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十月の本番に向けての練習が始まりました

 歌劇団の練習に行ってきました。今回の練習は、ピアニストさんと会計さんがお休みでした。夏ですからね~、猛暑ですからねえ~、色々とカラダが参っちゃうのでしょう。お大事に。かく言う私も、夏風邪に負けずに練習に参加しました(なので、ちょっぴり元気がありませんでした)。

 今回の練習場所は…もしかすると、始めて、グランドピアノが使える練習会場だったかもしれない(笑)。こういう場所はなかなか取れないんですよねぁ…。ピアノがグランドだったので、先生が喜んでいました。やっぱり、ピアノはグランドの方がいいみたいです。

 さて、今回の練習から本番モードに突入。なので、練習の前半メニューは、色々と圧縮してチャッチャッと行いました。

 我が団恒例の筋トレは、スクワットと腹筋が20回を1セットで終了。いつもの半分です。背筋だけは、20回を1セットでいつもどおりでした(汗)。

 演技をしながらの発声は、予告どおり、各人2回ずつ行いました。今回の私は「ホームレス(つまり乞食)」と「行商人」にチャレンジしました。「ホームレス」をやったつもりですが、どうにも単なる「怪しい人」になっているというチェックが入り、もっとブルーシートとか段ボールとかを感じさせるような、ドロッとした感じで怠惰な感じの演技をよろしく! というチェックが入りました。

 団員の方々は、女王様、王女様、妖精、魔法使い、フラダンサー、ガードマン、娼婦とその客、ツアコンとその客など、色々とやってました。今回からは、単に役になって発声をするだけでなく『お互いに役になりきって絡みなさい』という指示も出ていたので、私(ホームレス)は魔法使いにつかまって、ブタにされて、王女様に乗られて、妖精さんにからかわれました(涙)。

 ちなみに、この練習は、次回からは『場面設定』が加わることになりました。次回の場面設定は「中世ヨーロッパの公園」という設定ですので、それに合わせた役柄をおのおの考えてくるようにとの事でした。私は司祭様でもやるかな…。

 コンコーネは、発声練習代わりにやりました。今回は6番メインでした。コンコーネを、ソロではなくアンサンブルを歌う時の注意として「和音を感じながら歌う事が大切」という指導が入りました。これは特に内声パートの人間は心に留めておかないといけないのですが、和音の第三音を歌う人は、ここの音程次第で、同じ曲が長調にも短調にもなってしまうので、高く取らなければいけないところは、少し高めに、低く取らないといけないところは、少し低めに取るつもりで歌ってちょうどよいのです。難しいですね。

 私は後半の練習もあるので、休憩がてら練習をちょっと中座(スポーツ飲料を買いに行ってました)しているうちに、7番を軽く合わせたそうです。次回の練習では、7番と8番をやるそうです。

 で、休憩を挟みました。休憩時間中に、急遽、臨時でお願いしたピアニストさんがいらっしゃったので、後半の練習を開始しました。

 後半は「木綿のハンカチーフ」一色の練習になりました。まずは一回、全体を通して歌い、次は、言葉とリズムと音程のチェックをしていたら、時間一杯となりました。なかなか大変です。次回の練習では、アーティキュレーションの指導になるので、このあたりは今回できちんと決めておかないといけないのです。

 私はソリストなので、かなりの権限(と責任)が与えられています。まず、曲のテンポは私が決めます…と言うか、私の歌いたいテンポで行きます。この曲は、テンポの揺れが激しいのですが、それぞれの箇所は、基本的には私が歌いたいテンポで行き、音楽的な効果を考えて、それに先生が手を入れるという方向で決めていきました。今更ですが、ソリストと言うのは、責任重大なんだなあ~。

 でも、今回は初合わせなので、時々、私のテンポとコーラス(つまり指揮者)のテンポがズレてしまう事もあり、ピアニストさんは苦労したみたいです。申し訳ない。

 私が心しておかないといけない事は多々ありますが、そのいくつかを書いておきます。

 まずは「口は縦開き」。口を横に開くと声が汚くなるので、常に縦開きを意識すること。特に長く伸ばすところは、確実に縦開きにして深い声で歌うこと。その上で、感情をしっかり入れて歌うこと。歌詞を良く読み、歌詞の内容を考えて歌うこと。ただ、歌えばいいと言うものではないのです。

 「が」は“ga”ではなく“nga”のつもりで「に」は“ni”ではなく“nni”のつもりで「を」は“o”ではなく“wwo”のつもりで歌う事。「ん」は“n”でも“nn”でもなく『口を開いたままのハミング』で歌う事。これは結構難しいです。

 いわゆる“三番”は歌の入りの直前で転調するのだけれど、どうも私はここの入りの音程を間違えて覚えてしまった(三度高く入ってしまうのです。だって、正しい音程だと低くて歌いづらいのよ:汗)ので、ここの箇所の音程をきちんと取り直してくる事。

 先生に、ソロの歌唱の方向性を、今の方向性(かなりポピュラー寄り)で行くか、もっとクラシック寄りの方向で行くか、さてどうしましょうか、と尋ねられました。当然、クラシック寄りの方向で行くとなると、今後の個人レッスンの大半が、この曲の練習になってしまいます。せっかくトスティの「Sogno(夢)」を頑張って練習しているし、次はヴェルディ歌曲に挑戦する予定なので、それはちょっと(正直)勘弁だなと私は思いました。そこで、今の方向のまま、聞き苦しいところだけを修正していく事で合意。つまり、道具としてはクラシック声楽の道具を使って、ポピュラーソングを歌うという事で決着しました。つまり、クラシカル・クロスオーバーって奴のノリですね。

 やはり個人レッスンは、来年の発表会に向けて、着々とオペラアリアへの道を歩みたい私です。それに、歌謡曲よりもイタリア歌曲の方が好きだし(笑)。

 さて、この曲では、女声はコーラスを担当します。コーラス隊は苦労してましたね。たぶん、ソロよりもコーラスの方が、ずっと難しいと思います。特に、ウチの歌劇団は、今まで合唱経験のない方もいますので、コーラス経験者だと簡単な事でも、ウチの歌劇団では、ちょっと難しい事というのがいくつかありました。

 その一つが「指揮者を見る事」です。ソリストって、基本的にワガママだから、指揮者もピアニストも勝手に自分に付いてくるものと思って、マイペースで歌っているわけです(だから、プロ歌手の歌唱であっても「第九」のソリ[ソリストたちがハモる部分]は時折???な演奏にぶつかるわけね)が、合唱というのは、そうはいかない。指揮者を見て、指揮者の指示に従って歌うのですが、これが普段はソロばかりやっている人間には、実に難しい。まずはここから始めます。

 …そういえば、私は「少しは合唱の人の事も考えて歌いなさい」と注意されたな(汗)。好き勝手にやっていいけれど、少しは手加減してやれ、って意味でしょうね。

 話を戻しますと、…ま、指揮者を見なくても、ちゃんと歌えればOKなんですが、メンバーの中には、今までクラシックしか歌ったことのない人もいるわけで、そういう人にとっては「木綿の~」のようなポピュラーソングって、えらく難しいんですよ。特に、ポピュラーソング独得のノリ。シンコペーションとか裏拍って奴ですね。これにエラく苦労してました。

 ソリストはワガママに歌っていいので、リズムを喰ってみたり丸めてみたりテンポを揺らしてみたりは自由(と言っても、当然、限界はある:苦笑)なんですが、コーラスはリズムは譜面どおり、テンポは指揮者の指示どおりに歌わないといけないので、そういうところで苦労しているようです。

 我が団にしては珍しく、曲練習さなかの休憩とか、練習終了後も、ピアノの前に集まって、自主練習をしていたくらいですからね。皆さん、気合いが入ってます。

 とにかく、今回の本番では、先生が挙げていた三つの目標を達成することができるように、頑張っていきましょう。その三つの目標とは…「(合唱だけど)声楽アンサンブルとして歌う事」「口をどこの団体よりも大きくあけて歌う事」「しっかり指揮を見て歌う事」です。

 で、練習が終わったら、親睦会という名の、お楽しみ会と言うか、宴会と言うか、ま、その手のモノをやりました。たまには、遊ばないとね。

 親睦会では愚にもならない話ばかりしましたが、楽しかったですよ。でも、何を話したのか、もうほとんど忘れちゃいました(笑)。覚えているのは…「すとんさんとこは、夫婦が同じ趣味だからうらやましい」 そうかな? 実は元々は同じ趣味ではなく、私の趣味に妻を引き釣り込んだだけなんだけどね。

 それと「すとんさんはノドが強い」、もっとも先生に言わせれば「このままだと、60歳過ぎたら、絶対にノドを壊す。しかも、その年で壊れたら、もう歌えない」と、とっても嬉しい宣告までいただきました。なので、60歳になる前に、ノドを壊さない歌い方をマスターしないといけないとも言われました。…普通の人は、どこかでノドを(程度の差こそあれ)壊して、それ以降気をつけるようになるものだけれど、私のノドは至って丈夫で全然壊れない代わりに、一度壊したら、ガックリ来るだろうとの事。ま、そうかもね。

 ダイエットについても話が出ましたね。私の場合は、90Kgまでやせるといいそうです。それよりやせてしまうと、今度は筋肉が減って声に支障が出そうだから、90Kgキープが理想だそうですので、そこを目指して、ダイエット、頑張ります。

 そうそう「すとんさんは、性格がテノールだから、自分を基準にモノを考えないように」とも言われました。へへへ、意味分かんないよ。

 さあ、とりあえず、今は10月末の本番に向かって、レッツ・ゴーだぜ。本番が終わったら、打ち上げをしないと! 今回お休みだった二人のメンバーも次回の練習までには元気になってもらわないと。とにかく、ウチは小規模団体なので、一人一人の役割が大きくって…。会計さんもピアニストさんも、練習&本番にいないと、すご~く困るわけだし。どうでもいいメンバーなんて、一人もいない、我が歌劇団でした。

コメント

  1. BEE より:

    >それと「すとんさんはノドが強い」、もっとも先生に言わせれば「このままだと、60歳過ぎたら、絶対にノドを壊す。

    私と同じですね。( ̄◇ ̄;)
    私は4月から学校の都合で先生が変わってソプラノの先生になったのですが、散々そのように言われています。
    喉が強い人は自分で喉を鳴らしていることに気が付かないそうです。何故なら喉が強いから!っっていうメビウスの輪みたいな理屈で説得され?、現在、喉を鳴らさないで歌う練習をしています。
    ロングトーンになると、我ながらウィーン少年合唱団のようだと楽しんでおりますが。(爆)

    そうそう、腹筋とか拝金、違う、背筋とかいつもちゃんと鍛えてるのがすごいなぁと感心しておりました。
    苦節6年、7年か?(^^;)、ほとんどやったことないので私もやってみます。

    10月、都合が合えば聞きに行きたいです。
    都内から遠いですか?

  2. すとん より:

    >BEEさん

    >喉が強い人は自分で喉を鳴らしていることに気が付かないそうです。何故なら喉が強いから!っっていうメビウスの輪みたいな理屈で説得され?、現在、喉を鳴らさないで歌う練習をしています。

     ん? ノドを鳴らすって、どんな感覚なの? 全然分かりません(マジです)。やっぱり私もノドを鳴らしているのかな? 全然、気がつかないけれど…。もしかして、キング先生に「pで歌え、pで!」と言われてますが、それって、関係あるのかな?

    >10月、都合が合えば聞きに行きたいです。都内から遠いですか?

     東京駅から東海道線に乗ってしまえば、電車で約1時間です。そこから、会場までは、徒歩10分程度です。詳しい事はメールでお尋ねください。左下の「メールを送信」をポチっとしてください、よろしく。

  3. BEE より:

    喉を鳴らすって、私もまだよくわかっていないのですが、なんとなく、ビブラートより波長が長い感じで高音が出ると鳴らすなと言われる気がします。
    キング先生の「P」とは多分違います。
    私なんて前に習ってた先生に、はっきりウルサイ!その声ってよく言われました。
    特に「i」母音の時は、自分でも歌っててうるせーって思うときありますもん。(^^;)

    10月の件、そのうちメールさせていただきます。
    ありがとうございます。(⌒o⌒)/

  4. すとん より:

    >BEEさん

    >なんとなく、ビブラートより波長が長い感じで高音が出ると鳴らすなと言われる気がします。

     なるほど、全く分からない(汗)。ノドを鳴らすという技法は、パワフルな声を出す時に必要なんだそうで、妻はキング先生から「ノドの鳴らし方」というのを、特訓されています。私は「すとんさんには不要…と言うか、そんな事を覚えちゃダメ」と言われて、まだ(と言うか、ずっと、でしょうね)教えていただいてません。

     たぶん、私の場合は、無意識にノドを鳴らしているのかな? そうそう、ノドを鳴らすというと、ネコがゴロニャ~ンって言う、あの「ゴロ…」の部分がそれなのかな? 

     まあ、いいや。知らなくて良い事は、知らないままでいよおっと(笑)。

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