いつコロナをもらうか分からない、コロナになるのはイヤだから、練習に参加できない…そう考えて、合唱団から遠ざかってしまった人もいるでしょう。そうでなくても、コロナ禍で休んでいたら、声が出なくなってしまって、それで合唱団に戻れなくなってしまった人もいるでしょう。
様々な要因で団を去った人が大勢いる事は容易に想像できます。まあ、去る者は追わず…と言えればいいのですが、それも若い人が新規入団してくれれば…の話です。去る者ばかりで新規入団者がいなければ、ほんと先細りです。
若い人が合唱をやらない…とは思えないのですが、なぜか不思議とやってこないのは…なぜなんでしょうね。私にも理由は分かりません。
残念ながら、現状を鑑みるに「日本における合唱という趣味文化はオワコン」と言えるのかもしれませんね。
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