今日は、私があっちこっちで見聞きした事を、私なりにまとめて書いてみます。
金魚って、琉金とかランチュウとかデメキンとか和金とか色々いますし、見かけも性格もそれぞれで、全く違う種類の魚に見えますが、実はあれ全部一緒の“金魚”という魚です。その金魚に品種改良を徹底的に加えて、あれだけのバリエーションを作り出したのは、人間の技というやつです。
金魚の元々は、ヒブナ(緋鮒)という魚なのだそうです。ヒブナ?…そう、真っ赤なフナです。いわゆる赤い和金がほぼソレです。
金魚は品種改良で作られた魚です。だから、琉金を繁殖させようとして、琉金同士を掛け合わせて子どもを生ませると、生まれてきた子どもは、琉金と和金とその中間っぽい子の三種類が生まれてくるそうです。これが、琉金じゃなくて、デメキンでもそうで、デメキンとデメキンを掛け合わせると、デメキンと琉金と和金と、それぞれの中間的な特徴をもった子が生まれてくるそうです
つまり、金魚は、どの金魚であれ、繁殖のたびに和金が生まれてくるそうです。ま、いわゆる、先祖返りってやつですね。統計的に言えば、回帰現象って奴です。
なので、金魚は生まれてきたときに、大雑把に四つの等級に分けられるそうです。たとえば琉金を例にして話すと、「琉金の特徴をそなえた美しい個体(完璧な琉金:Aランク)」「琉金の特徴はあるけれど、どこか体のバランスが悪い(だいたい琉金:Bランク)」「ほぼ和金(先祖返り:Cランク)」「体のバランスがかなり悪い、または体に障害がある(Dランク)」なんだそうです。
もちろん、ランクによって出荷先が変わります。Aランクの金魚は、品評会などへの出展も可能なので、金魚専門店に出荷され高額で買われていきます。Bランクの金魚は、普通にペットショップやホームセンターに出荷され安価で売られます。Cランクの子たちは、熱帯魚専門店に出荷され、肉食の熱帯魚たちの生き餌としてタダに近い値段で販売されます。Dランクの子は、普通は処分です。
金魚の世界もなかなか厳しいものです。
では、金魚すくいの金魚たちは、どのレベルかと言うと、ほとんどがCとDの子たちです。つまり、和金と体のバランスの悪い子と障害のある子たちです。それにほんの少しのBランクの子たちが、客寄せのために混ざります。
この中で、体のバランスの悪い子は、往々にして弱い個体ですから、自宅で買い続けるのは難しいでしょうね。でも、和金の子は、だいたいが先祖返りなので、むしろ個体としては強い子です。障害のある子は、障害の種類にも寄りますが、案外元気なものです。
と言うわけで、金魚すくいで元気な子を入手したければ、和金を狙うのが一番確実でしょう。少なくとも、和金の子たちは健康な子たちです。
ちなみに、我が家の金魚たちは、カエデ・チヅル・キッカ・サツキは金魚専門店から購入した、いわゆるAランクの子たちです。高かったです(汗)。でもブニョは金魚すくい出身で、左の尻ヒレが矮小化している障害魚なので、Dランクの子です。で、一番大きく成長し、一番元気よくて、一番水槽でブイブイ言わせているのが、障害魚のブニョだから、金魚の人生も分からないものです。
たぶんブニョは障害さえなければ、特Aクラスの金魚だと思います。なにしろ、目がふさがるくらい、立派な肉瘤がありますからね。あれは相当、立派な子なんです。それにブニョは、金魚すくい出身とは言え、一回400円の“高級”金魚すくいの出身なんですよ。
コメント
なるほどー。金魚ってそういうランクづけなんですね。うちで飼ってる金魚はオール「金魚すくい」出身なんで、わからなかったなあ…。
夏になると近所で祭りがあるのですが、その金魚すくいでもらってきた金魚です。うちの子どもはなぜか金魚すくいが好きで、以前から金魚を持って帰ってくるのですが、みな短命でした。
去年、金魚屋さんから余った金魚をもらってきたのですが、こいつらが元気で水槽の中で暮らしています。Dランクと思われる尾びれの曲がった子とか、ひれがちょっと欠けてる子とかも元気に泳いでいます。処分されるよりは良かったなあ。
でも最近大きくなって来てわかったのですが、この中に特別大きくなった奴が二匹いまして、こいつらは「錦鯉」だったことが判明しました。今の水槽では飼えないので、もらってきた金魚屋さんに里帰りかなあと思ってます。
でもなんで錦鯉なんか入っていたんだろう?単なる間違いでしょうね。かなり適当な金魚屋さんですから。
>たかさん
確かに金魚すくい出身の子を育てるのって、難しいんですよね。では、次週は、その辺の事を書こうかなっと。
それにしても、その金魚屋さんは、いいかげんすぎ。だって、鯉は金魚とは明らかに違うじゃない。鯉って、どんなに小さな個体でも、口にヒゲが生えているし、魚体だって金魚と違って棒状だし、全然違うよ…。
それに金魚と鯉じゃあ、値段が違うから、間違えて売ったら、お店が損しちゃうよ(笑)。
うっ…優雅な金魚の世界って、なんてキビシイんでしょうか [E:coldsweats02]
うちも、かつて飼った事のある金魚のほとんどが
金魚すくい出身のコ達です。
で、やっぱり可哀想な事に短命…;;
2匹だけマトモにペットショップで
「丹頂」という種類の金魚を買いましたが、
あれは比較的丈夫でしたね。
でも狭い我が家(&数年に1度で転勤による引っ越しあり)では
どんどん大きくなる金魚を余裕持って飼えるような
大きな水槽を置けるスペースがなくて、
わりと短命で助かりました…悲しいけど…
今は「コップで飼えるお魚、コッピー」
(つまりはメダカよりちっちゃいアカヒレです)
を1匹飼っています。
つがいで買ったんですけど、メスの方が先に
星になってしまいました。
コッピーの平均寿命は1~3年だそうですので
うちの3年目に入るオスもそろそろかな…
と思うと、毎日ビンの中を覗くのが怖い
今日この頃です。
このコッピーが星になっちゃったら淋しいので、
次はメダカでも飼いたいかな~。
ホントはネオンテトラ欲しいですが、熱帯魚は
飼うの大変そうですもんね [E:coldsweats01]
>はむはむさん
金魚の世界は厳しいですね。ランクの低い方は生存競争があり、ランクの上の方は品評会でのバトルがあり、やぶれれば容赦ないですからね…。
丹頂は以前飼ったことがあります。かわいいですね。なにしろホワイトボディに赤くて大きな丸一つで、まるで日の丸のようなデザインの子です。
でも、金魚は引っ越しの多い家のペットには向かないかも。水ごと水槽を移動させるのって大変ですよね。ま、なんであれ、引っ越しの多い家ではペットを飼うのって、やっぱり大変なんだろうと思います。
>次はメダカでも飼いたいかな~。
いいですねえ…メダカ。メダカは水槽で飼うのもいいですが、睡蓮鉢に入れて玄関先の雨が適度に当たる所で飼うと、なかなかオシャレですよ。もちろん、睡蓮と一緒です。
うちの子たちはぜ~~んぶ金魚すくいの子たちですがなにか(笑)
「フナ1号」と「フナ2号」は本当にフナかしらと思うくらいでかいです。相変わらず元気です。最近はフナ3号、フナ4号もいるという。
そういや、うちも引越しの際に金魚を運んできたんだけど、どうやって運んだのかまるで覚えてませんね。自分が移動させたのではないのかもしれん。(ちなみに、フナ1号2号はこの頃から我が家にいます)
そうそう、我が家では、黒出目が連続でお亡くなりになってたので、黒出目って弱いのかなと思ってたんですが、ついカワイイので取ってきちゃうみたいなんです。ちなみにうちの黒ちゃんは今、実家に前からいた黒ちゃんと2匹で仲良く過ごしているようです。
>ことなりままっちさん
黒出目って確かに強い種類ではないですよ。ってか、和金と混ぜて飼っちゃあ、ダメですって。デメキンはデメキン同士で飼わないと…ネ。
いやあ、黒に限らず、デメキンってかわいいのだけれど、飼うのは難しいよねえ。ウチもなかなかデメキンは飼いきれません。ウチは琉金&オランダ水槽なので、デメキンには過酷なんですよね。
金魚って、その運動能力によって、いくつかのランクに分かれるのだけれど、できれば同じ運動能力同士の種類で飼ってあげないと、色々と面倒なんですよね。
>「フナ1号」と「フナ2号」は本当にフナかしらと思うくらいでかいです
いや、たぶん、それ、フナだから(笑)。先祖返りして、ヒブナになっちゃったんだと思うよ。一応、便宜上、和金って呼ぶけれど、日本にいる和金の大半はヒブナじゃないかな?
でも、和金って、あれで結構サカナサカナしているから、魚好きには案外、たまらない魅力があるんですよね。エサやりの時のあの騒々しさは、鯉に通じるところがあって、いいですよね。