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紅皿は良い感じです その2

 全然、紅皿の話になりませんが、ご勘弁を…。
 さて、OASYSを購入し、親指シフターになるまでに要した期間は、私の場合3週間でした。3週間で親指シフトを完全マスターしたわけです。
 いやあ、親指シフト、素晴らしいですよ。とにかく、入力速度がめっちゃ速くなりました。指の痛みも消え、ほぼほぼ、ストレス無しです。考える速度で入力できるようになったかは不明ですが、少なくともしゃべったり歌ったりする程度の速度なら、十分対応可能でした。当時は若かった事もあって、速記程度の速度で入力できたと思います。
 そうなると、もうローマ字入力には戻れません。Windows95の時代には、パソコンもだいぶ安くなってきたので、私も自分用のパソコンを購入しました。富士通のFM-Vで、いわゆるDOS/V機ですが、キーボードはJISキーボードではなく親指シフトキーボードのヤツをわざわざチョイスしました。
 使用するワープロソフトもOASYS/Vだし、FEPもOAKでした。もう完全な親指シフトユーザーです。
 それから数年は幸せでした。しかし、時の流れは残酷で、パソコンの日本語入力の方式が徐々にローマ字入力が主流になってきて、だんだん親指シフトユーザーの数が減ってきました。
 ユーザーの数が減ってくると、儲けが薄くなるためか、メーカー(富士通)のサービスも悪くなり、環境が悪くなっていきます。
 日本語入力システムがFEPからIMEと名称を変えました。この時、OAKもJapanistと名称を変えました。これで当分は安泰…なんて思ったのですが、しかしそれもつかの間、やがてJapanistのパージョンアップが止まってしまいました。一方でWindowsはガンガンバージョンアップしていきます。やがてJapanistはWindowsのバージョンアップに追いつけなくなってきました。
 ユーザーが減ってきた事もあり、親指シフトキーボードもだんだんと入手が難しくなってきました。特にノートパソコンでは選択が厳しくなり、JISキーボードのパソコンを使わざるを得なくなりました。
 採算を度外視できないメーカーのサービスが行き届かなくなると、ボランティア精神から、技術を持ったユーザーらが私製のユーティリティーソフトを発表するようになりました。当時の標準的なパソコン環境でも親指シフト入力ができるような、フリーソフトを発表してくださるようになりました。
 当時の標準的なパソコン環境と言えば、JISキーボード&“ATOK”ですね。この時代によく利用されたのが“親指ひゅん”というエミュレーターでした。この親指ひゅんをパソコンにインストールすると、親指シフター(親指シフトで日本語を入力する人を、一部の人々はこう言います)であっても、JISキーボードを使って、ATOKで日本語入力ができるようになりました。
 やがてIMEの主流がATOKから“MS-IME”や“Google日本語入力”に変わっていきました。Windowsもどんどんバージョンアップしていきます。
 親指ひゅんの時代は、私は我慢してJapanistを使っていましたが、Japanistはやがて時代に取り残されるようになりました。私もいよいよエミュレーターソフトに手を出すことにしました。
 その頃は、親指ひゅんではなく“やまぶきR”が親指シフトのエミュレーターとしては主流になっていましたので、私は悩むことなくやまぶきRを使用するようになりました。やまぶきR+Google 日本語入力の組み合わせで使っていきました。
 これがごく最近までの私の日本語入力環境だったのです。

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