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35歳以上の女と、年収400万円以下の男は、なぜ結婚できないのか? その1

 あー、ごめんなさい。今週も体重を測定できませんでした。ので、さっそくエッセイに入ります。

 今回の記事は、ある意味、前回の記事の続きです。

 もちろん、35歳以上の女性でも、年収400万円以下の男性でも、きちんと結婚して、立派な家庭を築き上げている人がいる事は分かった上で、あくまでも統計的な見地から、ある種の極論で話してみたいと思ってます。

 個人的には「たとえ35歳以上でも、たとえ年収400万円以下でも、諦めずに頑張れ。頑張っていれば、やがて良い縁も巡りまわってくる」と励ましたいところです。

 さて、とは言え、統計的には35歳以上の女性が結婚するのは、どうにもきびしそうです。その理由は…おそらく単純に「35歳以上の女性は、妊娠しづらいから」なんだと思います。

 結婚とは「愛する男女が一つ屋根の下で愛を育みながら暮らすもの」であると同時に「子孫繁栄&家系継続のシステム」でもあるからです。なにしろ「子を生まぬ女は嫁失格」と言うのは、何も昔話ってわけではなく、今でも大っぴらに言わないだけで、まだまだそういうふうに考えている人って大勢いるからね、ネットを見ていても、その手の悩み相談やグチブログは掃いて捨てるほどあります。

 こちらのサイトを読むと…

>35歳を過ぎると自然な状態での妊娠率はグンと落ちて、45歳を過ぎるとお産をする人は極めて少なくなります

 …って事らしいし、実際、日本では35歳以上の出産は“高齢出産”って事で、とてもリスキーなモノとして扱われるわけです。

 妊娠しづらく、妊娠してもリスキーな高齢出産となってしまう女性を嫁として選択する…というのは、妊娠出産を中心に考えた場合、確かに賢い選択とは言えないかもしれません。なにしろ、世の中には、20代の女性だって、たくさんいるわけですから。これから結婚するなら、そういう若い女性を選べばいいのに、なのにわざわざ…って話になるわけです。

 実際、私だって、将来ウチの息子君が嫁さん候補として、35歳以上の女性を連れてきたら「ちょっと待て!」と言いますよ。なにしろ、ウチの息子君は長男だからねえ。家系を絶やしては、ご先祖様に申し訳ないわけよ。墓だって守ってもらわないといけないわけだし、出来れば男の子を生んでほしいし、それも複数生んで欲しいし、もしも女の子だけであっても、墓守をきちんとやってくれる子が欲しいわけです。なので、妊娠の可能性の少ない女性を連れてきたら「ちょっと待て!」と言って、家族会議を開かざるを得なくなるわけです。

 「自然妊娠は難しくても、不妊治療を受ければ、まだイケるんじゃないの?」と言われそうですね。

 こちらのサイトを見ると、不妊治療をすれば、確かに自然妊娠が難しい年齢でも妊娠が可能のようだけれど、それだってせいぜいが43歳まで? 35歳なら、まだ7年あると言えますが、38歳ならあと5年…。40歳ならあと3年…と言うより、そろそろ無理じゃないの?って感じになりますよね。

 それに不妊治療ってのは、病気じゃないから、お金がかかるんだよね。こちらのサイトによれば、平均で140万円だそうです。もちろん、これは妊娠して子どもを授かった人たちの平均だから、妊娠できずに途中で治療を止めてしまった人たちの支払いは入っていないわけです。不妊治療ってのは止め時が難しいようで、ある意味、無限に無期限にお金をつぎ込んでしまいかねません。1000万円以上の金額を突っ込んで、ようやく諦めがついた…という御夫婦の話はよくネットで見ます。それを考えると、不妊治療というのは、お金に余裕のある人の最後の手段的な方法であって、結婚するにあたって、それを最初から念頭に置くのは、違うような気がします。

 「だいたい、そんなにお金がかかるなら、もっと若くて妊娠しやすい女性を嫁に選んでくれよ~」と、息子を持つ親としては、そんなヒドイ事を考えたくもなるわけです。

 いくら美容に気をつけ、ファッションにも気を使って、若く見せていても、人はどうしたって老いるからね。外見は若さを保っていても、内臓はそうはいきません。卵巣だって内臓だから、その人と一緒に卵子も老いるからね。厳しいけれど、これは現実だからねえ。

 とは言え、統計は統計で、現実は現実。実際、40歳過ぎてから自然に妊娠出産をしている女性だって少なからずいるわけだから、絶対に無理とは誰にも言えないし、年齢だけをもって諦めるのは早いとも言えますがね。でも、自分の家族の問題となると、そんなキレイゴトはなかなか言えません。

 と言うわけで、今はまだ若い女性たちは、手遅れになる前に、さっさと結婚しちゃう事をお薦めします。かつて若かった女性たちは…あきらめずにいれば、やがて良い人も現れるかもしれません、気長に待ちましょう。私に言える事は、それくらいかな?

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コメント

  1. Yokusia より:

    日本の不妊治療は有料なんですね。
    おまけにかなりの高額。これではよほど裕福な夫婦以外、治療を
    躊躇するのもよくわかります。少子化を憂えるのなら、まずは不妊
    治療への保険適用から始めるべきでは?

    フランスでは年齢制限こそありますが、国保が100パーセントきく
    ので、治療費は事実上無料です。

  2. すとん より:

    Yokusiaさん

    >日本の不妊治療は有料なんですね。

     いやいやいや、いわゆる“一般不妊治療”って奴は保険適用ですよ。でも内容は、カウンセリングとか、せいぜいがホルモン療法や体外受精です。体外受精とは、男性側が原因の不妊の時に使う治療法で、その内容は、不健康な精子を取り除き、健康な精子のみを排卵日に母体に注入するというやり方です。つまり妊娠そのものは母体内で成立する治療法で、これらは若い人向けの治療だと考えられています。

     一方、高齢が理由による不妊治療は、人工授精とか顕微授精などになります。これらの場合、いずれも妊娠そのものは研究室の試験管内で行われ、授精したものを任意の女性の子宮に着床させるというやり方です。こちらの場合には保険が適用されず、高額になるようです。

     つまり「妊娠しづらいのを妊娠しやすくする」なら保険適用ですが、「妊娠不可能なので、研究室で無理やりに妊娠させちゃった人間の元を作って、それを母体に入れる」となると保険適用外になるわけです。つまり、高齢が原因の不妊は病気じゃなくて、単なる老化ですから、保険適用はされないって考え方のようです。

    >フランスでは年齢制限こそありますが

     日本では公費助成という形で制限あります。今は42歳までじゃなかったかな? でもこれを39歳までにしようとしているんじゃなかったかな? ここをオーバーすると、治療は受けられるけれど、助成がなくなって、本当の本当に高額な負担になるそうです。

  3. Yokusia より:

    詳しい説明をありがとうございました。
    今は顕微授精なんていうのもあるんですね。
    勉強になりました。

    こちらでは体外受精、人工授精は無料(病院にもよるようですが、
    年齢は日本同様43歳くらいまで)、顕微授精というのは、言葉自体、
    聞いたことがないのでよくわかりません。

    保険がきかないにもかかわらず、年齢制限を越えても治療を試みる
    女性もいるようですが、その場合にはやはり法外な治療費がかかる
    ようですね。

  4. すとん より:

    Yokusiaさん

     顕微授精というのは、医者が顕微鏡を覗きながら、強制的に授精させる治療です。つまり、健康な精子を選別し、そこを注射器/ピポットで吸い上げ、注射器の針を卵子に刺して、その内部に精子を入れて、強制的に授精させるのです。もちろん、強制授精の後は、しばらく様子を見て、細胞分裂を始めたものを、数個、母体に入れるのです。

     それでも、女性が高齢だと、大半が流産してしまうそうなんだけれどね…。

     ある程度の年齢の女性が妊娠しないのは、妊娠できないというよりも、妊娠しないようにカラダが機能しているんじゃないかと…素人的には思います。だって、年取ってからの妊娠出産育児は大変だもの。神様が、そのあたりをきちんと配慮してくれているんじゃないかって思いますよ。

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