2026年9月28日に放送され録画したにも関わらず、しばらくハードディスクで眠らせてしまいました。だって忙しかったんだもの。ようやく時間を作って見ました。いやあ、ちゃんとした字幕が付いているオペラって、うれしいなあ(涙)。
いつものように、スタッフ&キャストを書きます。
指揮:大野 和士
演出:ヨハネス・エラート
製作:新国立劇場(2026年6月29日)エレクトラ:アイレ・アッソーニ(ソプラノ)
クリソテミス:ヘドヴィグ・ハウゲルド(ソプラノ)
クリテムネストラ:藤村 実穂子(メゾソプラノ)
エギスト:工藤 和真(テノール)
オレスト:エギルス・シリンス(バリトン)
私は今まであまりR・シュトラウスのオペラは…見ていません。見ても、せいぜい「薔薇の騎士」くらいかな? その他の作品は、積極的に見てないのですよね。なんかね、私の好みとは違うような気がしていたんですよ。
ですから、この「エレクトラ」も、ほぼ初めて見たわけです。
正直、途中で見るのが辛くなってしまいました。それは作品のせいなのか、演奏や歌唱のレベルの問題なのか、演出のせいなのか、それは分かりません。語るほど「エレクトラ」というオペラの事を知っているわけではないからです。
ただ、オペラが開始して、しばらくはずっと女声の独唱が続きます。歌う人は変わっても、ずっと女声が独唱しています。それも、優しく柔らかくメロディアスに歌っているのではなく、叫び怒鳴り憤りながら、常にffで歌っています。一本調子な歌が延々と続くわけで、それで聞いているのが辛くなってしまいました。金切声ばかり聞くのは、地味にメンタル的にツライです。
あと、ストーリーの展開が遅いです。いつまでも同じような事をクドクドと愚痴るように歌っています。まあ、それは意図しての事だろうと思いますが、なんかなあ…と思ってしまいました。
演出は、かなり尖っていますが、まあそれは許容範囲内です。最近は、オペラヴィジョンで、これよりもずっと尖った演出のオペラも見ていますので、これくらいは可愛いものです。ただ、演出がストーリーの理解に役立っているのかと言うと、それは「???」かな? おそらく、このオペラを熟知していると面白い演出なのかもしれないけれど、私はこのオペラに親しみが無いので、演出もなんか空回りしているように感じてしまいました。
良かった点もあります。オーケストラはピカイチだと思いました。歌手の歌は、かなり耳障りですが、オーケストラは滑らかで美しいなあと思いました。「いっそ、歌無しでもいいや」と思うほどでした。あと、日本人歌手たちは良かったですよ。主要役であるクリテムネストラを歌った藤村実穂子さんはもちろん、脇を固めていた日本人歌手たちは、みな良かったですよ。怒鳴らず、叫ばずに、でも大きな声で、良い感じで歌っていました。
じゃあ、主要キャストである外人歌手たちがダメなのかと言うと、そうではないと思います。だって、ずっとずっと歌い続けなければいけないのだから、それが出来るだけで、超一流のオペラ歌手だと思います。ただ、聞き苦しいだけです。でも「エレクトラ」って、こういう聞き苦しいオペラなんだ…と言われると、私は黙るしかないです。だから、聞き苦しいのは歌手のせいばかりではないと思うんだよね。
新国立劇場って、我々の税金も投入されて運営されている、国が運営しているオペラカンパニーです。国営なんだから、もっと日本人歌手の育成とか、日本の舞台人たちの活躍の場を提供するとか、そういう事も考えて欲しいなあと思います。
今回の「エレクトラ」は主要な役は外国人歌手だったし、裏方のスタッフに至っては、ほぼ外国人のみだったのが、なんとも残念です。日本人スタッフと日本人歌手たちで、オペラを上演し、それを堂々と胸を張って披露して欲しいです。税金を使っているんだからサ。民営の二期会は、日本人でオペラを作っているんだから、国営の新国立劇場だって出来るはずだよね。我々の税金を、見える形で有効に活用して欲しいです。
あんまり、外国人歌手とか外国人スタッフとかに、税金使って欲しくないんだよね。明治時代のお抱え外国人教師じゃないんだから、もっと日本人にお金を使って欲しいんだよ。外国人の歌手やキャストを使ったオペラ公演は、藤原歌劇団あたりに任せて、新国立劇場には日本人歌手やスタッフをメインに据えて、オペラを実演してほしいなあって、個人的には思ってます。
税金を投入するって、そういう事だと思うんだよね。
蛇足 先日プレミアムシアターで放送された「真珠採り」もまだ見てない…。ハードディスクに溜まったまんまだよ。それと、プレミアムシアターで放送されたオペラは、しばらくはNHKオンデマンドで見られるらしいよ。
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