少し前の記事で、タニシがいないとぼやきましたが、その後、日を改めて、ふたたびタニシ採取に出かけました。実は前回の時は、天候はザーザー降りの大雨の日で、私は傘もささずに、ずぶ濡れになりながらタニシ採取をしたわけですが、もしかすると、雨の中での採取だったので、タニシがどこかに行ってしまったのかもしれない…なんて思ったからです。
今度は、ピーカンのよく晴れた日に田んぼに行きました。田んぼの水も実にきれいで、田んぼの中までよく見えます。これなら、タニシなんて、一網打尽さ!
で、いつもの田んぼに行ったところ、タニシは……いました。それもウジャウジャ。ただし、ほぼ全部、稚貝でした。直径は、せいぜい2mmg前後のゴミのような連中ばかりで、親貝たちがなぜか見当たりませんでした。タニシは別に散乱すると死滅してしまう種類の生き物ではないので、親たちだってたくさんいて良いのに、親貝たちの姿は全然見えません。
タニシと言うのは、用水路が田んぼに勢い良く流れ込むあたりにたくさんいるものなんですが、そこにもいません。それでも熱心に探すと、わずかな数ですが、泥の中にいたり、稲の茎に昇っていたりするタニシを約20匹程度見つけました。本当は100匹程度採取したかったのですが、前回の5匹と今回の20匹の合計25匹で手を打つことにしました。
いないモノは仕方ないですね。無い袖は振れないのですよ。ま、25匹でもいないより、ずっとマシです。それにしても、今度の25匹はオトナシイ子が多いので、ちょっと心配です。
一応、念のため、隣の田んぼなども漁ってみたのですが、どこも状況は同じでした。ううむ、一体、何が起こったのだろう…。
田んぼを離れて、テクテクと帰宅している時、全然別の田んぼで見知らぬお百姓さんが、田んぼの草取りをしていました。いつもの田んぼとは、距離もあって、使っている用水路こそ同じだけれど、田んぼそのものは隔絶されているので、もしかしたらと…と思って、お百姓さんに声をかけて、田んぼを見させてもらいました。
いたいたいた~~~! それこそ、何万匹ものタニシたちが、あっちにもこっちにも、ウジャウジャいました。それも、みんな、元気バリバリの子たちです。
はい、さっそく、許可をもらって、タニシを80匹ほど採取させていただきました。タニシって、いる田んぼにはいるんですねえ…。
今度のタニシは、出身田んぼが違うせいか、貝の色が今までの子と違って、黒っぽいのが多いです(いままでの子はどっちかと言うと、茶系です)。
水槽に入れる前に、病院水槽で検疫&消毒をしたのですが、一日あると、水槽になぜか稚貝がいます。タニシは卵生なので、おそらく貝殻に卵が付着していたのかもしれませんが、それにしてもお盛んですね。まあ、タニシの稚貝は金魚たちの貴重なカルシウム源になるので、大歓迎です。
まあ、何だかんだ言って、目的のタニシ100匹ゲットできたので、うれしいです。
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コメント
そう言えば私の家の近くの田んぼもタニシが減ってしまいました
昔はタニシを取って遊んでいたものですが、そんな面影もありません
蛍もいなくなり、雀もこの間1匹歩いているのを見かけたくらいです
駅からのアクセスも良い場所なので周りにどんどん家が建っているのですが、よく遊んでいた自然がなくなるのを見るのは辛いです
音羽響さん
身近な自然について考える事は私もあります。人間が増えて、以前は田んぼや里山だったところが、ドンドン開発されて住宅地になっていくのは、ある意味仕方ない事だと思います。その結果、ケモノや小動物はもちろん、鳥や虫たちも姿を消してしまう…これもある種のトレードオフであって、仕方のない事ですが…なんか寂しい感じはします。
子どもの頃、メダカを取りにいった小川は、今は下水道となって道路の下に埋設されています。かぶと虫を取りにいった里山は、今では切り崩されて団地が立っています。ザリガニを釣りにいった沼は、宅地造成されてしまいました。それが21世紀の社会ってモンなのかもしれません。
幸いな事に、ウチの近所は、鳥はまだまだたくさんいるみたいです。一時期は、スズメとカラスとハトとツバメしかいなかったのですが、いつしか、色々な鳥たちを見かけるようになりました。
スズメかな?っと思って見てみると、シジュウカラだったり、メジロだったり、ウグイスだったり…と言う事が多くなりました。なんか、うれしいです。
水辺に行くと、カワセミもいます。きれいですよ。もちろん、カモ類やサギ類はどこにでもいるって感じです。海に行けば、カモメ類が群を作ってます。
コゲラという小型のキツツキもよくみかけますし、トンビという小型のタカもよく見かけます。大きな鳥では、キジやウミウをよく見かけます。
でも、一番多く見かけるのは、ヒヨドリとムクドリ。それとセキレイだね。ウチの近所を飛んでいる鳥って、ほとんどがこの3種類ですよ。こいつらは、鳴き声がうるさいし、庭にあるものなら、なんでも食べてしまうので、少々厄介な連中です。