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映画館の話[2013年7月第3週・通算22週]

体重:106.6kg[+2.0kg:-5.6kg]
体脂肪率:29.7%[+0.5%:-1.3%]
BMI:33.6[+0.6:-1.8]
体脂肪質量:31.7kg[+1.2kg:-3.1kg]
腹囲:103.0cm[+2.0cm:-6.0cm]
     [前回との差:2013年当初との差]

 いかんなあ…ストレスで太る体質の私だから、この二週間で、いかにストレスが我が身にに降りかかっていたかが、よく分かる数字だなあ(涙)。とりあえず、もうじき、一山越しそうだから、そうしたら…落ち着くかな。

 以前なら「夏だ!、散歩だ!、ダイエットだ!」と叫んで、日々ダイエットに励み、実際、ガッツリ体重を落としていた私ですが、今年の夏は、ほぼ休みがありません…ってか、休みはあるにはあるのですが、休日出勤てんこ盛りだし、休暇返上でご出勤しないといけないので、まあ、ほぼ毎日、涼しいクーラーの聞いた部屋で、四六時中パソコンに向かっている…という、デブまっしぐらな日々が待っているわけで…いかん、いかん、これじゃあ、マイ・ボディに申し訳がたたない。

 ほんと、なんとかしないといけませんね。さて、今週のエッセイです。
 
 
 昔…と言っても、昭和の頃の話です。私が子どもだった昭和の映画館は、今の映画館とは、かなり違っていました。

 まず、入替制ではなかったので、いつでもフラっと入場できました。その代わり、いつでも映画そのものは、途中からしか見る事ができなかったんです。途中から見て、結末を知って、それから冒頭に戻って事件の発端を確認して、途中まで見たところで「このシーン、さっき見たよなあ…」と確認して、映画館を出る。今思えば、なんとも、変な映画の楽しみ方をしていたわけだけれど、周りがそんな感じだったので、映画ってそんなモノだと思っていました。

 推理モノとかで結末を知りたくない映画などは、とりあえず館内に入って、下を向いて、耳を塞いで結末を見ないように…無駄な努力をしたものです。ほんと、子どもって無駄な事するよね。あんなに大音響の中、耳を塞いだって、ストーリーはガンガン聞こえてくるって(笑)。

 そうそう、昔の映画館って、基本、立ち見だよね。なにしろ、指定席なんてのは、一部のセレブ向けの映画館ぐらいにしかなくて、普通に町中にある映画館は全席自由ってのが現実。映画の最中に人の出入りがあるのは当たり前で、映画の最中に人が立ったら、すかさず席をゲットするのも当たり前。でも、実際はなかなか席を確保するのは難しいし、今と違って、昔は映画って人気があって、映画館って、どこもにぎわっていたから、映画は立ち見が基本。子どもなどは通路などにベタ~って座って見たり、父親に肩車してもらいながら見るのが、当たり前と言っちゃあ当たり前。

 上映マナーと言うか、お行儀も良くなかったかも…。映画の最中に、画面に向かって罵声を浴びせるオトナって、たくさんいたような気が…。子どもも、上映の最中に、結構走り回っていたし、主題歌なんかだと、場内で合唱していたような気が…。映画を見ている最中に、売り子さんがアイスクリームやおせんべいやビールを売りに来ていたのも懐かしい。今じゃあ、そんな事したら、顰蹙ものだろうね。

 映画が始まる前に…今じゃ近日上映作品の宣伝するのが当たり前だけれど、昔は必ず、ニュース映画をやっていたよね。映画館でニュースなんて、当然、最新ニュースじゃなかったし、大半はどうでもいいニュースだったけれど、でも必ず、ニュース映画をやってました。そして、誰もそれを不思議に思わなかったんだね。ほんと、のんびりした時代でした。

 映画そのものの宣伝は、テレビCMの他に、新聞広告なんかでもよく見かけたけど、そこに書いてある公開日に映画を見れたタメシって、地方に住んでいる私の場合、まず無かったです。

 昔は今と違って、全国一斉に同じ映画が見られるって事は、まず無くて、映画は東京などの大都会で最初に上映されて、一カ月ぐらいしてから、地方の映画館で上映されるのが当たり前でした。つまり、同じ映画でも、都会と地方では、上映開始時期が違っていたわけだ。

 その地方の映画館でも、やっぱり早い遅いはあって、話題の映画を早く上映する映画館と、かなり遅くなってから上映する映画館がありました。当時は、そういうのを、二番館とか三番館とか呼んでましたね。で、私の町の映画館はいわゆる三番館だったので、話題の映画を見たい時は、隣町にあった二番館に出かけるか、いっそ頑張って、東京や横浜にあるロードショー館(なぜか一番館とは言わないのです)に出かけました。

 また映画館の中には、そういう新作映画ではなく、名画の旧作ばかりを上映する映画館もありました。そういう映画館は名画座と呼ばれていましたね。そうそう、大学生の頃は、毎週のように名画座に通ってました。名画座は安い料金で、たいていは三本立て(三つの映画を連続で見れる)ので、お金のない学生にはとても良い暇つぶしでした。

 また、どの町にも、ピンク映画と呼ばれる、今で言うAV関係のエロ方面の専門映画館がありました。この手の映画館って、昼過ぎに上映を始めて翌朝まで営業するというスタイル(オールナイト上映と呼んでいました)を取っていたので、真夜中でも上映していたわけです。今だと、マンガ喫茶で一夜を過ごす人がいますが、当時はオールナイトに入って、そこで一夜を過ごすというやり方があったそうです。格安で夜を過ごせたそうですが…ピンク映画を見ながら眠れるものなんでしょうか?

 名画座はたいてい三本立てでしたが、実はロードショーなどでも、映画は二本立てが普通でした。たとえば、寅さん映画だと、必ずクレイジーキャッツやドリフターズの映画が付いて来るって感じね。今の映画って、一本ずつ上映しては、入替でしょ? なんか昔の方が、映画って格安なレジャーだったのかもね。なので、一本ずつの上映になって入替制になった時は『最初から座って映画を見られる』という安心感と『一本しか見れない』という損したような気分になりました。

 それと当時は、映画館そのものは、今よりもたくさんあったと思うけれど、どの映画館もスクリーンが一つしかなかったので、スクリーン数という意味では、今ほどたくさんの映画が上映されていたわけじゃないです。ですから、見たい映画が近所でやっていないなんて事も、しばしばありました。

 とにかく、人々は“あの映画がみたい”から映画に出かけるのではなく、近所のオラガマチの映画館に新作がかかれば、それを見に行くって感覚だったような気がします。あと、人気があれば、いつまでも上映していたような気がします。プチ・ロングランみたいな感じ。その代わり不人気な映画はあっと言う間に止めちゃっていたような気もします。今のように二週間が基本的な上映期間…ってわけじゃなかったです。だいたい、映画の告知も、道に映画のポスターを貼っている映画館の掲示板があって、それを見て「次は、これをやるんだな」って知ったものですしね。そのあたりは、結構、自由自在だったのかもしれません。

 そうそう、名画座やピンク映画専門館は、ビデオの普及とともに廃れてなくなってしまいました。それと時を同じくして、二番館や三番館と呼ばれていた映画館もなくなってしまいました。なので、ウチの近所でも、一時期は映画館そのものがドンドンつぶれて無くなってしまったほどです。映画館は、とりわけ地方の映画館は、一度、テレビやビデオに負けてつぶされてしまったというわけです。

 それが復活したのは、現在普及しているマルチスクリーン方式のシネコンの台頭からです。今では、映画館と言えば、シネコンスタイルの方が当たり前ですしね。ちなみにシネコンスタイルって、1990年あたりを境に普及してきたそうで、いわば平成の映画館って感じだな。もはや、昭和も遠くになりにけり…って感じでしょうか。

 映画そのものを楽しむなら、今のシネコンスタイルの方が良いと思います。映画を最初からきちんと見れるし、席もゆったりしているし…ね。昔の映画館って、なぜかトイレの消臭剤の匂いがするところが多かった(笑)し、席も狭かったし、立ち見が多かったし…。

 やっぱり、今の人って、恵まれているなあ…って思いますよ。

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コメント

  1. ひょっとこ より:

    昨日、某山陰のシネマコンプレックスで
    18時から映画を観てたんだけど、
    ペプシコーラ飲みながら、一人完全貸切状態。
    一応指定席一番前のど真ん中だけど、
    まったく意味がない。
    まあ、見てた映画も映画だけど…

    本当に映画館が少なくなったけれど、
    大都市は多少はマシかも。

    ちなみに家にはテレビがないけど、
    従来のメディアも移り変わってゆく時期なのかも。
    映像作品はPCでオンラインやDVDを観てるし。
    アニメはバンダイチャンネルとか
    有料で見てたりするし。

  2. すとん より:

    ひょっとこさん

     そりゃあ、色々と世の中も変わりますよ。だって、私たちは、本来ならアトムがいるはずの未来に生きているわけですからね、昭和の時代とは、色々と違っていて当たり前ってモンです。

     とは言え、ウチはまだまだオールドスタイルですよ。テレビが無いと生きていけません(笑)。とは言え、ケーブルテレビですから、地上波も見ますが、BSもCSも見ますし、首都圏ですから、深夜放送も充実しています。アニメは、話題の旬のモノは地上波で、懐かしの名作はCSやオンデマンドで見てます。徒歩圏内にレンタル屋もありますから、結局、映像はテレビで見まくっている私です。PCの画面は、本当にPC用途でしか使ってません。ウェブとかブログとかね。

     で、テレビは見ている私ですが、さすがにもう新聞は読んでないなあ。昔は隅から隅まできちんと読んでいましたが(笑)。あと、雑誌も買わなくなりました。本屋やレコードや(笑)にも滅多に行かなくなったなあ…。その分、書籍の類は硬軟取り混ぜて買うようになったし、音楽は新品CDはもちろん、中古や配信でも気軽に購入するようになりました。

    >ペプシコーラ飲みながら、一人完全貸切状態。

     私もたまにあります(笑)。それはそれで幸せ状態です。

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