それは何かと言うと、天王洲で上演される「リトルマーメイド」と言う音楽劇です。
実はこれ、オペラなんですよ。ドヴォルザーク作曲の「ルサルカ」のハイライト上演で、なおかつ、英語で歌われるのです。で、出演者は歌手が5名、ダンサーが5名で、かなりダンスに重点が置かれているのです。つまり、旧来のオペラ上演ではなく、オペラをかなり現代的なミュージカルに寄せて上演する…というモノではないかと、私は思いました。だから「オペラ」とは言わず「音楽劇」と呼び、タイトルも「ルサルカ」ではなく「リトルマーメイド」にし、チェコ語(オペラではチェコ語で歌われます)ではなく、我々に親しみやすい英語(ここはあえて日本語歌唱にはしていないのだろうと思われます)で歌う。
企画者は、なかなかの策士とみました。これなら、旧来のオペラファンも見に行くだろうし、ミュージカルファンも行くだろうし、オペラもミュージカルも普段は見に行かないけれど、なんか珍しいイベントがあるみたいだ…というノリで見に行く人も、客としてロックオンしているわけです。
おまけに、出演する歌手の皆さん、男女ともにビジュが良いんです(これはホント)。
通常の日本のオペラ公演って、ビジュの良い歌手って、なぜかあまり参加してないんです。おそらくは、キャスティングに関しては、だいたい謎の力関係が発生するせいか、年配で“歌は上手いけれど容姿はそれなり(か、肥満系)”の方ばかりが出演するケースが、多いのです。まあ、声とか歌とかを聞くなら、それでも良いのだけれど…というのが、日本のオペラ公演では、たまに、歌も演技もまだまだで、ビジュも良くない人たちばかり集めた、客をなめているとしか思えないオペラ公演もないわけじゃありません。それを考えたら、歌や声だけでもきちんとしている公演は、まだマトモだとも言えます。
しかし、今回のモノは、おそらく、それらとは一線を画していると思われます。
そもそも、屋外公演のようなので、ミュージカルのようにP.A.を使って歌われるかもしれません(だとすると、オペラとしては邪道って事になるわけです)。
ああ、行きたい。でも都合が悪くていけません。だから悔しいです。なので、記事にしちゃいました。でも、私は関係者ではありませんし、宣伝する云われもないので、これ以上は書きません。行きたいなあと思った人は、自力で情報集めてください。
ただ、これくらいクレバーな事をしないと、日本のオペラ界が抱えている閉塞感を打ち破れないと思うのですよ。
さらに言うと、これだけやっても、どれだけ客を集められるかは…私には分かりません。もしかすると、全然ハネないかもしれません。それくらい現状の、日本のオペラって、客の方を見てませんからね。今まで見てなかったのだから、急にこちらを向いても、やっぱり見てもらえないかもしれませんし、これが起爆剤になって「オペラって面白いかも?」って思ってくれる人が出てくるかもしれません。何とも言えません。
なので、私はひっそりと、応援はしたいです。自分は行かないけれど(笑)。
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