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2026夏 宮ヶ瀬ダムに行ってきた その3 水力発電所

 ダムの堤頂からは、ダムの中を通ってまっすぐ下に下りるエレベーター(無料)を利用して、ダムの下に行きました。これでひとまずダム見学は終了です。ああ楽しかった。

 次はダムの真下にある、愛川第一発電所に行きました。この日は、たまたま発電所の見学会が行われていたので、見学できたのです。

 見学客は…この回は、我々夫婦だけだったので、とても偉い人がガイド役としてやってきて、マンツーマンで説明解説をしてくれました。ある意味、ラッキーです。

 見学は、最初は講義室に案内されて、宮ヶ瀬ダムや水力発電に関する座学です。結構、マニアな話もしてくださったけれど、あれじゃあ、社会科見学に来た小学生たち(私たちの少し前に、先生に引率された小学生のグループが来てました)には、ちんぷんかんぷんだと思うよ。でも、私にはとても面白い話でした。たぶんあれは、大人向けの説明だったんだな(笑)。

 講義の後は、実際の発電施設を見学です。発電所は縦に長い構造になっているけれど、少人数だったためか、移動にエレベーターを利用しました。エレベーターは小さめのモノだったので、おそらく通常の発電所見学では、エレベーターの隣に設置されている階段で移動なんだろうなあと思いました。

 発電って、太陽光発電以外の発電所は、原則的にタービンを回して発電しています。そのタービンをどんなエネルギーを使って回しているかの違いで、火力発電とか水力発電とか呼び方が変わるわけです。

 ちなみに、火力発電と原子力発電は、発電のシステムはほぼ同じで、熱を使って水を沸かして、蒸気の力でタービンを回します。お湯を沸かす熱源が、石炭か、石油か、天然ガスか、原子力か、の違いなだけで、そういう認識は少ないでしょうが、世界のほとんどの発電所では、今でも蒸気で電気を作っているわけです。未だに人類は、蒸気機関を愛用しているわけです。

 ちなみに、火力発電所からモクモクと上がる白い煙の正体は、だから、水蒸気だったりするのです。

 でも水力発電は違います。水力発電が利用しているのは、蒸気エネルギーではなく、位置エネルギーです。水を上から下に流す事で、重力と水の質量を利用してタービンを回すわけです。つまり“物理”の力でタービンを回しているのです。言葉はアレだけれど、テクニック的には、実に原始的なんです。だって、水の流れで水車を回して発電しているんだもの。

 でも、ダムで取り扱う位置エネルギーは、実に膨大なもので、その物理の力を受け止めるタービンは、びっくりするほどに頑丈に出来ています。おまけに熱くてうるさいです。これはタービンで受け止めた位置エネルギーが、電気エネルギーに変換される前に、音エネルギーや熱エネルギーに変換されてしまうからです。特に熱エネルギー対策のために、かなり強力な冷房装置がタービンに設置されていて、発電をしている時に発熱でタービンが壊れないようになっています。

 ちなみに現在、ヨーロッパで電力不足が発生し、クーラーが満足に使えずにいるそうだけれど、ヨーロッパって、実は発電所の熱対策が不十分なんだよね。日本は発電タービンに冷房装置を併設して発熱を抑えるので、ガンガン発電できるんだけれど、ヨーロッパで発電タービンを冷やすのは川の水なんだそうです。つまり水冷式なのね。だから、気温が上がって、川の水温が上がると、十分にタービンを冷却できなくなって、そのために発電できなくなっぢゃうんだそうです。だから気温が上がると、次々と発電所の給電性能が落ちてしまい、夏季は電力不足に陥る構造になっているんだそうです。水冷式は、確かにエコなシステムだけれど、実用的には全然ダメじゃん。

 ちなみに愛川第一発電所のタービン付近は、その冷房装置のおかげか、とっても涼しかったです。これくらい冷やさないと、タービンから発生する熱って抑えられないんだろうなあ…。

 電気、さまさまです。電気に感謝です。

 そもそも発電所で電気作ってもらえないと、我々の生活は成り立たないからね。ほんと、発電所は大切です。もっとも、我が家の電気は、横浜や横須賀にある火力発電所で作られた電気らしくて、宮ケ瀬の水力発電所の電気は利用していないようだけれど…ね。利水の方も、我が家は寒川の浄水場&取水ダムからの水を利用しているので、もし仮に宮ヶ瀬ダムが無くなっても、私の日常生活にはほとんど影響がなかったりします(なんか申し訳ない)。

 発電所の見学は、小一時間で終了です。発電所を出たタイミングで、本日2回目の観光放流になったので、もう一度、ダムの放流見ました。何度見ても、スゴイものはスゴイね。

 で、愛ちゃん号に乗って、あいかわ公園に行き、そこで時間調整をしてから、愛川大橋のバス停に向かいました。帰りはずっと下り坂だったし、時間を計算して移動しているので、比較的楽に移動できました。

 寄り道して本厚木でワッパーを食べてから、帰宅です。いやあ、宮ヶ瀬ダム、遠かったです。日帰り旅行としては、これが限界かな? なにしろ、片道3時間、往復で6時間も移動に時間を使っちゃったもんね。これ以上、移動に時間がかかるとなると、宿泊しないといけなくなってしまいます。

 それにしても、宮ヶ瀬ダム。面白かったです。ダムの底に沈む前の、宮ケ瀬渓谷には行ったことがあったので、以前から、ぜひ一度、ダム湖を見てみたかったんですよ。念願かなって、心は満腹です。

 それにしても、ダムは大きかったです。

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