日本の少子化の原因は、子どもが生まれないからです(当たり前)。
ではなぜ子どもが生まれないのかと言えば、若い女性が子どもを産まないからです。ではなぜ若い女性が子どもを産まないのかと言えば、理由は様々ありますが、一番大きいな要因は、若い女性が結婚をしないからです。いや、若いは取っ払ってもいいかも…。とにかく、女性が結婚をしないからです。
結婚していない女性だって、やることやっていれば、妊娠はします。でも日本の女性の多くは、未婚の状態で出産をする事は少なく、性行為に際して避妊は万全にして行うわけだし、もし妊娠したとしても、そのような時は、多くの場合、中絶を選択します(ちなみに日本の年間中絶数は約12万件だそうです)。つまり、結婚していない限り、妊娠を回避するのが当然だし、妊娠しても出産には踏み切らないのです。
故に、出産する女性の多くは既婚者であり、未婚女性は出産まで至らない…という現状が我が国にはあります。
たとえ未婚であっても、せっかく妊娠したのなら、そのまま無事に出産まで漕ぎ着くことができるなら、日本の人口は減りません。いや、少なくとも減り方がマシになるはずです。少子化に多少なりとも歯止めがかかるというものです。そのための方策として、未婚のままでも安心して出産できるような社会を作る…という左翼的な発想もあるでしょう。
それよりも、未婚者が減り、多くの男女が、ある年齢になれば自然と結婚するような社会になる方が、少子化を解消するには、手早いのではないかと、私は個人的に思います。少なくとも、昭和の時代は、みんな結婚していたからね。ああいう社会が望ましいかどうかは別として「誰でもみんな結婚するものだ」という認識の社会になれば、もっと出産数が増えてくると思うのです。
では、なぜ今の若い世代は結婚をしないのか? そんなに結婚したくないのか?と勘ぐってしまいますが、本音は別に“結婚したくない”わけではないようです。結婚はできるならしたいと思っているようですが、現実的に結婚がなかなかの無理ゲーになっているので、結婚したくてもできない…というのが実情のようです。
と言うのも、今の若い男性の大半は、たとえ好きな女性が出来ても、相手にしてもらえない…という悲しい現実があるようなのです。
そうなのです! 今どきの男性は、恋愛以前に、女性に相手にしてもらえないのです。結婚ってのは男女でするのですから、女性に相手にされなくては、結婚出来なくても当然ですね。
では、なぜ女性たちは大半の男性を相手にしないのか? それは「こんな低スペック男とは結婚なんて考えられない」からです。
女性たちは、若い時は、イケメンやスポーツ男子に憧れます。年齢を重ねていくと、学歴の高い男や年収の多い男性に群がります。つまり“好条件の男”だけを相手にしていく習性があるのです。
昔の女性たちだって、そういう好条件の男は好きでした。でも、そういう男たちと自分を比べて、分不相応だと思ったものです。釣り合わないと思ったものです。憧れの対象であっても結婚の対象とは思えなかったのです。だから、結婚という現実の前では、理想の男性像は横に置いて、手近で身近で自分と釣り合いの取れる男性を選んで結婚していったものです。
今の女性たちは、憧れの対象と自分が釣り合わない…とは思わないようです。いや、たとえ釣り合わなくても“万が一”とか“偶然”とかを期待して、憧れの対象以外は目に入らないのです。その結果、ごく普通の女性たちに釣り合う、ごく普通の男性たちは、彼女たちからは結婚の“対象外”扱いとなってしまい、相手にされないのです。
つまり“玉の輿”に乗ることばかりを考えていて、白馬の王子様がやってくるのを何時までも待っているのだけれど、現実的には玉の輿も白馬の王子様もやってこないので、結果的に女性たちが結婚しないのです。
女性の生涯未婚率は約2割だそうです。男性のそれが3割なので、それと比べると、多少は未婚率が低いのですが、男性が結婚しようがしなかろうが、少子化とは関係ありませんが、女性の未婚率の高さは、結婚しないと出産しない…という現実を踏まえると、なかなか大きな問題です。
女性が玉の輿に乗りたがるのは…分からないでもないです。それが一概に悪いとは言わないし、少女漫画などでは“玉の輿”なんて、結婚であれ恋愛であれ、永遠のテーマだからね。だから、玉の輿を希望するのは、女性の基本的な思考なんでしょう。彼女たちにとって、平凡で何の取り柄もない少女がある時、偶然に素敵な王子様と出会って結ばれる…のは、小さな頃から刷り込まれているベーシックな考え方であり価値観なのです。
でも現実問題として、誰もが玉の輿に乗れるわけじゃないんです。玉の輿に乗れるのは、一部の限られた“ラッキーガール”か、自分自身が“ハイスペックなプリンセス”だけです。
だから「私には玉の輿もやってこなければ、白馬の王子様も迎えに来ない」と悟り、そこらの自分と同じような男性と結婚しようと…目が覚めて現実的な行動が取れれば良いのだけれど、問題は“いつ目覚めるのか”です。
夢見る少女が、結婚適齢期を無為に過ごして、厳しい現実に気づいても、昔は結婚適齢期が早かったので、その後に覚醒してもまだ結婚には間に合ったのだけれど、今の時代、結婚適齢期はかなり延長しているし、あるいは無くなってしまったので、いつまでも目覚めない、あるいは目覚めるのが極端に遅くなってしまい、気がついた時には、結婚および出産には不向きな年齢になってしまっている…というのも、成婚率の低さにつながっているし、これが少子化にもつながっている…と私は考えています。
だから少子高齢化は止まらないわけなのです。
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