以前、専業主婦の生き方は、昭和の後半の一時期だけに見られた生き方で、日本の歴史を通してみると、女性は常に家計を助けるために、主になり従になり働いてきたものです。だから、令和の現在、夫婦共稼ぎが当たり前の時代になるのは、単に原点回帰と言うか、本来の日本人のライフスタイルに戻っただけ…なのかもしれません。
では、専業主婦というのは、本当に昭和の後半の一時期だけに見られた、特殊な生き方なのか…と、少しばかり考えてみました。それ以前の時代に、専業主婦のような生き方をしていた女性たちはいなかったのか…と。
そうしたら、いました。江戸時代の武家の奥方たち、それも中流以上の武家の奥方たちの生活は、まさに専業主婦だと思いました。お金を稼ぐことはせず、家を守り、家事全般を指揮して行い、子どもを養い育てる。ほぼ、昭和の専業主婦たちと同じ事をやっています。違うのは、武家の奥方たちは家で雇っている女中たちに指示を出して家事を仕切っていたけれど、昭和の主婦たちは、数多くの家電を使いこなして家事を仕切っていたことくらい…しか違いは無いのではないでしょうか?
あの昭和の時代、一億総中流と言われていましたが、あの時代のサラリーマンたちは、江戸時代の武士程度の社会的な立場と収入と職業の安定性を持っていたのだと思います。だから、彼らの妻たちは、稼ぐことをせずに、家を守ることに集中できたわけです。同じ江戸時代であっても、下流以下の武家や多くの町民たちは、収入や職業の安定性が不安だったために、男性同様に女性もフルタイムで働いて、経済的に家庭を支えるしかなかったわけです。それは、長く続いたデフレのため、見かけの収入は変わらなくても、実質的な収入が目減りしていくなか、男性だけの稼ぎでは、到底一家を経済的に支えきれなくなったため、女性も家庭に引きこもることを許されずに、男性同様に働いていかないと、経済的に一家を支えられなくなった…というのが、平成以降の世の中の流れなわけでしょう。
つまり、江戸時代の中流以上の武家と、昭和のサラリーマンが特殊な労働環境にいただけで、そういう特殊な労働環境に男性が就いていた時だけ、女性が稼ぎを免除されるのです。
そういうわけで、江戸時代と昭和後半って、豊かだったんだなあ…って、今更思う私なのでした…し、そういう豊かな時代に生きてこられた我々は、ある意味、人生勝ち組なのかもしれません。
最近の若い人たちの人生って、見るからに、大変そうだしねえ。
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